古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
石膏ボードで内壁をつくって壁を厚くし、防音対策をしました。
- 家にいても、音が気になって落ち着かない
- 自宅で過ごす時間が増えたので、静かな環境の部屋が欲しい
- DIYで出来る防音対策を考えている
DIYリフォームしている平屋の一軒家で穏やかに暮らしていけるように、防音対策を真剣に考えています。
マンションなど集合住宅では壁を隔てて隣家があるので、生活騒音はとても身近に感じます。
一軒家は独立した家だから騒音なんてないだろう、と思っていたら大間違いでした。
生活騒音は避けられない音もあるのですが、無意識のうちに被害者にも加害者にもなる可能性はあります。
日ごろから騒音の配慮や最低限のマナーを、意識しておく必要があります。
それでも、騒音を背景とした様々な社会問題は今後も深刻化していくことが考えられます。
私は集合住宅で、生活騒音で苦しんだ経験があります。
比較的新しい鉄筋コンクリートの造りで、上階からの生活騒音に苦しみました。
ペット禁止でしたが、子供が犬と夜遅くまで走り回る足音が地獄でした。
結局、マナーを守らない人に何を言っても聞くはずがありません。
引っ越すことにしました。
他人に向けて改善してほしいと望む前に、自分で出来ることはないかと考えてみるのも一つの手です。
『自分は変えられるけど、他人は変えられない。』
自分が動くほうが結果的に早く解決するし、なにより気が楽です。
ですが、マンションなどの集合住宅だけでなく、一軒家の密集地でもかなりの生活騒音を感じるとは思っていませんでした。
一軒家の場合は隣家が密接につながってはいませんが、断熱材も入っていない気密性が低い家で、外部騒音の侵入が深刻でした。
早朝から車やドアの開閉音と共に電子音などが直に聞こえてくるので、睡眠不足になってしまいました。
マイホームの居心地が悪いと、余計に体調が悪くなってしまいますよね。
でも騒音を遮断する方法は、きっとあるはずです。
私も悩み続けてきたので、自宅で騒音の悩みを抱えている人の気持ちはわかります。
マイホームで快適に過ごせるように、DIYで出来る防音対策を考えています。
- DIYで防音対策をする内容
- 1. 内壁を厚くする ➡今回はココ
2. 内窓を設置する
3. 換気口の隙間を埋める
今回は、石膏ボードで内壁を厚くして、音の侵入を防ぐDIYを行いました。
結果的に壁は厚くなり気密性が向上したのですが、防音対策はこれだけでは不十分でした。
屋外からの音の侵入は、主に薄い窓ガラスとサッシの隙間にあることがはっきりしたのです。
よく考えてみると、窓の厚みは数ミリ程度なので、壁の厚みに比べたらかなり薄いですよね。
もともと断熱材も入っていないスカスカの壁だったので、『 内壁DIY + 内窓DIY 』この2つのDIYが完成してから、かなり快適な環境を手に入れられたと感じています。
特に屋外の騒音に悩んでいる場合は、『内窓』を取付けることから始めてみてください。
取付けた瞬間から、防音効果を感じられると思います。
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これから内壁のDIYに取り掛かろうと思っている方に伝えておきたかったことは、
- 一軒家で『内壁』を厚くするだけでは、完全な防音効果を得られない
- 内窓と組み合わせることで、効果を発揮することができる
ということです。
だったら内壁を厚くする必要はなかったかというと、決してそうではありません。
内壁を厚くすることで気密性がUPしたので、防音効果だけでなく室内の環境が変わりました。
家で快適に過ごすためには、必要なDIYでした。
このことを参考にして、自分でできることからはじめてみてください。
この記事のポイント!
