素人でも自分で有線LANの工事ができる!意外と簡単に出来たLAN配線
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
わたしは押入れの中に、ちょっとしたパソコン部屋を作りたかったので、DIYでLAN配線してみました。
- 無線LANルーターから有線ケーブルを引っ張ってきて、差したり抜いたりするのが面倒
- いつも作業する場所に、コンセントみたいに使えるようにしたい
- 床上のLANケーブルに引っ掛かって危険なので、どうにかならないかな
こんなふうに感じている方に、おすすめです。
LAN配線が床の上にあると、つまづいたり、引っ掛かったり・・・線が切れやすくなります。
あれっ??? ネットが繋がらない・・・って気がついたときは、大抵断線しています。
よく使う場所に壁コンセントを設置すると、有線ケーブルが床上で引っ掛かる心配がなくなります。
壁にLANポートがあれば、必要ない場合は抜いてケーブルをすっきりさせることができます。
LAN配線は初めての人でも驚くほど簡単にできるので、ぜひ安定した有線ケーブルをDIYで作ってみてください。
古い家の砂壁に穴を開けて、床下から配線しました。
- この記事のポイント!
- DIYでLAN配線をします。
有線LANケーブルはすべて隠して、壁にLANポートを設置していきます。
宅内のLAN配線の経路を計画する
有線LANのほうがやっぱり安定する
今は無線LANが主流になってきましたが、普段PCを使うときは有線LANのほうが通信の安定感があります。
スマホで無線LANは必要だけど、パソコンでは有線LANも使えたほうがいいなぁ。(´∀`)
そのためには、床下か壁中か天井裏にLANケーブルを配線しておく必要があります。
1-1. 屋内の配線経路にケーブルを通す
まずは、配線経路を計画しておきましょう!
有線LANが使えるように、LANポートを設置します。
LANポートというのは、こんな壁コンセントのことです。
今はTVもLAN接続して、『U-NEXT』やアマゾン『Prime Video』といった動画配信サービスを利用する時代ですよね。
可能なうちに、全部の部屋の壁にLAN配線しておくと安心です。
設置する場所は4ヶ所。
家全体の床下を開けて、畳からフローリングにリフォームした際に、ケーブル類を床下に配線しています。
ケーブル類とは、TVアンテナケーブルとLANケーブルです。
オレンジ色のCD管を床下に通して、その中にLANケーブルを配管しました。
- CD管は、合成樹脂電線管といいます。(⇔PF管)
- ➡単価が安いので、ケーブル類の『保護管』として屋内の床下や壁の中に使われたりします。
まずは、中継場所を決めます。
モデムやルーターを置く中継場所は、台所にしました。
光回線のケーブルが来ている光コンセント付近に、設置しておくのが望ましいです。
配線のイメージは、中継場所から部屋の壁穴まで床下配線で1本ケーブルが通っている感じです。
これが、各部屋の和室A・和室B・和室Cも同様に、1本ずつ配線されています。
壁に穴を開けて、ケーブルを通したところです。
昭和の壁は、かなりの年季が入っています。
壁の素材が石膏ボードの場合、引き廻しノコで開口することができます。
穴を開けるサイズは、大きくなり過ぎないように注意が必要です。
壁の内側に入れて使う「ハサミ金具」が引っ掛かる壁穴サイズでなければいけません。
下図1の器具の取付枠が壁に引っ掛かるサイズでないと、固定できないからです。
開口サイズは、縦幅が95mm・横幅は51mmくらいのサイズを目安にします。
小さい値で始めて、適度に調整するようにしてください。
繰り返しますが、最初から大きな穴を開けると失敗します。
壁の穴を修復することはほぼ難しいので、慎重に切り欠くようにしてください。
- 壁穴のサイズ
- 壁を切り欠くサイズ(小さい値で始める)
- 縦幅:95 ~ 103 mm
- 横幅:51 ~ 56 mm
私の場合は床下配線をやりましたが、無理な場合は天井裏からのLAN配線を検討してみてください。
1-2. 無線ルーターは絶対必要
台所側には無線LANと有線LANの両方が使えるように、ワイヤレス・ブロードバンドルーターを置く必要があります。
いわゆる、無線LANルーターと呼ばれるものです。
自宅でスマホを使う際に有線なんて無理なので、無線LANは絶対に必要になります。
商品によってLANポートの数が限られているので、各部屋の数に合わせてポート数を選びます。
無線LANのみを使用する場合は、LANポートの数は気にしなくても問題ありません。
今回のように、各部屋1~4の壁に壁コンセントを取付ける場合、 LANポートの数は最低4つあれば足ります。
もし足りない場合でも、使用していないポートを外して使えばいいので何とかなります。
LANポートを取付ける施工方法
各部屋の壁に取り付けるLANコンセントは、モジュラジャックと呼ばれる商品を使います。
Panasonicのぐっとすシリーズが有名で、取付枠やプレートなどとの相性も良いです。
- 商品名:Panasonic
- 『 NR3170(W)ぐっとすシリーズ情報モジュラジャック(CAT6) 』
LANケーブルをコンセントのように挿して使います。
使わないときは扉が閉まる。コレはイイ!( ホコリ防止 )
カラーバリエーションが豊富なので、部屋の雰囲気に合わせて好きなカラーを選べる。
アクセントカラーが豊富で、インテリアに合わせて選べますね!
