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古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
給湯器本体に、給水・給湯用ポリ管をワンタッチ接続していきます。
給湯器本体に、給水配管と給湯配管の2本をつなげていきます。
ポリ管を挿入してワンタッチ接続できるので、施工が楽です。
私が実際に使用した配管部品やおすすめする商品について、詳しく解説した記事があるのでこちらも参考にしてみてください。➜【DIY水道配管】初心者でも配管施工が簡単!BAKUMAのポリ管
ポリ管の弱点は紫外線に弱いことなので、今回は冬の凍結防止も兼ねて保護していきます。
- STEP1ポリエチレン管を挿入
- STEP2さや管を取付ける
- STEP3保護カバーを取付ける
- STEP4保護テープを取付ける
- この記事のポイント
- ポリ管は紫外線に弱いので、屋外で使用するときは必ず保護カバーを取り付けます。
- 今回は、さや管と保護カバーで、しっかりホールドしていきます。
給湯器本体と給水・給湯のポリエチレン管を接続する
給湯器本体を壁に取り付ける前に、給水と給湯の継手は取り付けておきました。
給水側には止水レバーがあるので、見分けがつきます。
給湯器本体を交換をする際に止水するので、止水レバーのある継手を取付けておく必要があります。
「湯が出る仕組み」が分かれば、給湯側に止水レバーが必要ない理由が分かります。
記事の中盤でも、配管の流れについて解説しています。
既に、給湯器本体に継手を接続していますので、さっそくポリ管を装着していきます。(´∪`*)
接続口径についてもう一度知りたい場合は、次の記事を参考にしてみてください。
\ こちらの記事も参考にしてみてくださいね! /
1-1.ポリエチレン管のサイズ
使用するポリ管は、バクマ工業の架橋ポリエチレン管です。
水道配管の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
\ こちらの記事も参考にしてみてくださいね! /
サイズは、主に13mm・16mm・20mmがあります。
この家のように平屋で1~3人くらいまでの家族の場合は、13mmのポリ管でも十分だと思います。
ただ、大は小を兼ねるという言葉があるので、ワンランク大きいサイズも使うことにしました。
- 屋外止水栓からヘッダーまで(主幹)は、16mmを使う。
- ヘッダーから各水栓まで(枝管)は、13mmを使う。
同時に水を使用する機会が多い場合は水が出なくて困るので、サイズを大きくしておいたほうがよいですね。
ただし、注意すべき点があります。
屋外に設置してある止水栓の契約口数と、同等かそれ以下になるようにしておきます。
ちなみに、契約口数は自治体の水道局に頼んで変更することも可能です。
1-2.ポリエチレン管の種類
ポリ管を購入する場合、『保温材あり』と『保温材なし』を選択できます。
- 保温材の特徴
- 給水(水色)と給湯(ピンク)の色別ができて、分かりやすくなります。
- 保温材の厚みが5mmと10mmがあり、寒冷地では凍結防止に厚いものを使用します。
基本的には『保温材あり』を使用しますが、『保温材なし』を使用する場合はさや管の中に通して使うことが多いです。
今回は、後者の 『保温材なし』でさや管の中に通して使います。
『 ワンタッチ接続で安全・簡単・スピード施工!』が特徴の商品なので、継手にポリ管を挿入するだけです。
13mmのポリ管の場合は、誰でも簡単に接続できます。
16mmのポリ管になると、ちょっと手こずってしまいました。
ポリ管が太くなると硬いし、結構力が必要です。(゛・ヘ・″)ウム
ポリ管を選ぶ場合、長尺の巻いて送られてくるポリ管がお得になります。
ただ、今回の給湯器本体と接続する16mmの場合は、割高になるのですが『直管』タイプを購入することをおすすめします。
施工してみて実感したのですが、硬くて巻き癖があるため接続することが難しかったです。
短い距離で接続する場合は、直管タイプがおすすめです。
保温材なし・各種サイズ
保温材なしのポリ管を使う場合は、代わりに保護材を付けておきます。
保護材というのは、さや管や遮熱管というものです。この後、紹介します。
一般的に多いのが、ブルーとピンクの保温材付きのポリ管です。
ポリ管・各種サイズ
厚み+長さ | 【 ブルー B】 | 【 ピンク P 】 |
