長期に鉄分の過剰摂取をすると健康に悪い!赤錆び水道配管を発見したら早期に点検して交換も検討しよう!
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女のwata-siroです。

わたしのブログに訪問していただき、
ありがとうございます。
家のリフォームって、見えているところだけじゃないんです。
見えないところにこそ、老朽化が潜んでいます。
今でこそ、普通に飲み水でもお金を出して買いますが、私が子供の頃は自動販売機で買うのはジュースとか缶コーヒーでした。
水を買った記憶がないんですよね。
でも、人間にとって永遠に水は『命の源』です。
古い家をリフォームしていくうちに、水道配管の老朽化が明るみになってしまいました。

この家の水道配管はもう使えない状態で、DIYリフォーム中でしたが予定外の展開になりました。

あなたの家の水は大丈夫ですか?
ここからは記事を見ていただけると分かりますが、試行錯誤の連続でした。
私の水道配管の全てが詰まった内容になっていますので、参考にしてくださいね。


これまでにかかった費用を集計してみました。
DIY水道配管の総費用 174,772円
※ 総費用は『DIY配管で使った費用116,932円』と『業者依頼した費用57,840円』を含んだ金額です。
- この記事のポイント
- 自宅の水道配管が古くて交換を検討中だけど、予算が少ない人は参考になります。
- 水道配管の費用がどれくらいかかるのか知りたい…。
- DIYで水道配管してみたい!やれるか迷っている人は、実際にDIY配管の流れがわかります。
水道配管工事をDIYで新設・増設する方法

水道管の中を覗いて赤錆びの確認ができればいいのですが、なかなか難しいですよね。

こんな症状に思い当たる場合は要注意です。
- 蛇口をひねると赤水が流れてくる
- 陶器の洗面部に色が付着しているのを確認できる
- 水の流れが悪い
- 水がまずく感じる(鉄の味がする)
私の場合は屋外の給湯器を取り外したとき、不要になった配管を肉眼で見て愕然としました。
鉄のパイプの中に、赤錆びが媚びりついていたからです。
また台所の床下を見た時にも、排水管の下にあった水道管が錆びているのを発見しました。
間違いなくこの家の配管は錆びが進行しており、赤水がでているんだなと確信したものです。
家の生活用水が汚れていると分かっていながら、この先何十年も我慢して使っていくなんて耐えられない!

このままでは済まない…
人間の体は赤水を一時的に飲んだくらいでは、大した害は出ません。
でも水道水は毎日使うし飲み水や料理として使うものなので、気が付かないまま長期的に鉄分を過剰摂取してしまうことになり兼ねません。
過剰摂取すると何がいけないのでしょうか?
- 赤水の中には鉄バクテリアなどの微生物が存在し、不衛生なので他の細菌まで発生します。
- 水を飲んだ時に鉄の味がすると、飲み物や料理が美味しく感じられなくなります。
人体にも日常生活にも、悪い影響を及ぼすことになるのです。
水道管の中が錆びだらけだと、水の通り道が狭くなり水の流れが悪くなってしまいます。
そのうち錆びから破損して、家のどこからか水漏れが発生してもおかしくないでしょう。
今我慢して使い続けても、この先は悪化の一途をたどることになります。
表面的なリフォームは一時中断して、水道配管を新設することにしました。
素人でも水道配管はできるのか?

結局、何でも人がやることです。
素人であっても、やろうと思えばやれるものです。
ただし…お金と時間と道具があれば、ですけど。
業者にやってもらうと時間も道具も要りませんが、お金は必要です。
そのお金がないので、DIYで配管工事をしようと思いました。
今となってみたら、本当にやってよかった~と思えますが、ここに至るまでは困難な道のりでした。
とはいっても失敗しても水漏れ程度で済む話なので、たかが知れています。
これから配管を交換しようと思っているなら、行動するのは1秒でも早いほうがいいですよ。
DIY配管でやってみたいと思ったら、まず私の失敗談も含めて経験してきたすべての記事を最後まで読んでみてください。
ど素人の私が躓いた跡をたどれば、あなたは私とは違う近道ができるはずです。
それでも自分でやるのは無理だなと思ったときは、業者に任せましょう。
私は最初からすべてDIYでやれるのか不安があり、重要な部分の一部を業者依頼しました。
次のグラフは、この水道配管工事で使った費用のうち、『DIY配管した部分』と『業者依頼した部分』の割合を表したものです。

