【給湯器の配線工事】
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
新たにガス給湯器を新設したので、リモコン操作ができるよう配線をしていきます。

給湯器のリモコンの配線工事はDIYでも出来ます!
屋外側の給湯器本体と屋内側のリモコン機器の両側に、リモコンコードを接続する必要があります。
また給湯器を使うためには、屋外に電気コンセントが無いと困ります。
雨に濡れて漏電しないように、防雨型コンセントを使います。
今回は、給湯器設置に必要な屋外側の電気系統のDIYを行っていきます。

- 防雨型コンセントを設置します
- リモコンコードを給湯器本体に接続します


今回は屋外側ですが、屋内側のリモコン機器との接続方法はこちらです。
【屋内側のリモコン接続】➜DIYで給湯器のリモコンを交換・取り付けする方法!
- この記事のポイント!
- 給湯器のリモコン配線工事の方法を解説します
- リモコンコードは、中継接続せずに台所用と浴室用へそれぞれ配線します
屋外用の防雨型コンセントを設置し、給湯器に必要なコードを配線する


これから給湯器本体と電気系統の接続をしていきます。
給湯器を設置したい場所にコンセントがなかったので、すぐ近くに防雨型コンセントを取付けます。
ちょうど壁の真裏側に屋内にコンセントがあるため、その電源を活かします。➜【コンセントの増設】

電源を扱う作業に関しては、電気工事士の資格が必要となります。
給湯器に繋ぐコードは4つあります。
- 電源コード
- アース線
- 台所用リモコンコード
- 浴室用リモコンコード
この4つのコードを繋げるために、入線機能付きの防雨型コンセントを準備します。
防雨型コンセントは屋外で使用するためのコンセントで、雨(水)に濡れないよう傘の役目をしています。
各メーカーの中から私が選んだのは、東芝製の防雨型コンセントです。
これは4本すべてのコードを防雨型コンセントに集約できる、入線機能が付いています。(*゚ー゚*)ゼンブマトメル
ブランド名 | 東芝ライテック | Panasonic | 神保電器 |
---|---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
品番 | DC1491E | WK4604 | JW-B-9GCE |
色 | ベージュ(C)/ 白(W)/ 茶(T) | 白(W)/ホワイトシルバー(S)/シャンパンブロンズ(Q)/ブラック(B) | ベージュ・ブラウン |
コンセント数 | 接地極付/1コ用 | 接地極付/1コ用 | 接地極付/1コ用 |
電流 – 電圧 | 15A-125V | 15A-125V | 15A-125V |
入線機能 | あり | あり | あり |
リンク先 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |

どれも機能は同じですね。
1-1.振動ドリルで壁に穴を開ける

リモコンコードの配線経路です。

リモコンコードを屋内に通すために、壁穴を開けます。
リモコンコード2本と電線・アース線の計4本が通るサイズの穴を開けるのですが、振動ドリルを使えば簡単に穴を開けられます。
これが電動ドリルだと手間がかかるので使い物になりません。
- 準備するもの
- 振動ドリル
- コンクリートドリルビット(ドリルビット)
- プラグ(外壁の穴用)
振動ドリルの購入POINT
- コンクリートの、穴開け能力をチェックしましょう
- 開けたい穴の直径を決めたら、適用範囲か確認しておきます

外壁だけでなくブロックやコンクリートの穴を開ける場合にも、振動ドリルを持っていると活躍します。

パワーが全然違います。
振動ドリル 商品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ブランド | 京セラ(リョービ) | マキタ(Makita) | HiKOKI(ハイコーキ) | ボッシュ(BOSCH) |
型番 | PD-196VR | M816K | FDV18V | GSB16REN3 |
Wワット数 | 650W | 701W | 720W | 750W |
穴あけ能力 | コンクリ19mm 鉄工13mm 木工25mm | コンクリ16mm 鉄工13mm 木工30mm | コンクリ18mm 鉄工13mm 木工30mm | コンクリ16mm 鉄工13mm 木工30mm |
チャック能力 | 1.5~13mm | – | 13mm | 13mm |
重量 | 1.75kg | 1.9kg | 1.7kg | 1.8 kg |
価格 | 9,173円 | 10,422円 | 9,726円 | 11,100円 |
リンク先 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
本体以外に、ドリルビット(振動ドリルビット)も忘れずに購入しておきます。

1. 振動ドリルで、モルタル壁に穴を開ける
- STEP1
- 振動ドリルで、モルタル壁に穴を開けます
振動ドリルはパワーがあるのでしっかり保持する必要がありますが、小さい穴はすぐに貫通しました。
穴のサイズはリモコンコードが入る大きさなので、10~15mm程度で良かったです。
その穴のサイズに合わせて、ドリルビットを準備しておきます。
私はBOSCH(ボッシュ)製のドリルビットを揃えました。

刃が鋭いので、取り扱いには注意してくださいね。
2.外壁に開けた穴にコードを通す
- STEP2
- 開けた穴に、コード類を通します

屋内側からコードを通したので、屋外へ廻って引き抜きます。

防雨型コンセントの位置は、給湯器の真横になってしまいました。
本当はもう少し下のほうに設置したかったのですが、屋内側のコンセントから電源をとるためこの位置になってしまいました。