---|---|---|
保温材5mm厚 30m巻【13A用】 | 型式:EPS-13B05W | 型式:EPS-13P05W |
保温材10mm厚 30m巻【13A用】 | 型式:EPS-13B10W | 型式:EPS-13P10W |
保温材5mm厚 30m巻【16A用】 | 型式:EPS-16B05W | 型式:EPS-16P05W |
保温材10mm厚 30m巻【16A用】 | 型式:EPS-16B10W | 型式:EPS-16P10W |
1-3.ポリエチレン管を継手に挿入する
最初に、給湯器本体の継手にポリ管を挿入します。
ここから、屋内側へポリ管を配管していきます。
屋内に通じる穴は、給水用と給湯用の2つあけておきました。
穴のサイズは30mmです。
その穴にポリ管を通して、継手のエルボに挿入します。
ちょっと待った!!! ( ゜Д゜;)!?オット
ここで、慌ててどんどん挿入していってはだめです。
その前に、さや管を入れておく必要があります。
①さや管とは
さや管とは、ポリ管を保護するための可とう性樹脂管のことです。
さや管にも色別できるものがあります。
サヤ管・各種サイズ
屋外で使用するのは1mも使わないので、ホームセンターで切り売りの購入をしておきました。
サイズは28mm(円の直径)を使用しています。
少し硬いですが、カッターナイフ(大)でカットできました。
意外と危ないので、念のため作業用の手袋をしておいたほうが安全です。
②さや管の適合サイズ
ポリ管に対するさや管の適合サイズがあります。
適合サイズは以下の通りです。
ポリ管のサイズ | さや管のサイズ |
10mm | 16mm / 18mm / 22mm |
13mm | 22mm / 25mm |
16mm | 28mm / 30mm |
20mm | 36mm |
16mmのポリ管に対し、28mmのさや管を使いました。
③さや管の耐熱性
給湯に使用する場合に、さや管の耐熱性は問題ないのか気になりました。
そこで、メーカーに問い合わせてみました。
素材はポリエチレン材(自己消化性なし)で、給湯温度は高温でも85℃くらいなので、部材が溶けたり火事になるようなことはありません。
お風呂・台所・手洗いで使用する温度は、せいぜい40℃~60℃の範囲です。
耐熱性は大丈夫ということでした。!(*´ω`*)ノ ok!
屋外で使用する場合は遮熱管を使う
屋外などで使用する場合は、ポリ管は紫外線に弱いので遮熱するために遮熱管を使います。
内径14.5mmの50m
遮熱管【ESK-14】最後に、屋内側の継手と接続していきます。
④湯が出るしくみ|おさらい
ここからは、湯が出るしくみのおさらいです。
大事なところなので、理解しておいてください。
給湯器の真裏は、屋内の洗面所になります。
手前のピンクとブルーのポリ管(13mm)は、洗面台を作成した後に『混合水栓』に繋ぎます。
奥のオレンジのさや管⇒中にポリ管(16mm)を、屋外の『給湯器』と接続します。
継手にポリ管を挿入するだけの作業ですが、一人では出来ませんでした。
屋内側と屋外側を繋ぐ為には、一方を支えておかないと16mmのポリ管が挿入出来ないのです。
屋外で継手を支えてもらって、屋内からポリ管をぐっと押してやっと挿入できました。
重い給湯器本体の取付けや、こういった地味な場面で、一人作業の難しさがあります。
ちなみに、外壁に開けた穴のサイズは30mmで、さや管のサイズは28mmでしたので、ギリギリ挿入できました。
給水と給湯を繋ぎ間違えたら、致命的です。
なぜなら、給水と給湯の流れは逆方向だからです。
給湯の流れ
給湯器でつくられたお湯は、このあと床下の給湯用のヘッダーに流れていきます。
洗面台に配管予定の13Aの給湯用の部分は給湯器から近いのですが、お湯はいったん給湯用のヘッダーに向かってから戻ってくる流れです。
もし配管方法がヘッダー工法ではなく分岐工法で施工するなら、遠回りする必要はありません。
すぐ近くの配管を分岐して接続することになります。
給水の流れ
水は手前で分岐して給水用のヘッダーに流れています。
給水の流れは、給湯器に流れる方向と給湯用のヘッダーに流れる方向の二手に分かれています。
継手のチーズを使うことで、どちらにも給水出来ます。
水道配管するときに、何度も接続方法を確認した部分です。
給水の流れ
給湯器の手前に継手(チーズ)を用いて、流れを給湯器側と給水ヘッダー側に分岐させます。
給水と給湯の繋ぎ間違えをしないように、気を付けましょう!