気持ちは100%DIY配管だったのですが、例えば屋外のコンクリート部分を斫るために高価な電動工具を準備するのは不経済ですよね。
そもそもそんな経験もないので、施工できるか予測がつきませんでしたが…
結果的に屋外工事に関しては、業者依頼して正解でした。
具体的な工事の内容は、この後の「業者依頼した屋外配管工事」をご覧ください。
DIY配管と業者依頼の配分を決めたことは、効率が良かったと思います。
自分で『できること』と『できないこと』の区別は大事です。
きっと、あなたにも最適な配分があるはずです。

では、ここからは実際にやってきたことをすべて解説していきます。
この記事の流れは、大きく分けると次のようになっています。

- 配管計画
- 施工前の準備
- 施工
- 施工後の防水処理
大まかに分けてみましたが、DIYで配管する流れを一通り把握しておいてくださいね。

失敗もありましたが、それもすべてDIY配管の醍醐味です。
1.DIYで水道配管工事|配管設計図をつくる
何かを始める場合、計画を立てますよね?
DIYで水道配管するなら、まずは配管設計図をつくることから始めます。
1-①.水道配管図面を手に入れる

そもそも家を建てたときに、水道配管図面というのが存在します。
水道配管の設計図なのですが、それが役所または水道局にあります。(家を建てた時に届け出の義務があります)
水道局が水道管の維持管理をするために作成されるもので、道路からの埋設位置などの記載があります。
給水装置の所有者(本人)またはその代理人が閲覧できるため、自己負担(役所によります)すれば簡単に手に入れることが可能です。
敷地内の配管状況を確認しておく必要があれば、まずは入手してみてください。

水道配管の所有区分の確認や、屋内止水栓の場所、給水装置等の配管状況の確認が明確になります。

所有者の管理する範囲以外はできません。

1-②.配管設計図をつくる

この水道配管図とは別に、自分自身でも配管設計図を作っておきます。
どうやって配管設計図をつくるかというと…
自宅の平面図を数枚コピーして、給水と給湯の配管を書き込んでみます。
どうやって配管すればいいのかをシュミレーションしていくと、経験のない私にもいろいろな課題が見えてきました。

- 分岐工法とヘッダー工法って何だろう?
- ヘッダー工法のヘッダーは、どこに設置すればいいのか?
- 給湯器はどうやって配管すればいいのか?
- 配管するには、どこの外壁に穴を開けるべきか?
- 継手はどこに何が必要で、いくつ購入すべきか?
- どうやって配管を固定すればいいのか?
素人なので当然のことなのですが、最初はわからないことだらけでした。
とにかくネットで調べたり考えたりを、何度も繰り返していました。
そのために取り寄せたモノタロウの無料カタログで、配管部品のことを勉強しました。
まずはどんな商品があるのかを知ることが、とても役に立ちました。


あなたの家の平面図で、配管のシュミレーションをしてみてください。
2.DIYで水道配管工事|施工前の準備
水道配管に使う材料のことを配管部品と言います。
配管設計図ができたら、配管部品を準備していきます。
今は業者でなくても、個人で専用部材を探せてかんたんに手に入れることができます。
たくさんの種類やメーカーがあるので、どれを選んでいいのかといったノウハウは正直わからないと思います。
どのメーカーの配管部品が良いといった事ではなく、作業のしやすさ、部品の調達、価格など自分に合うものを探すことが重要です。
- バクマ工業のポリ管がおすすめ!(ハードロックシステム)
- ワンタッチ接続で、施工初心者でもかんたんに配管ができます。

素人の私でもかんたんに施工ができました。
2-①.施工が簡単なBAKUMAのポリ管
現代の主流は、架橋ポリエチレン管=略して『ポリ管』です。

ワンタッチ接続の継手を使えば、誰にでもかんたんに施工できる。
パイプにシールテープを巻いて継手に接続していた従来の配管方法は、手間もかかるうえに水漏れのリスクもありました。
慣れていないと時間もかかるし大変なのですが、ポリ管は挿入すればいいので誰でもかんたんに配管できます。

素人の私でもDIY配管ができたのは、このワンタッチ接続があったからです。

これだったら、あなたにも配管できますよね?
あとは、どこに何を使用するかを決めていく必要があります。
それぞれの部材の用途を理解して継手を選びましょう。

距離を延長したい場合や、パイプが短くて追加したいときは、同径サイズのソケットを使います。
直角に角度変更したいときはエルボ、T字に分岐させるときはチーズを使います。
ヘッダー工法のヘッダーを使う場合は、パイプのサイズに応じて13型と16型があります。