好きなカラーが選べます!
NO. | 1 | 2 | 3 | 4 |
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画像 | ||||
色 | セラミックホワイト | マットセラミックホワイト | マットブラック | ブラック |
型番 | NR3170CW | NR3170MCW | NR3170MB | NR3170B |
定価 | 1,560円 | 2,597円 | 2,870円 | 1,668円 |
発売日 | 2015年4月 | 2019年12月 | 2019年12月 | 2019年12月 |
商品リンク | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
ここからは、LANコンセントを取付けていくので手順に沿って説明していきます。
- STEP 1
①ぐっとすモジュラージャック(CAT6):NR3170
②LANケーブル(CAT6)
③取付枠
④プレート - STEP 2
①ケーブル皮のカット
②青いキャップを外す
③カラー線のセット
④青のキャップで装着する
⑤余分な線をカットする - STEP 3
①取付枠にケーブルを設置したぐっとすモジュラージャックを取付ける。
②取付枠を壁にビス止めする。
③カバープレートをはめる。 - STEP 4
もう一方のコネクタをLANポートに差す。
2-1. 準備するもの
まずは必要なものを揃えてくださいね。
①ぐっとすモジュラージャク(CAT6):NR3170(W)
②LANケーブル(CAT6)
LANケーブルの種類と選び方
LANケーブルは種類が豊富なので、どれを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。
LANケーブルには規格(カテゴリー)があり、使用するケーブルによってネットワーク通信の速度に影響するようです。
家庭で使用する場合は、1Gbps(ギガビット)対応のLANケーブルで充分。
通信速度が遅い ←←← CAT5(100M)・CAT5e(1G)・CAT6(1G)・CAT6A/CAT6E(10G)・CAT7(10G)・CAT7A(10G)・CAT8(40G) →→→ 通信速度が速い
CAT6ケーブル(Category 6 )とは
- 1000BASE-T・1000BASE-TX・10GBASE-T対応の高速転送用LANケーブルを指します。
- 既存の下位規格であるカテゴリー5/5e、カテゴリー3などとの上位互換が可能です。
- 1Gbps以上の光回線サービスを利用する場合は、下位互換もできるカテゴリ6をおすすめします。
家庭用では、通信速度が1Gbps(ギガビット)対応のLANケーブル『CAT6ケーブル』を使えば良さそうです。
③取付枠
④プレート
準備が整ったら、施工開始です!
2-2. ぐっとす(CAT6)の施工方法
LANケーブルとぐっとすモジュラージャックを接続する方法を説明します。
専用工具(インパクトツール)がなくても、付属のキャップがあるので結線が可能です。
【 施工方法 】
専用工具(インパクトツール)がなくても、でもラクに結線できる
- 本体付属のキャップが工具に早変わりする。
- キャップの先端をぐっと差し込み、簡単に結線ができる。
- 専用工具があればよりスピーディーに大量の結線ができ、施工者の性能のばらつきを軽減できる。
とはいっても、大量に施工する場合は専用の工具があったほうが効率が良いです。
道具を揃えておいたほうが、はかどります!
では、施工していきます。
STEP 1 ケーブル皮のカット
ケーブル皮(柔らかいチューブ部分)をカッターで50mm程度、カットします。
中に入っているケーブルはとてもデリケートなので、カッターで断線しないように丁寧に切るようにしましょう!