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保護カバーをつける
地域によって差はありますが、冬の寒い日はマイナス気温になることがあります。
そんな時は水が凍結してしまう恐れがあるので、凍結防止をしておきます。(∪・ω・)コレ大事!
先ほどのさや管は、紫外線防止のために取り付けておいたのですが、さらに配管保護材(保護カバー)を取付けておきます。
2-1.配管保護材(保護カバー)
さや管28mmの上から被せる、断熱材=配管保護材を巻いていきます。
表面が塩化ビニール素材なので吸水性がなく、保温効果を持続できます。
また、備え付けの粘着テープで止めることができるので楽に取り付け出来ます。
両面テープが付いていて、巻き付けるようになっているのですが、数日経過した頃確認したら、端のほうから少しづつ剥がれていました。
ビニールテープでさらにぐるぐる巻きにしています。
2-2.配管用保護テープ(非粘着タイプ)
ビニールテープもすこしずつ剥がれてしまうので、この上に配管用保護テープ(非粘着タイプ)を巻いてみました。
保護カバーの色がグレーで地味な感じに仕上がってしまったので、その上からクリーム色の配管用保護テープを巻いてみました。
これで、簡単に 配管用保護テープが取れてしまうことはないと思います。(・ω・)ノ ヨシデキタ!
【 追 記 】
『配管用保護テープ』を使用したことで、数年経過しても外れていません。
屋外で使用する際は、ビニールテープ同士を巻くと剥がれてしまうので、ぜひ『配管保護テープ』を使ってみてください!
配管部分を隠す部材で配管カバーがあれば、ごちゃごちゃした感じを隠してすっきりします。
外観を良く見せたい場合や、配管部分の汚れや劣化防止をしたい人は、検討してみてください。
2-3.配管部品を手に入れるには
水道配管の部品を購入するときは、かんたんな設計図を作成して部品のサイズや個数を把握しましょう。
私は、自宅の平面図を準備して配管経路を作りました。
実際に施工を始めると、変更になったり思った通りに進まないこもありますが、部品がないと作業がSTOPしてしまいます。
そのたびにホームセンターに調達に行くのは、無駄が多かったです。
この家の配管は、配管部品.comという専門店でほとんど購入しました。
実際に使用した配管部品やおすすめする商品について、詳しく解説した記事があるのでこちらも参考にしてみてください。➜【DIY水道配管】初心者でも配管施工が簡単!BAKUMAのポリ管
インターネットの倉庫なので、在庫も豊富で商品は必ず見つかりますので、計画的に準備ができますよ。
配管部品は、ネット通販で準備するのがおすすめです。
今回の記事を理解すれば、給湯器本体と給水・給湯の配管を正しく接続することができると思います。
ポリ管のかんたん接続で、ひと昔の面倒な水道管の施工は不要です。
さや管で紫外線のカットをして、凍結防止の保護カバーをすれば、水道管破裂なんてことはないです。
保護カバーの取付けは、できるだけ隙間の無いように取り付けてくださいね。
また、屋外で雨風がよく当たる場所に設置している場合は、時々剥がれていないか点検しておきましょう。
最後に、
給湯器を自分で取り付けするのが難しいなと思ったら、専門家に任せてください。
自分でやって失敗することも、自己責任になってしまいます。
慣れていないと段取りの手間や時間がかかって、かえって負担も大きくなります。
インターネットで探すと、意外と安く取り付け・交換をしてくれるので検討してみてくださいね。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。
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