前回の記事
【 業者依頼 】素人にはマネできない屋外水道工事、コンクリートを斫る技術はプロに任せる!綺麗な斫り施工は、グラインダーを使うことがポイント!
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
今回は、DIY水道配管の中で唯一業者依頼した内容になります。
前回までは、屋外から屋内に配管するための配管経路を模索し、振動ドリルで外壁に穴を開けました。
家の周囲を囲む犬走りの下に配管するには、コンクリートを斫らなければなりません。
リフォームはDIYでやれることと、プロに任せたほうがスムーズで前進しやすいことがあります。
今後のDIYに生かして、みなさんと共有できればいいなと思いました。
- この記事のポイント!
- DIYでは出来ない水道配管は、プロに依頼しました。業者に依頼する場合は、自分で出来る範囲をはっきり分けて、部分依頼をすれば施工費を安くできます。
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屋外水道工事の業者依頼【 見積もり金額】
前回の記事 1-3. 指定水道工事業者に工事を依頼する で、見積りの回答待ちをしていました。
屋外のみ水道配管の工事を依頼しました。
数日後に電話がかかりました。
水道工事の見積もり金額にビクビクしていたのですが、提示金額は57,000円(税込)でした。
工事内容は、屋外止水栓から屋内に入る穴までの水道配管をお願いしています。
私がこの業者に依頼することに決めた理由は、予算が5万円前後だったことと、日程が合えばすぐに工事開始してくれることでした。
予算は5万円前後でしたが、見積もり額は10万円あたりかなと一応覚悟していました。
同じ地区内にある業者なので色々と対応は早く、アフターフォローも期待できます。
条件がそれなりに合致したので、この業者にお願いしました。(* ̄∇ ̄*)ヨシッ
話はトントンと進み、予定した日に工事が始まりました。
屋外水道配管工事の内容
工事当日の朝 AM:9:00
2人の工事作業員が来て準備をしていました。
今日は よろしくお願いします。
作業に入る前に、私から挨拶と工事内容の確認をしました。
すみません、コンセントお借りできますか ?
コンクリートを斫るために電動工具を使うので、屋外コンセントが必要になります。
屋外の作業は電動工具を使用する場合がほとんどなので、屋外コンセントは必須です
屋外コンセントの差込み口が1個しかないので、既に差し込まれていた自動センサーライトのコードを抜きました。
どうぞ使ってください。
2-1.コンクリートの切断
庭の犬走りの下に塩ビ管を通すためには、まずコンクリートを斫る必要があります。
ですが最初から斫り機で壊していくのではなく、まずディスクグラインダーで切断してラインを決めていきます。
ディスグラインダーは、ダイヤモンドカッターという刃を装着すればコンクリートを切断することが出来ます。
他にも刃を交換すれば、研磨したり鉄の切断も可能になります。
コンクリートを切断するときは、必ず水を含ませながら切断していきます。
想像したらわかると思いますが、切り始めた瞬間からかなりの粉塵が舞うので注水が必要なのです。
ディスクグラインダーで切断すると、綺麗な断面ができます。
キィィィ---ン!
( うわぁー、すごい甲高い音がするんだなぁー !!(ノ゚□゚)ノ )
2-2.コンクリートを斫る
それから次は、斫り機を使った地響き音がしばらく鳴り響いていました。
カカカカカッツ---!ドドドドドッツー--!
文字で表現するのは難しいのですが…(・_・;)ゴメン
コンクリートを斫る音を傍で聞いていると、さすがに騒音と地響きにこたえました…。
家の中に居ても、心臓がビクッ!?っとするような物凄い音です。
斫り機はハンマードリルともいうのですが、高い打撃力があるので人間が振動に耐えられなければいけません。
私はこれほどまでの想像力がなかったので、やはり屋外の工事をDIYでやるのはハードルが高いと感じました。
昼休憩 PM13:00
お昼になると、作業員さんがいなくなってしましました。
騒音があまりにひどかったせいか、急に静かになったように感じました。(*  ̄▽ ̄)ホッ
どんなふうになっているのかなぁー
工事の進捗状況が気になって、ちょっと覗いてみました。
玄関の扉を開けると、あたりは霧がかかったようにすごい白埃です。
改めて、これは大変な工事だと実感しました。
屋外止水栓から外壁の穴まで配管するため、途中のコンクリートを斫っているのがわかります。
ディスクグラインダーで切断して切れ目を入れているので、ひび割れもなく綺麗な仕上がりになります。
コンクリートの厚みは100mm程ですが、その下には赤土が出現しています。
HIVP管20の塩ビ管を入れて、床下配管しています。
さすがだなぁ~
プロの仕事は丁寧です。
素人では、こんな風にコンクリートを削ることは絶対に出来ません!
昼休憩が終わって、作業員1人が体調が悪くなって帰ったようです。 (o・_・)ダイジョウブカナ?
見積もりの際に話したときは、午前中で終わる工事だと言っていたのですが…
どうも予定通りにいかないみたいです。
確かにこの作業は埃が舞うので呼吸はしにくいし、ハンマードリルの振動で腰の負担もあるため、体調不調になる大変な工事です。
せめて休憩に、用意していた飲み物やパンを渡すことくらいしか…私にはできません。
それから、また騒音が鳴り響いて・・・
作業終了 PM6:00
工事が終わったのはPM6:00過ぎで、丸8時間の作業でした。
午後からは作業員1人でやっていたので、かなりお疲れのようでした。
なんとか無事に終わり、やっぱり業者にお願いしてよかったと改めて思いました。(。-_-。)
遂に完成です!
