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古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
今回は、屋外の止水栓から屋内へ水道配管を通すため、モルタルの外壁に穴を開けていきます。
普段自宅の外壁に穴を開けることはないと思いますが、例えば新たにエアコンを設置する場合や換気扇を取りつけるなどの場面で必要になります。
外壁の材質にもよりますが、電気屋さんに依頼すれば1穴あたり5千円~1万5千円くらいで外壁に穴を貫通してもらうことは可能です。
振動ドリルという道具があれば、DIYで自分で貫通することができます。
例えば電気配線を通すくらいの直径10mm程度の穴なら数秒程度で簡単に貫通出来ます。
今回はHIVP管20A(外径26mm)が通る直径30mmの穴を開けました。
でもやっぱり難しいのでは?と疑心暗鬼なあなたも、大丈夫ですよ。道具さえあれば可能です。(笑)
振動ドリルを準備して、是非チャレンジしてみてくださいね。
- この記事のポイント
- 屋外止水栓から屋内へ配管を通すため、振動ドリルでモルタルの外壁に穴を開けます。
- 水道配管・電気配線・エアコン配管など、外壁に穴を開ける必要がある人におすすめの記事です。
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振動ドリルで、モルタル壁に穴を開ける|コアドリル
今まで使用していた古い水道配管は錆びが発生していたので、それに替わる新しい配管を新設しています。
屋外止水栓から屋内へ水道配管を繋げるために、外壁に穴を開けておく必要がありました。
穴を開ける場所はどこが良いのか、家の配置図などで確認しておきます。
1-1. 屋外から屋内へ続く配管経路の確保
- STEP 1屋外配管をする
・屋外止水栓から屋内へ配管する➜コンクリートを斫る
- STEP 2【今回の記事】モルタル外壁に穴を開ける
・振動ドリルで穴を開ける
- STEP 3屋内配管をする
・ヘッダーと給湯器に接続する
まずは、穴を開口する場所を特定しておく必要があります。
どこに穴を開けたいのか事前に決めておきます。
屋外止水栓から屋内へ配管するには、なるべく最短ルートを見つけます。
壁の中の構造は見えないので適当に穴を貫通させた場合、大事な柱に当たってしまうかもしれません。
柱のない場所を探しておきます。
- 穴を開口する場所の条件
- 屋外止水栓から近い場所(最短ルート)
- 壁の中に柱がない場所
廊下の突き当りの壁に穴を開ける予定です。
この壁の後ろは屋外で、大元の止水栓があります。
最短ルートにするためには、この壁のどこかに穴を開けると良いことになります。
穴を開ける場所は、どこでもいいわけではありません。
実はこの壁の中に柱があることがわかりました。
できれば自宅の平面図で確認して、貫通穴の位置を決定します。
この壁の奥は押入れだと思い込んでいましたが、全面が押入れではありませんでした。
平面図を確認していなかったら、柱を貫通してしまっていた可能性はあります。
屋外止水栓から最短ルートになるように、配管経路をイメージして探します。
よく見るとわずかな範囲ですが外壁に通じる壁(部分)があります。
どこから屋内へ配管すればいいのか配管経路について悩んでいたので、ようやく見つけることが出来ました。
配管の入り口は、この場所に決定です。
屋内側はこの位置に穴が開くように、屋外側の外壁から穴を開けます。
高さや距離の計測をして、屋外側の外壁に目印をつけておきました。
平面図を確認しながらの計測になるので、いい加減ではだめです。
家の柱の間隔がわかれば、どこに柱があるのか見当が付きます。
- 柱間の距離(柱間隔)
- 住宅の基準の柱間隔(1間の長さ)は、地域によって異なります。
- 1尺=303mmで計算します。
- 1,818mm(6尺)の民家や1,900mm(6尺2寸5分ほど)1,970mm(6尺5寸)など様々です。
平面図で確認すればすぐにわかります。
この家の柱間隔は、1910mmとなっていました。
1-2. 壁に穴を開ける道具、振動ドリルを準備する
白いモルタル外壁に穴を開けるための電動工具を準備します。
電動ドリルよりパワーがある、振動ドリルが必要になります。
電動ドリルでは力不足なのです。
振動ドリルはパワーがあるので、数ミリ程度の小さい穴ならすぐに貫通します。
外壁だけでなくコンクリートに下穴を開ける場合にも、振動ドリルが活躍します。
ちなみにコンクリートを壊す場合は、さらにパワーのあるハンマードリルが必要ですね。
振動ドリルは、あくまで小さい穴を開けるための電動工具だと思ってください。
モルタル壁に穴を開ける、振動ドリルを準備する
道具がないと作業が始まらないので、さっそく調達します。(・∀・)
そんなに頻繁に使用する機会がない人は、中古品でも問題ありません。
私はヤフオクで未使用品を購入しました。
電動ドリルに比べたらやや大きく本体の重さが2.5kgなので、女の私にはずっしりと重く感じました。
710Wハイパワーモーター搭載 と書かれていて、これなら壁の開口も大丈夫なはずです。φ(.. )
RYOBI PD-1970VR 本体2.5Kg 710Wハイパワーモーター搭載
- 振動ドリルは穴あけに使用する電動工具です。
- 回転だけでなく垂直方向に振動することで、きれいに穿孔(=穴を開ける)することができます。
目的は穴を開けることです。
振動ドリルを購入する前に、穴あけ能力をチェックします。
- コンクリートの、穴開け能力をチェックする!