サイズや商品の選び方が詳しくわかります。

2-②.給湯器と接続する方法
水道配管と給湯器は、必ずどこかで接続しなければなりません。
まずは給湯器の湯の出る仕組みを理解する必要があります。

配管設計の段階で具体的にどう接続すべきか分からず、ネットでも探しましたがどこにも答えを見つけることが出来ませんでした。
自分なりに考えたり、メーカーのお問い合わせなどでヒントを得ながら、やっと確かな答えを見つけました。
給水から継手チーズをつけて分岐すればいいのです。
つまり給水は2手に分かれ、『給湯器へ向かう配管』と『給水用ヘッダーに向かう配管』をつくる必要があります。


給湯器もDIYで新設しました。
給湯器の記事は、こちらをご覧ください。

3.業者依頼した屋外配管工事

屋外と屋内を繋ぐ水道配管工事
屋外はコンクリートの犬走りがあり、コンクリートを斫る必要があったので、屋外の水道配管をするのは素人では困難でした。
それでも、何かいいアイデアがないかとあれこれ悩んだのですが…
総合的に判断して、今回は業者に依頼することにしました。
冒頭でも紹介しましたが、DIY配管と業者依頼の配分は大事です。
水道配管工事では、屋外のみ業者に依頼しました。
業者による屋外水道工事は、早朝から夕方暗くなるまで丸々一日の作業でした。
想像した以上にとても大変な工事で、プロに任せたことは正解でした。
この工事によって、大事な生活用水が屋内に供給されることになりました。



無理をせずに配管工事が完了できる方法を考えてみてください。
4.DIYで水道配管工事|施工を実践する
4-①.ヘッダーを固定する

施工を開始する
材料が揃ったら、さっそく屋内の施工をはじめていきます。
私はヘッダー工法で施工することに決めていましたので、まずはヘッダーの位置を決めました。
屋内の中継場所になるヘッダーを取付けていきます。
- ヘッダーを取付ける場所
- ヘッダーを取付ける場所は、水廻りの集中する中心部にする
- 特に給湯用ヘッダーは、給湯器から近い場所にする
ヘッダーは、給水用と給湯用の2種類を準備して設置します。
台所のDIYリフォームで床下点検口を作成し、その中にヘッダーを取付けました。
【関連記事】DIYで台所に床下点検口を作る!市販の枠は使わず、自作でフローリング蓋も作る

ポリ管はパイプ管に比べて、軽くて施工しやすいという特徴があります。
しかし軽いゆえに、しっかりと固定しておかないと水圧で暴れる恐れがあります。
この家の床下は土壌なので、どうやって固定しようかと悩みました。

4-②.外壁に配管穴を開ける

屋外止水栓から屋内へと配管するための経路を探していました。
そこに配管の穴を開けます。
何度も家の図面を見ていたのに、意外と最適な場所に気が付かないものです。

壁ばかり見て想像していたのですが、その中に柱があることを平面図を見直して知りました。
柱に貫通しないように、場所を見極めることは大切です。
ようやく壁に穴を開けるぴったりの場所を発見できました!
外壁に30mmの穴を開けるためには、電気ドリルではなくて振動ドリルを使います。
業者に屋外配管工事をしてもらう前に、穴を開けておきました。

自分で穴を開けることで、工事費用を節約できます。

DIYをしていると、何度も振動ドリルを使う機会がありました。
- 水道配管を通す穴を開けるため、モルタル壁に穴を開ける。
- 給湯器を外壁に固定するために、プラグの下穴を開ける。
- 屋外防雨コンセントを設置するために、電気配線を通す穴を開ける。
今回のように外壁に30mmの穴を開ける必要があるなら、ハイパワーモデルを選択しておいたほうが間違いないです。

風呂のタイル壁にも穴を開ける必要がありました。
割れやすいタイルを綺麗に削って穴を開けるためには、ダイヤモンドコアドリルを使って穴を開けていきます。


4-③.水道配管を固定する方法
水道配管を固定するために、モルタルの外壁にビスを打ち付けてみました。
普通に電気ドリルを使ってビス止めしても、すっぽり抜けてしまいます。
そんなときは、下穴を開けてプラグを入れるとしっかり固定できます。