・古い家の内壁は断熱材も入っていないことが多く、気密性の向上と音の侵入を防ぐためにDIYで内壁を厚くしていきます。
・内壁を厚くするだけではなく、内窓の組み合わせで効果を発揮しました。
生活騒音の原因を知って防音対策をする
1-1.効果のある防音対策を考える
音が発生する原因は次の通りです。
- 固体の振動
➡ものが擦れ合うことで音が出ます。代表的なのは楽器を使って音を発生させています。
- 空気の流れ・膨張・収縮
➡高速で移動することで風の音が発生したり、手をたたくとその振動が空気を振動させ、空気の振動が耳の鼓膜を振動させると、音が聞こえてきます。
音は物体が振動することで発生して、空気中や固体を伝って響いてきます。
①遮音と吸音の音響コントロール
防音対策は、基本的には「遮音」を取り入れ、「吸音」を上手に組み合わせることで防音効果を発揮します。
遮音は、ゴムマットや遮音シート・遮音カーテンなどがあり、吸音は、グラスウール・ウレタンスポンジ・吸音ボードなどがあります。
遮音 ➡ゴムマット・遮音シート・遮音カーテン
吸音 ➡グラスウール・ウレタンスポンジ・吸音ボード
例えば音楽室の壁を見てみると、穴の開いた有効ボードが貼られた壁になっています。
楽器を演奏したり歌をうたうなど大きな音が発生する部屋なので、壁の中に吸音材を入れて、穴の開いた有効ボードの壁材を通って吸音する、防音対策が施されています。
ところが遮音性が高すぎると、部屋の中で音が反響しすぎてしまうことがあります。
音響コントロール
音を遮る遮音と音のクッションの役目をする吸音の両方を、バランスよく組み合わせて音響コントロールをすることで快適になります。
もし家の中で声が響いたり、音楽を聴いているとこだまして不快に感じる場合は、「吸音」の対策が必要になります。
特に、自宅で音楽を楽しむための防音室を考えているような場合は、遮音だけでは音がビンビン響いて苦痛になってしまうでしょう。
例えばマンションの部屋探しで、何もない部屋で説明いている間声が響いてこだまするのは、音を吸収するものが全くないからです。
部屋の中で大音量の音楽を聴いたり演奏をしたい場合は、音響コントロールを意識して防音します。
失敗しない部屋にするためには、『吸音材』と『遮音シート』をうまく組み合わせて使うことが大事でしょう。
②音は空気音と固体音の2つ
下の図のように、音は空気中を伝わって耳に届く「空気音」と、床や壁などを伝わって聞こえてくる「固体音」の2種類に分かれています。
家の前をトラックが通ると、窓から空気音と地面を伝って個体音の両方が発生しています。
近隣の犬や猫の鳴き声は、空気音です。
家の中の騒がしい音は、動き回ることで個体音が発生すると同時に、遊び声が空気音で伝わってきます。
このように自分が騒音だと感じている音が「空気音」なのか、または「固体音」なのかをまず最初に見極めておく必要があります。
それに応じて、防音を強化する場所を特定して、対策を進めるとより効果が得られるわけです。
③対策方法
我が家の一軒家は隣家と離れてますが、外部からの話し声や車の電子音といった「空気音」に対しての遮音に備えていきたいと思います。
そんな場合は、気密性と厚みのある壁を意識してみます。
壁の中に断熱材が入っていなかったり、薄い壁材を使用している場合は、気密性はかなり低い状態です。
対策方法
- 壁の遮音性は、気密が高く重量のあるものほど、遮音効果を発揮します。
➡防音部屋が欲しい、防音効果がいまいちな場合は、壁を厚くしてみます。
劇的ビフォーアフター
以前放送していた「劇的ビフォーアフター」の番組内容を思い出しました。(‘◇’*)!?