コンセントが差し込めればいいので、特に問題はありません。
既存のコンセントが屋内側にあるので、コンセントの増設が可能でした。
- コンセントの増設(電気工事の資格が必要です)
- 既存の埋込コンセントの送り穴に新たなケーブルを差し込んで、新しく増設する簡易方法です

天井裏の作業などの面倒がなく、近くに既存のコンセントがあれば増設が可能です。
壁の真裏にコンセントを設けることで、配線も短くて簡単でした。

3.防雨型コンセントを屋外壁に設置する
- STEP3
- 防雨型コンセントを屋外の壁に取付けます

防雨型コンセントを設置するときは、外壁にプラグを入れてビス止めをします。
プラグを入れるとねじがしっかり固定できるので、プラグの準備は必須です。
プラグを入れる穴は小さいので、ここでは振動ドリルを使わずに電動ドリルを使います。
外壁に固定する方法については、こちらの記事で手順など紹介しています。
\ こちらの記事も参考にしてみてくださいね! /

防雨型コンセント本体の裏側に、リモコンコードを通す穴があるので2本(台所用と浴室用)通しておきます。(入線機能付きの場合)
この後リモコンコード2本を、給湯器本体に結線していきます。

リモコンコードの選び方
リモコンコードの色が違うのは、1本は以前この家で使われていたリモコンコードを再利用しているためです。
コードは古いものでもビニールで覆われているため、腐食したり錆びがなかったら問題ありません。
グレーのコードのほうはホームセンターで、切り売りで購入しました。

細かい加工が苦手な場合は、端子が付いているリモコンコードを購入したほうがいいですよ!
給湯器のリモコンコードは、ネットで購入できます。

端子の取り付けなどの加工作業が省けるので、とても楽です。

簡単に済ませたい人は、加工済みの端子付きコードがおすすめです。
リモコン機器に接続する側の端子の形状が「S」と「M」がありますので、注意してください。
端子が『オス』と『メス』になっていて差し込むだけで完了するのが端子の形状「S」で、どちらもY型端子になっているのが端子の形状「M」になります。

「S」と「M」のどちらが必要なのか、設置するリモコン機器に合わせて選択してくださいね。
給湯器本体に取り付ける側は、Y型端子になります。

リモコン機器側が「コネクタ端子」の場合は、『リモコンコードS』

リモコンコードS コードの長さ | 心数 | 品名 | リンク先 |
---|---|---|---|
3m | 2心 | リモコンコードS 3A | 詳 細 |
5m | 2心 | リモコンコードS 5A | 詳 細 |
8m | 2心 | リモコンコードS 8A | 詳 細 |
10m | 2心 | リモコンコードS 10A | 詳 細 |
15m | 2心 | リモコンコードS 15A | 詳 細 |
20m | 2心 | リモコンコードS 20A | 詳 細 |
50m | 2心 | リモコンコードS 50A | 詳 細 |

リモコン機器側が「Y型端子」の場合は、『リモコンコードM』

リモコンコードM コードの長さ | 心数 | 品名 | リンク先 |
---|---|---|---|
5m | 2心 | リモコンコードM 5A | 詳 細 |
8m | 2心 | リモコンコードM 8A | 詳 細 |
10m | 2心 | リモコンコードM 10A | 詳 細 |
15m | 2心 | リモコンコードM 15A | 詳 細 |
20m | 2心 | リモコンコードM 20A | 詳 細 |
50m | 2心 | リモコンコードM 50A | 詳 細 |
端子がないコードは、ホームセンターで切り売り購入することができます。
近くのホームセンターで、10m購入して900円でした。

2(2心線)×0.75㎟ ⇒ 10m購入で900円 (10㎝➜9円)

加工が必要ですが、こっちのほうが断然安いですね。
加工の仕方については、次の記事で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
\ こちらの記事も参考にしてみてくださいね! /


リモコンコードを給湯器本体に取り付ける


作業する前に施工確認をしておきましょう!
施工説明書を読むと、注意書きが書いてあります。
- リモコンコードの長さは25m以内で使用する
- リモコンコードを途中で中継して、リモコンからリモコンへ配線しない

イメージとしては、給湯器から台所まで・給湯器から浴室まで、それぞれ1本のリモコンコードで配線してください。


直列に配線しない(×)ようにしましょう。
2-1. リモコンコードを給湯器本体に取り付ける


リモコンコードの先端に、端子が付いた状態で始めていきます。
- リモコンコードは、1本のコードの中に黒線と白線が入っています。
- 1つの端子台に2本まで共締め(2つを重ねてねじを締める)が可能です。
黄色の〇で囲った部分に、2ヵ所(89B・89A)ねじで端子を止める部分があります。

共締めするのは、同じ色同士のコードです。
- 89A➡『台所用』の白と『浴室用』の白
- 89B➡『台所用』の黒と『浴室用』の黒
注意する点は、台所の同じ線同士(黒と白)を共締めしてはいけません。台所と浴室となるようにします。