水道配管をするなら、プラグを使いこなせば大活躍します。
- 外壁に配管を固定する方法
- モルタル素材の外壁にノンプラビスを使って水道配管を固定する
- ビスを打ち込む前にプラグを入れて固定する
この2つの方法で、水道配管を固定してみました。


風呂のDIY配管は、失敗続きで苦労しました。
私がDIY水道配管をする中で一番難しかったことは、風呂の配管を固定する方法です。
在来工法の風呂はタイル壁なので、ビスで固定するということが出来そうで…できません。(タイル割れしました)
ここからが水道配管の要(かなめ)というか、一番の難所でした。

何度も水漏れが発生ました。

継手が多いと水漏れ発生の可能性は高くなるので、継手を最小限にすることがポイントでした。
私の失敗談を参考にして水道配管をしてもらえば、きっと近道できると思います。

5.DIYで水道配管工事|防水処理をする
浴室の防水処理をするために、粘土のように捏ねて固まるエキシポパテが大活躍します。
最初のうちは手で伸ばしたり捏ねることが可能ですが、時間が経てば石のように硬化します。
使う場所や素材に応じて、商品にも種類があります。
今回は風呂に防水用のエキシポパテを使うことにしました。
タイルの壁にできた隙間を埋めるために、防水処理をしました。

6.DIYで水道配管工事|水栓の取付け
わたしの理想は、小さくても対面のカウンターキッチンを作りたいと思っています。
なんでこんなところに水栓と排水管があるの?と家族に聞かれました。(笑)
ちょっとした私の遊び心ですが、これもDIYだからこそ自由に設計できます。

メインの台所シンクは、今は山小屋のシンクみたいな感じなのですがリメイクしたいと思っています。
最低限使えるように水栓と排水管を取付けました。
- ステンレスの天板部分を再利用する
- ステンレスシンクに穴を開けてワンホール混合水栓を取付ける
- 排水管を接続する

以前は、壁付混合水栓が取付けられていました。
新しいポリ管は、床下からフレキシブル管につながれて伸びています。
台所シンクの天板に穴を開けて、ワンホール混合水栓を取付けました。

ステンレスの天板に穴を開けるのは初めてでしたが、ステンレスホールソーを使えば一発でした。

まとめ DIY水道配管工事の総費用を公開!

DIY配管工事と業者依頼で、新しい水道配管が完成しました。
素人DIYでやってきましたが、実際にどれくらいの費用が掛かったのか集計してみました。
DIY水道配管の総費用 174,772円
この総費用は、『DIY配管で使った費用』と『業者依頼した費用』が含まれています。

DIY配管は自分の労働ですので、施工費はゼロ円です。
すべて業者依頼したら、どれくらい費用が掛かっていたのでしょう。
手が出せないほどの金額になっていたかもと思うと、苦労した甲斐がありました。
実際に、これまで使った費用を算出してまとめてみました。


特別な経験があるわけでもなく、必要に迫られたのがDIYでやろうと思ったきっかけです。
リフォームを始める前は不安だらけだと思いますが、いったんやり始めれば前を向いて進むだけです。
失敗もありましたが、今回の水道配管工事の新設は「やってよかった!」のほうが大きくて、達成感がありました。
失敗しても所詮水漏れなので…「困った時は業者に頼ろう」という気持ちで、気楽にやってみてください。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。
最後まで私のブログを読んでくださって、ありがとうございました。
準備編
1. 【DIY水道配管】水道管の錆びや赤水が発生したら、水道配管図を手に入れる
2. 【DIY水道配管】初めてでも失敗しない施工の基礎知識と配管設計図を描く
実践編
3. 【DIY水道配管】初心者でも配管施工が簡単|架橋ポリエチレン管とは
4. 【DIY水道配管】初心者がまずはじめにやる施工|床下にヘッダーを固定
5. 【DIY水道配管】振動ドリルでモルタル外壁に穴を開ける|コアドリル
6. 【DIY水道配管】風呂のタイル壁に配管用の貫通穴を開ける|サーモ付混合水栓
7. 【DIY水道配管】試しに配管してみる|外壁に固定する方法
業者依頼編
8. 【屋外水道配管工事】プロのコンクリートを綺麗に斫る技術|グラインダー
実践・再チャレンジ編
9. 【DIY水道配管】モルタル壁にビスが打てるか確かめる|ノンプラビスとプラグ
10. 【DIY水道配管】浴槽の防水処理にエポキシパテを使う|追い焚き用プラグ
台所シンク編
11. 40年経ってもステンレスは腐らない、台所シンクをDIYで蘇らせる!