長屋の隣家が居酒屋で夜遅くまで騒がしいため、石膏ボードを4枚重ねて隣家との境界に防音対策をしていました。
あの番組をみた時、壁を厚くすれば防音対策になることを知りました。
居酒屋の隣に部屋があったら、夜遅くまで騒がしいのが当たり前ですよね。
それなのに、壁を厚くして見事に解決していました。
1-2.内壁に使う材料を揃える
内壁に使う材料を調達します。
1. 石膏ボード
2. 石膏ボードビス
3. 防音・遮音シート
4. タッカー
5. 断熱材
6. 角材
まず、家の中の材料置き場を確保しておきましょう。
大きな材料ばかりなので、整理整頓しておかないと作業効率が悪くなってしまいます。
①石膏ボード|吉野石膏
- 台所など火を扱う場所は、構造用合板の木材よりも耐火性のある石膏ボードを使います。
- 石膏ボードは脆くて重くて運びにくいので、大量の運搬時には体力が消耗します。
- ホームセンターでの配達サービスを利用して、作業に集中するのが得策です。
- 石膏ボードを無駄に買い過ぎると産業廃棄物での廃棄扱いになり処分費用がかかるため、計画して購入しましょう。
壁材として、石膏ボード(12㎜厚)を準備しました。
防音性や強度を上げるためには構造用合板を壁にする手もあります。
今回施工していく場所は、台所です。
台所は火を使う場所なので、木材よりも耐火性のある石膏ボードを使います。
石膏ボード
Wikipediaより引用
またはプラスターボードと言い、石膏を主成分とした素材を板状にして、特殊な板紙で包んだ建築材料である。
壁や天井を造る際には広く使われ、用途に合わせた種類がある。安価であるが非常に丈夫であり、断熱・遮音性が高い。
昔から吉野石膏といえば、CMでお馴染みのタイガーブランドです。
耐火性能があるので、木材の素材を使うよりは燃えにくい特徴があります。
2枚重ねて貼れば耐火性能は上がるし、遮音性能もUPします。
ただし、一方で壁を厚くすると部屋は今より狭くなってしまいます。
石膏ボードは近くのホームセンターか、まとめて配送してくれるところで注文します。
注文する枚数が多くて重さもあるので、個人で運搬するのはかなり手間がかかります。
ホームセンター
➡1回の配達料金=540円
石膏ボード1枚でも10枚でも、1回の配達で540円のサービスを利用したほうが良いでしょう。
または、軽トラックの無料貸し出しを行っているホームセンターも多いので、それを利用すれば節約になります。
石膏ボードは、1枚=約11kgもあるので、ちょっとぶつけただけで角が欠けやすいです。
また滑り止めの作業手袋をしていても持ち手がなく表面が滑るので、意外と力が必要です。
積み荷や積み下ろしの手間を考えると、ホームセンターの配達が理想的ですね。
- 石膏ボード:910×1820×12.5㎜(17枚)@410 合計 6,970円
- 石膏ボード用ビス:M3.8×38(1箱) 合計 1,111円
石膏ボードの購入単価は安いですが、余って廃棄する場合は産業廃棄物として処分料が高くなるので、計画的に購入しましょう。
遮音+吸音の組み合わせで防音を検討している場合は、吸音パネルを表面に貼ることで音の反響を軽減を検討してみてください。
②遮音シート|大建工業 DAIKEN
下地材に防音シートを使います。
- 大建工業の遮音シートが届いたら、すぐに開封しておきます。
- 『遮音シート』と『吸音材』を組み合わせることで、効果的に防音できます。
- 音が発生する側から『吸音材』→『遮音シート』の順に施工を行います。
大建工業 DAIKEN 防音シート(遮音シート) は、重量が1巻10mが約19Kgもあって、素材がゴムなのでかなり重く感じます。
商品の注意書きに、特有の臭いがするとの記載があります。
購入後は届いてからすぐに開封しておきます。
部屋がゴム臭くなる心配がありましたが、最初だけで開封数日後は気にならない程度になります。
大建工業 DAIKEN 防音シート(遮音シート)
商品の説明では、防音内装材と併用すればさらに効果的とあります。