- 開けたい穴の直径を確認する。
1-3. 振動ドリルにはコアドリルが必要
30mmの穴を開けるには、コアドリルが必要です。
振動ドリルに装着する、コアドリルを準備します。
コアドリルというのはこんなヤツです。
エアコン配管工事で壁に丸い穴を開ける場合、65~70mmサイズを使います。
今回水道配管で使うのは、30mm用のコアドリルを使います。
実は、このコアドリルは結構高い商品なのです。
新品で買えば、1個1万円以上はします。
何度も使うこともない人は、ヤフオクの中古品で充分です。
中古なら結構お買い得になります。.。゚+.(・∀・)゚+.゚
商品名 | RYOBI 振動ドリル | コアドリル |
---|---|---|
型 | PD-1970VR | 30Φ |
金額 | 8,000 | 1,000 |
送料 | 1,450 | 510 |
合計 | 9,450 | 1,510 |
振動ドリルに装着する、コアドリルが届きました。
プラスチックの容器には、コアカッタードリルと書いてあります。
中古品なので多少は錆びていて傷もあるのですが、使用上に問題は全くありませんでした。
振動ドリルのチャックは3つの爪があって、ビット取付け部分は丸軸や六角軸が使えます。
- ビット取付最大径
- 丸型ビットの取り付け最大径を表し、10~13mmが一般的です。
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1-4. モルタル壁に穴を開けてみる
それでは、モルタル壁に穴を開けてみます。
振動ドリルは、いつも愛用している電動ドリルとは違って重いですね…。(; ̄Д ̄)ふぅ
モルタル壁の穴を開ける位置を定めて…
ゆっくり回転を上げて壁に押し当てていきます。
ゴゴゴゴゴッ——– (凄い音!)
こんなにウルサイとは… w(゚ロ゚;)w
しばらくすると貫通して、削れた30Φの丸いモルタルが出てきました。
あれっ!?まだ、貫通してない???
穴の中に木材が見えます。
モルタル壁の中にはラス金網という下地材があり、さらに断熱材や木材が入っていて内壁という層になっています。
つまり、屋内側の壁はまだ穴が開いていない状態です。
このコアドリルで木は穿孔することはできませんので、ビットを木材用に交換する必要があります。
このビットは電動ドリルでも使用できます。
振動ドリルは重いので電動ドリルに持ち替えて、壁の中の木材に穴を開けました。
ゴリゴリと木材はかんたんに貫通して、屋内側の内壁にも穴が開きました。 v( ̄∇ ̄)v ヤッタ-
この汚いモルタル壁に白いペンキで塗装します…(・∀・)ヨゴレテル
これで屋内に水道配管を通すことができるようになりました。
水道配管の寸法は呼び径・外径・内径などありますが、ここでは外径を調べておく必要があります。
30mmの穴にHIVP管20A(外径26mm)は余裕で入りました。
振動ドリルが必要な場合
振動ドリルは、穿孔(穴あけ)のための電動工具です。
家の外構をDIYでモノづくりを考えている人には、必須の電動工具になるはずです。
2-1.振動ドリルの使い道
私が家のリフォームで振動ドリルを使った例を、いくつか挙げてみます。
- 水道配管を通す穴を開けるため、モルタル壁に穴を開ける。
- 給湯器を外壁に固定するために、プラグの下穴を開ける。
- 屋外防雨コンセントを設置するために、電気配線を通す穴を開ける。
水道配管では数か所の穴を開ける必要があったので、大活躍しました。
これらは一例ですが、外構工事を行う場合はしっかり固定するためにプラグやアンカーなどを入れる下穴が必要になります。
これらをしていないと、ビスが効かないのでスッポリとビスが抜けてしまうのです。
駐車場にタイヤ止めを設置したい場合、コンクリートにしっかりと固定するにはアンカーボルトを埋め込むのですが、こんな時に振動ドリルが必要になります。
材質にもよりますがほんの数ミリの小さな穴でも、電動ドリルでやっていては途方に暮れることになると思います。