カットしたら、カラー線がでてきます。
それぞれがねじり線になっているカラー線は、バラさずそのままの状態にしておきます。
STEP 2 青いキャップの取外しと用途
モジュラージャックに付属している青いキャップを、取り外しておきます。
この青いキャップは、下の写真の赤い○で囲んだ先端部分を利用して、カラー線を本体に差し込む時に必要になる部品になります。
STEP 3 カラー線をセットする
モジュラージャック背面に記載されている所定の番号に、4本のカラー線をセットします。
T568A(標準)に合わせて結線してきます。
- LAN配線の規格
- 情報モジュラジャックのピン番号と4対ケーブルの対番号との接続の配列は、LAN配線の規格(ANSI/TIA/EIA-568-B)にてT568A(標準)・T568B(オプション)の2通りの結線方法が定められています。
ストレート(1本)ケーブル
最初はここが少しわかりにくいのですが、よく配線図を見れば簡単です!
【 ダメな例 × 】
注意
上記の写真の施工は、間違い例です。2本のねじり線は、ばらす必要があります。
配置図のAが T568A(標準) で、Bが T568B(オプション) なので、Aに合わせます。
この写真の背面に、色の配置図が描かれているのが分かります。
例えば、緑のねじり線の2本をばらしてみると、一方の線の色は 【白と緑】でもう一方の線は 【緑のみ】になっています。
配線図の1の枠には【白と緑】線を、2の枠には【緑】線をセットします。
その他の橙のねじり線も同じように、【白と橙】・【橙のみ】の2本がねじれているはずです。
実際に配置図の通りに、他の線も配線していきます。
【 正しい施工 〇 】
他の色のねじり線も同様に、結線図の通りにセットしていきます。
各色の線と数字(位置)
1【白と緑】8【 茶 】
2【 緑 】7【白と茶】
3【白と橙】4【白と青】
6【 橙 】5【 青 】
本体の背面図の通りに配線できましたか?
STEP 4 青のキャップで装着する
青いキャップの先端部を使い、ぐっと差し込むときちんと装着できます。
8本のすべての線を装着していきます。
STEP 5 余分な線をカットする
青のキャップを元の通りに戻して、はみ出た余分な線をカットします。
これで、完成!!
理解して施工すれば、1つするのに5分くらいで簡単に出来てしまいます。
ぜんぜん難しくないので、落ち着いて作業してくださいね。
2-3. 壁コンセントの取付け
今回取り付ける壁には、LANケーブルとTVケーブルを配線しています。
手順は、まず1の取付枠にモジュラジャックを取付けます。
装着できたらカチッと音がします。
取付枠を壁に設置するためには、壁の内側にハサミ金具を使います。
取付枠は外側でハサミ金具は壁の内側に入れて、石膏ボードを挟むようにしてボックスねじでねじ締めをし、固定します。
注意
ハサミ金具は壁の中に落ちて取れなくなることもあるので、取り付けができるまで紐でくくりつけておくと落下してもすぐに取り出せます。
2のプレートを付属している短いねじで2ヵ所とめます。
3のカバープレートをパチッと取り付けたら、完成です。
『フルカラー』と『コスモシリーズワイド21』の2つのタイプ
取付枠とカバープレートは、『フルカラータイプ』と『コスモシリーズワイド21タイプ』があるので、同じ種類の商品を購入しましょう。
取付枠は、専用の枠に取り付けます。
ここでは、コスモシリーズワイド21に統一しています。
同じタイプを組み合わせて使用しないと、取付けられません。
このぐっとすモジュラージャクを取付ける場合には、コスモシリーズワイド21を選びます。
今回、ぐっとすモジュラージャクのベージュ色を使ったのですが、外枠がホワイトでないため、色の違いがくっきりしてしまいました。(ちょっと残念。。。)
またこの壁が古くて砂壁だったので、漆喰を塗ってイメチェンしました。
これで、壁コンセントの完成です。
これからは、床の上にケーブルが転がることはないって思うと安心です。(* ̄∇ ̄*)v
2-4. LANコネクタの施工方法
コネクタ無しのLANケーブルを使う場合は、別途コネクタ(部品)とラチェット(工具)を用意して施工する必要があります。
LAN配線規格でT568A(標準)に沿って結線した場合は、568Aの配列でコネクタの圧着をします。
568Aと568Bのカラー線の配列は異なるので、よく確認して並べておきましょう。
LANコネクタの施工手順
- ネットワークケーブルをラチェットの剥ぎ取りポートにいれ、2回回転させて引き出す。