下の画像のように、『遮音シート』と『吸音材』を組み合わせることによって防音していきます。
外側からの音を防音をするのか、内側からの音を防音をするかの目的によって、施工方法を変えなければなりません。
例えば、屋外からの騒音を防ぎたいのであれば、下図のように『吸音材』→『遮音シート』の順に施工が必要です。
家の中で音楽を楽しみたいなど防音部屋を作る目的であれば、音が発生する側に吸音材が必要になります。
吸音材を壁の中に施工する場合は、音楽室のような有孔ボードを内壁にして音を吸音しやすくします。
後付けで防音対策をする場合は、壁を解体して作り直す必要があります。
大掛かりな施工を避ける場合は、下図のように内壁の上から『遮音シート』→『吸音材』を貼る手順になります。
③タッカー
遮音シートを貼るときに使う道具が『タッカ』です。
- 木に打ち付けるタッカは、厚みのある遮音シートをしっかりホールドします。
- 連続して使用すると握力の疲労で中断してしまうこともあります。
- 作業効率を向上するためには、バッテリー式のトリガータッカーを使うと、力のない人でも早く打ち込めます。
下地の木に打ち付けて固定します。
遮音シートは重くて厚みがあるため、文房具でよく使うホッチキスでは全く役に立ちません。
それよりも拡大版のタッカーが必要です。
針のことをステープルと言います。替え芯もあわせて購入しておくと安心です。
作業効率化にトリガータッカー
作業の効率を向上するためには、バッテリー式のトリガータッカーを使うと、力のない人でも早くバンバン打ち込めます。
ハンドタイプのタッカーは、長時間使うと疲れて握力がなくなるので、作業が中断することもよくあります。
また、遮音シートは重くて取りまわしが容易ではなく、隙間をなくすために重ねて貼る部分があるのではじめから便利な工具があると楽に早く作業が進むでしょう。
たくさんの部屋で使用するなら、ハンドタッカーよりだんぜん効率が上がるのでおすすめです。
④断熱材
壁の中を見てみると断熱材が入っていないことが判明したので、気密性を高めるために断熱材を入れていきます。
- 断熱材のフワフワ素材のグラスウールは吸音材として利用する。
- 吸音はしませんが、遮音としての気密性が上がるのはスタイロフォームです。
- 吸音材は多く湿気を含んでしまうと効果が発揮されなくなるので、温度管理が必要です。
快適で健康な家にするためにも、断熱材選びは重要です。
断熱材の種類・特徴・選び方について、詳しく書いている記事を見つけました。
天井裏や壁中には、グラスウールといった施工しやすい繊維系断熱材が使われることが多いです。
フワフワした綿みたいな素材で、触るとチクチクします。
ですが、こちらのグラスウールは綿のような感触でチクチクしないとの口コミがあります。
グラスウールは繊維系断熱材で、先ほど説明した吸音材としても効果があります。
壁の中にグラスウールを入れて遮音シートを貼れば、防音効果として有効です。
例えば、外部からの音を遮音したい場合は、外壁側→吸音(グラスウール)→遮音(遮音シート)→石膏ボードの組み合わせが考えられますね。
気密性を向上させたい場合は、吸音(グラスウール)の代わりに遮音(断熱材スタイロフォーム)にすれば、気密性を上げることができます。
①吸音(グラスウール) or 遮音(スタイロフォーム)
これでは物足りず、もっと防音効果を強化したい場合は、内壁を厚くしていきます。
②吸音(グラスウール) or 遮音 (スタイロフォーム) +壁厚(石膏ボード)
発泡プラスチック系断熱材のスタイロフォームは厚みが多様なので、壁を厚くすれば遮音効果も高まります。
また、内壁資材の石膏ボードを複数枚重ねることで、壁を厚くする方法もあります。
ついでに、防音室が目的の場合のおさらいです。
③防音室(遮音+吸音の組み合わせ)
音楽を楽しむために防音室を作りたい場合は、屋外へ音が漏れないよう部屋側に吸音を設置します。
内壁に直接吸音材を貼るか、または穴の開いた有効ボードを内壁として使い、そのすぐ内側に吸音材を入れるなどして施工します。