屋外止水栓から屋内への水道配管が遂に完成!
屋外と屋内の水道配管を繋げるために、今回は屋外水道配管の工事を業者に依頼しました。
埋設した塩ビ管は、HIVP管(耐衝撃硬質ポリ塩化ビニル管)と言われるものです。
- HIVP管の特徴
- 耐衝撃性能を持ち、管体そのものに可とう性(外力を加えて曲げても折れない)あり
- 寒冷地や、衝撃破損事故を防止する場面に用いる
- 接合部の信頼性が高く、地震にも強い
- 高性能だが配管コストが増加する
屋内配管にはバクマ工業のポリ管を使用していますが、屋外配管は厚肉のHIVP管(呼び径20)を使用しています。
HIVP管の特徴をみると分かるように、衝撃に強く可とう性があるので配管に優れています。
ちなみに給湯用に使用する場合は、最高使用温度が90度まで可能なHTVP管を使います。
HIVP管が埋設されたので、水道管(鉄管)のように腐食したり赤錆が出ることはありません
実際の工事内容を紹介していきます。
3-1.水道配管工事の Before & After
お昼休憩のときに見た、コンクリートを斫った様子です。
Before
犬走りのコンクリート部分は結構分厚くて、斫るのが大変だったみたいです。 (゚Д゚ノ)ノ
これが・・・
After
最初にグラインダーでラインを入れているので、施工した部分がとても分かりやすいですね。
斫った部分が、綺麗にコンクリートで埋められています。
施工してくれた作業員さんの、繊細な仕事ぶりが伝わってきます。
この中に新しいHIVP管が埋設されていて、水道配管の経路が分かるようになりました。
3-2.止水栓エリアの Before & After
一番苦労したのではないかと私なりに思う部分が、止水栓エリアです。
ここは私が滅多に障ることはありませんが、水道メーターの検査員が毎月検針する場所です。
狭い上に下部に設置されているので、作業がやり難い場所です。
既存の水道管(鉄管)がコンクリートに埋まっている状態で、よく見ると継手部分が腐食しているように見えます。
止水メーターは自治体の水道局が交換するもので、この部分を素人がDIYで触るのは危険だと危惧していました。
ですが両側の片ナットは単体で回りスライドするので、簡単に外せるようになっています。
水道配管がコンクリートで埋設されているため、壁を壊す作業に苦労したのではないかと思いました。
After
新しい黄銅継手に交換して、HIVP管と繋げた様子です。
この工事の後、水道メーターの交換期限が来て交換することになりました。
- 水道メーターの有効期限は8年
- 計量法において水道メーターの交換期限があります。有効期限は8年と定められているので、8年毎に交換が義務付けられています。
水道局の負担で交換してくれます。
3-3.屋外から屋内への配管 Before & After
外壁に穴を開けた部分は、次の図の赤枠部分で柱と柱の間です。
屋外から見てみると…
Before
この穴に水道配管を通してもらいました。
After
とてもスッキリした配管ですね。
配管途中に、一カ所止水バルブを取付けてもらいました。
止水バルブ(雄ネジ)の両側には、HIVPアダプターの継手(雌ネジ)を使います。
HIVP管の途中に止水バルブを取付けたい場合は、この継手が必要になります。
そしてこの白い壁の向こうがトイレで、配管が分岐しています。
次の図のように止水バルブの手前で分岐しており、トイレと配管がつながっています。
止水バルブを途中に入れることで、リフォームの断水中でもトイレだけは開栓できるので使用できます。
配管は、モルタル壁にしっかりと固定されています。
3-4.屋内との配管接続
依頼した工事内容は、塩ビ管を屋内側に通すだけだったので、この先は自分で配管接続することになります。
そして屋内側は、塩ビ管とポリエチレン管をワンタッチ接続しています。
これで、屋外側のHIVP管と屋内側のポリ管を繋ぐことが出来ました。
HIVPアダプターを使えば施工がもっと簡単に済みます。
バクマ工業:HIVP接続アダプター 型式:EHIP20X16
配管の種類がポリ管・HIVP管・鉄管であっても、アダプターを使えば変換できます。すべて同一種類でなければならないことはありません。
これで新しい水道配管がすべてつながります。
これまで使用していた古い水道管は、壁の中や床下など隠れた部分にあるのですが、撤去せずにそのまま放置しておきます。
屋外の止水栓とつながっていないので、水が出ることはありません。
まとめ【屋外水道配管工事】プロがコンクリートを綺麗に斫る技術
熟練したプロの方に施工してもらったおかげで、1日で綺麗に仕上げてくれました。
想像以上に大変な工事だったと思います。
家の中でずっと工事の音を聞いていたのですが、ド素人が手を出せるような単純なことではないとわかりました。
どんなことも不可能ではないのですが、時間・コスト・手間・技術を総合的に考えて選択する必要があります。
作業に必要な道具を準備することも必要になるので、やはり今回は業者に依頼してよかったと思いました。
- 水道配管工事の学び
- 綺麗に斫るためには、必ず水分を含ませながらディスクグラインダーでコンクリートを切断します。
- 屋外の水道配管には、耐衝動性と可とう性の優れたHIVP管(塩ビ管)を使用します。
1日でこれだけの作業をするのは、本当に大変だったと思います。
- 屋外水道配管の工事費用
- 57,000円(税込み)
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
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