モルタル壁なら下の画像のように電動ドリルでも数ミリの穴はなんとか開きますが、コンクリートはダメです。
振動ドリルなら一瞬です。
- 振動ドリルの使い道
- 外構工事で硬化なコンクリートやレンガ、外壁などに穴を開ける際には必須です。
【関連記事】モルタル壁やコンクリートにビスが打てない場合|ノンプラビスかプラグで固定する
2-2.振動ドリルの選び方
私が購入した振動ドリルは710Wハイパワーのタイプで、作動させてみただけで圧を感じました。
これならモルタル壁にも穴が開けられる!と直感でわかったくらいです。
同じ振動ドリルでも、値段やパワーが全然違う商品がたくさんあります。
目的に合わせて、よく考えて購入してくださいね。
どれも振動があるので、騒音に関してはある程度の覚悟は必要です。
パワー不足の場合は無理ではありませんが、どうしても時間がかかってしまいます。
電線を通す10mm程度の穴であれば、そこまで高機能でなくても何とかなります。
ちなみにこの振動ドリルで10mm程度の配線用の穴を開けた場合は、2~3秒です。
今回のように外壁に30mmの穴を開ける必要があるなら、ハイパワーモデルを選択しておいたほうが間違いないと思います。
振動ドリル 商品 | ||||
ブランド | 京セラ(リョービ) | マキタ(Makita) | HiKOKI(ハイコーキ) | ボッシュ(BOSCH) |
型番 | PD-196VR | M816K | FDV18V | GSB16REN3 |
Wワット数 | 650W | 701W | 720W | 750W |
穴あけ能力 | コンクリ19mm 鉄工13mm 木工25mm | コンクリ16mm 鉄工13mm 木工30mm | コンクリ18mm 鉄工13mm 木工30mm | コンクリ16mm 鉄工13mm 木工30mm |
チャック能力 | 1.5~13mm | – | 13mm | 13mm |
重量 | 1.75kg | 1.9kg | 1.7kg | 1.8 kg |
価格 | 9,173円 | 10,422円 | 9,726円 | 11,100円 |
リンク先 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
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ドリルビットは別売りなので、用途に合わせて購入してくださいね。
ドリルビットは刃先径が20mmくらいまではあるのですが、それ以上の穴を開けたい場合はコアドリルを準備しなければなりません。
屋外防雨コンセントを取付けるために配線用の穴を開けた時は、ボッシュの振動ドリルビットで一発でした。
振動ドリルには別途ドリルビットが必須です
まとめ ハイパワー振動ドリルでモルタル外壁に30mmの穴を開ける
今回は振動ドリルを使って、モルタル壁に30mmの穴を開けることができました。
気になったことは、削っている間の騒音がすることです。
でも、振動ドリルがあればパワーがあるので短時間で貫通できます。
数分程度ですので、近所に迷惑が掛からない時間帯に済ませると良いと思います。
間違っても電動ドリルでは貫通できないので、最初に道具の準備が必要です。
こんな私にも、モルタル壁に穴を開けることができました!
この後は水道配管をしていく流れですが、下の画像のように屋外止水栓から屋内へ配管することができました。
振動ドリルは強力なパワーがあるので、普通の電気ドリルでは難しいコンクリートなどに穴を開けることができます。
家の外壁に穴を開けたい場合や、コンクリートにアンカーボルトを打ちたいといった場面で活躍します。
電気ドリルだけでなく振動ドリルも持っていたら、可能性が増えてくるのでDIYの幅も広がってきますよ。
次の記事では、今回振動ドリルで開けた外壁穴に水道配管を通していきます。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では。
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