ちなみに、音が発生している側の壁に遮音シートは貼ってはいけません。
理屈を考えればおわかりですよね。
有効ボードの穴を通って吸音材が音を吸収する構造なので、その間に遮音シートを貼ると効果がなくなってしまいます。
防音効果を発揮するためには、目的に応じた施工が必要ですね。
石膏ボードで防音対策の内壁つくり!DIYで壁を厚くする
これから、新しく内壁をつくっていきます。
効果のある防音対策では、気密性や『吸音+遮断』の組み合わせが大事、ということをお話してきました。
私の防音対策では、気密性を重視した内壁をつくっていこうと思います。
防音対策を行うのは、この台所の内壁になります。
汚れやカビが付着していて、剥がしてみると1~2mm程度の薄い壁でした。
解体した内容は、前回の記事で解説しています。
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そして、今回は壁の撤去後から作業開始です。
どこをみても断熱材が入っていません。
しかもよく観察してみると、一部で外からの光が入ってくる隙間が見えて、明らかに薄くて気密性の低い壁です。
窓は面積が広いので、このあたりから音が侵入してきていると思われます。
冒頭で言ったように、今回は内壁の気密性を高めるために壁を厚くしてみましたが、防音効果は期待値よりもかなり下回ってしまいました。
そこで、この窓は奥と手前に2つ並んでいるのですが、どちらにも内窓を取付けた結果、満足度はグッと上昇しました。
壁の厚み以上に窓の厚みは薄くて、サッシに隙間があるからです。
防音対策はここまでしないと効果が実感できない、ということを先にお伝えしておきます。
2-1.内壁の構造を理解して、通気層を確保する
それでは、厚い内壁を作っていきます!
実は、この壁の中には空気の通り道があります。
天井裏と床下が、隙間から見えました。
断熱材が入っていなかったこの内壁は、常に空気が天井裏から床下まで通り抜けることができている、ということです。
木枠に断熱材を敷き詰めて、気密性を高めるとどうなるでしょう?
そう、結露です!
水分が壁の中で溜まってしまうと、結露が発生する原因になります!
長持ちする健康な家は、換気ができている家と聞いたことがありませんか?
特に日本の木造住宅は、湿気やカビで家の寿命が短いと言います。
この古い家は断熱材がまったくなかったので、床下以外は通気性が良いはずです。
断熱材を入れていく前に、気密性は高めたいのですが、一方でこの通気層を遮断させたくありません。
結露が発生して住みにくい家になってしまったら、本末転倒です。
気密性が高い家の弱点
・通気が悪くて気密性が高い家の場合、壁の中で水蒸気が水に変わり『結露』が発生してしまします。
・その結果、カビやシミの原因になったり、木が腐って不健康な家になる恐れがあります。
①通気層を遮断しないように、角材で層を追加する
既存の通気層を遮断しないために、部屋側に角材で一層追加することにしました。
壁の中の空気の通り道を、今まで通り確保しておきます。
1.木枠をつくる
新しい木材を準備して、既存の下地枠にビスで固定していきます。
材料:30mm×45mm×3m(杉材を使用)
この壁だけでなく、四方の壁すべてに層を追加しました。
30mm厚の木材で層を追加したので、部屋の広さも厚みの分だけ狭くなってしまいます。
10畳の台所ですが、極端に狭く感じることはありませんでした。
狭い部屋で壁を厚くした場合は、狭く感じるかもしれません。
②新しい層に断熱材を敷き詰めていく
新たな層の木枠部分に、断熱材を入れていきます。
壁の間柱の間隔は、基本の幅455mmにしています。
今まであったコンセントの位置から、少し離れた場所にコンセントボックスを移設しています。
コンセントボックスを固定するためには支えの木が必要になるので、取付けたい場所に任意で枠の設置が必要です。
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下地材がある場所が分かれば、基本的には枠をどこに作ろうと自由です。