- PVジャケット&アルミオイルを切り取り、準備する。
- ラチェットでワイヤーの先端をトリミングし、きれいに適切な長さに整える。
- ワイヤーを順番に配線し、Cat6コネクタの一番深い位置へ押し込む。
- 有線RJ45側をケーブルクランプに入れて圧着する。
- チップの位置に合わせて下向きに押す。
2-5. 有線LANでアクセス確認をする
最後にLAN接続ができているか確認してみましょう。
壁コンセントと反対側の中継場所にあるコネクタを、Wi-Fi(無線)ルーターのLANポートに差し込みます。
パソコンと壁コンセントを有線LANで接続して、インターネットアクセスがあるか確認してみます。
最後に、パソコンでネットが使えるかどうかの確認をしてみます。
パソコンを運んで調べるのは手間がかかる場合は、LANケーブルテスターを使ってみましょう。
ケーブルの導通・断線が簡単にわかる、親機・子機分離タイプのLANケーブルテスターです。
LAN配線工事後のチェックに便利です。
LAN配線、お疲れさまでした!
埋込USBコンセント|Panasonicの壁コンセント
壁にコンセントがあるように、USB充電用コンセントもあると部屋がスタイリッシュになります。
USB充電が当たり前になっているのに、家のコンセントは昔のままですよね。
Panasonicのコンセント・スイッチ関連商品は、種類や色などが豊富で、しかも組み合わせて使える点がとてもいいです。
自分の好きなようにアレンジできる、自由度があります。
タップもいいけど、壁にあるとスッキリしますね。
ベット周りやキッチンなど普段長く過ごす場所にあると便利
USB充電用コンセントが寝室や長く過ごす場所にあると、スマホの充電に便利ですね。
電源アダプタは四角くて場所をとるし、他のコンセントの干渉をしてしまいます。
USB充電用コンセントがあれば、すっきりしていますよね。
3-1.USBポートとコンセントの組み合わせ例
コンセントとUSBポートの数を変えたい場合や、好きな雰囲気を選べます。
組み合わせ例をみても、これだけアレンジできる方法があります。
自分好みの色もホワイトだけでなく、グレーやブラック、マットセラミックホワイト、マットブラックなどおしゃれな部屋になりそうな色が選べます。
プレートの角を丸くする(ラウンド)か、角にする(スクエア)かによっても、個人の選択で部屋の印象が変わってきそうですね。
アレンジしなくても、基本のスタイリッシュな一体型も品揃えしています。
施工に関しては電気工事が必要になるので、電気工事士の免許が必要になります。
気になる場合は、Panasonicの埋込USBコンセント を取り入れてみてください!
電気工事士の資格があれば、DIYの幅がもっと広がります。
私は家のリフォームのために第二種電気工事士を目指して、独学で一発合格できました。
国家資格なのに、更新なしの人気資格です。
興味のある人は、ぜひチャレンジしてみてください!合格できますよ。
まとめ 家の中のネット環境を一から整備する方法
LAN配線を延長したり新しく専用のコンセントを作りたい場合は、DIYしてみてください。
ケーブル皮のカットの際に中のねじり線を断線しないように気を付ければ、初めての人でも簡単にできるのでおすすめです。
在宅ワークや在宅学習などでパソコン利用がこれから増えていくと思うので、書斎や勉強机の近くにLANコンセントをDIYすると便利が良いです。
Panasonicのホームページにも、施工方法がアップされているので参考にしてみてください。
好きなカラーが選べます!
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色 | セラミックホワイト | マットセラミックホワイト | マットブラック | ブラック |
型番 | NR3170CW | NR3170MCW | NR3170MB | NR3170B |
定価 | 1,560円 | 2,597円 | 2,870円 | 1,668円 |
発売日 | 2015年4月 | 2019年12月 | 2019年12月 | 2019年12月 |
商品リンク | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では !
押入れ修復して書斎にDIYする!趣味やテレワークにコンセント・LANコンセントもあると便利。
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