基本的なことが分かったら、実際に取り付けていきます。
1.給湯器本体にリモコンコードを取付ける
- STEP1
- 給湯器本体のカバーを開けて、共締めをするリモコンコード端子台を確認します
給湯器本体のカバーを取り外してみます。
本体の下部分を見てみると、共締めする89Aと89Bと記されているネジ部分があります。
少し小さい文字なので見えにくいかもしれませんが、電子基板に89Aと89Bの記載があります。

2. リモコン用ナイロンクランプで固定する
- STEP2
- 台所用コードと浴室用コードの2本を、それぞれリモコン用ナイロンクランプで固定します
ナイロンクランプについているねじを緩めて、一旦取り外しておきます。
それぞれのリモコンコードをナイロンクランプに挟んで、ねじを締めます。
取り付ける場所は、どちら側でも構いません。

3.リモコンコードを給湯器本体と接続する
- STEP3
- 同じ色同士を、ドライバーで共締めします
※ねじ締めは、電動ドライバーを使わずに手締めで行ってください
施工説明書に書いてあるように、共締めすると下の写真のようになりました。

共締めするのは、同じ色同士でしたね。
写真の黒線は少し見えにくいですが、白線を見ると2つの端子を重ねて共締めしています。
加工していないリモコンコードの端子は、丸型端子やY字端子を圧着して自分で加工出来ます。


抜けないように、しっかり圧着してくださいね!

4.給湯器本体の蓋を戻す
- STEP4
- 給湯器本体のカバーを閉めます
給湯器本体の蓋を閉めて、ねじ締めしたら終わりです。ヽ(・∀・)ノ デキタ
※機器とリモコンの接続は、『小勢力回路の工事』に該当し、電気工事士の資格がなくても取付け可能です。
リモコンコードは極性がありませんので、ショートする心配はありません・・・が、

電気系統の作業をする場合は、必ずコンセントの電源を外して行いましょう。
続いては・・・
屋内の台所と浴室のリモコン機器側の設置を、行っていきます。
2-2. 風呂場に設置する、浴室用リモコンの配線をする
次は反対側のリモコン機器に、リモコンコードを繋いでいきます。

もう一度、 リモコンコードの配線経路図を見てみます。

リモコンコードは、給湯器の壁穴から床下を通って通気口から出るように配線します。
実際の様子がこちらです。

配線するのは屋外になるのですが、この場所はテラスの中なので雨が降りこむことはありません。
電流が流れるケーブルはガス管や水道管と触れないように離して、保護しておきます。
一般的に電線保護管は、CD管やPF管などの曲げ伸ばしの出来るフレキ管が使いやすいです。

浴室用リモコンコードを塩ビ管で保護する
給水と給湯の配管を設置予定なので、リモコンコードが配管に触れないように施工しておきます。

今回は購入していたHIVP管(20A)が余っていたので、この塩ビ管を保護材として利用することにしました。

1.T足でHIVP管を壁に固定する
- STEP1
- 保護材として、HIVP管を外壁に固定します
HIVP管を固定するためのT足を取り付けていきます。
ここでも、プラグを使います。
外壁にプラグを入れてビス止めするのは、何度も行うので慣れてきます。
すいすい取り付けが出来るようになると、作業効率がよくなってきます。

T足は固定するための金具のバンドのことで、この商品名はVP立バンドと言います。
2.壁穴にもHIVP管を入れる
- STEP2
- 穴の開いた壁の中にもHIVP管を通して、リモコンコードを中に通して屋内へ通線します。
塩ビ管は、長さの調整がしやすいです。

パイプカッターを使えば、かんたんに適当なサイズにカットできます。
屋外側の継手に差し込んで、短くなり過ぎない程度に長さの調整をしておきます。

水が通るわけではないので、継手部分の接着材は使用していません。
ここは、容易に取り外しが出来るようにしておきました。

これで、ケーブルが他の配管に触れることはなくなり、保護することができます。
3.浴室にリモコンを設置する
浴室に設置予定のリモコンです。

このリモコン機器とコードを結線して、電源がちゃんと入りました。

浴室側のリモコン取付け方の詳細と続きは、こちらの記事をご覧ください。
\ こちらの記事も参考にしてみてくださいね! /

まとめ 配線工事、ガス給湯器を自分で設置する 電気系統編
今回は、給湯器設置に必要な屋外側の配線について解説しました。
リモコンコードの接続はそれほど難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。

給湯器本体のカバーを開ける機会がないので、時限爆弾のカラー線みたいでワクワクしました。(笑)
給湯器の取付けや交換は、自分でできる部分とガスや電気の資格が必要な部分があります。
わたしもすべて自分でやったわけではなく、ガスの配管は業者にお願いすることになりました。
給湯器を自分で取り付けするのが難しいなと思ったら、専門家に任せてみましょう。
自分でやって失敗することもあるので、慣れていないと段取りの手間や時間がかかって、かえって負担も大きくなります。
DIYの楽しみもありますが、すぐに給湯器を取り付ける必要がある場合は前もって準備が必要です。
インターネットで探すと、意外と安く取り付け・交換をしてくれるので一度検討してみてください。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では。

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