2.断熱材を敷き詰める
隙間を作らないように、断熱材を敷き詰めていきます。
ちなみに、断熱材は青のスタイロフォーム3mm厚を使用しました。
木枠の厚みに合わせて、断熱材のサイズ3mmを準備しています。
断熱材の選択
・部屋の中で大音量の音楽を聴いたり演奏をしたい場合は、音響コントロールを意識して防音しましょう。
・断熱材を繊維系のグラスウール素材にして『吸音材』を使う方法も選択できます。
※あまりにも壁の中がスカスカだったので、気密性を高めるために発泡プラスチック系断熱材を選びました。
③遮音シートを貼る
大建工業の遮音シートは、女性が運ぶにはかなり重いですね。
転がして移動させていました。
3.遮音シートを貼る
断熱材を敷き詰めたらその上に遮音シートを貼り、タッカで木枠に打ち付けていきます。
壁全体にタッカーで貼っていきますが、けっこう重労働でした。
寸法を測定して、少し余分にカットしておきます。
遮音シートはゴム素材なので、カッターやハサミを使えば簡単にカットできます。
天井付近までやっとのことで持ち上げて貼っているのですが、息を止めて精一杯の力を振り絞りながら、タッカで止める感じです。
そうでもしないと、遮音シートが重みでズレ下がっていくのです。(。>д<。)
下地の木枠部分にめがけて、タッカーでバンバン打ち付けていきました。
DIYを手助けしてくれる電動工具で、合板やボードなどを貼る作業に充電式のタッカーが活躍します。
充電式のトリガータッカー
作業効率を向上するためには、トリガータッカーを使うと、力のない人でも早く打ち込めます。
このレベルアップした充電式のタッカーが1台あると、今後の作業での時間と効率が格段に違うと思います。
遮音シートは、音を遮断したい側に『ゴム側』を、室内側には『文字が書いてある側』を貼っています。
コンセントやケーブル類を通す部分をくりぬいて、通しておきます。
④石膏ボードを貼る
遮音シートを壁全体に貼ってしまうと、下地部分が全く分からなくなるので、間柱が見える状態で完成させていくと作業がしやすいです。
4.石膏ボードを貼る
木枠のある場所に、ボードビスを打ち付けてきます。
石膏ボード1枚分を貼ってみると、上部が足りなくなってしまいます。
追加する部分を測定して石膏ボードをカットし、微調整しながら貼っていきます。
石膏ボードをカットするために、カッターを使っていましたが効率が悪いです。
ギザギザした刃がある道具でカットしてみてください。
ザクザク切れて、作業がはかどります。
石膏ボード用のビスで、下地の木枠に対して等間隔に打ち付けていきます。
石膏ボードを持って、脚立に昇ったり降りたりを何度も繰り返し調整しますが、なかなかうまくハマらないことがよくありました。
ほんの少しの微調整をするために、棒ヤスリで少しづつ削っています。
カッターで削るよりは、棒やすりが使いやすかったです。
粉がいっぱい削れてしまうので、場合によってはマスクをしたりゴーグルが必要です。
地味な作業で同じことの繰り返しですが、かなり根気が要りました。
昔に比べて大工さんの作業が早いのは、電動工具のおかげだと思います。
いい電動工具は少し高いのですが、ホームセンターでレンタルできるところもあるので、前もって調べておくといいですよ!
最初に必要な電動工具を揃えておくと、効率がUPします。
特に、充電式のタッカがあるといいですね。
2-2.石膏ボードの貼り方
石膏ボードを貼っていく際、とても気になっていたことがありました。
継ぎ目(黒線)の部分です。
規則通りの単調貼りよりも不規則な乱貼りにしたほうが、割れにくくなり強度が上がります。
- 乱貼り
- 乱貼りは、上下左右と目地が均一にならないよう不規則に貼る方法です。
頭の中では乱貼りのことが気にかかっていましたが、石膏ボードを抱えるのが大変だったのでやりやすい施工を選びました。
石膏ボード12.5mm厚の重さ:約10kg
私にはちょっと重すぎて、持ち上げるのが大変でした。
石膏ボードを持ち上げながら脚立にのぼり、片手に充電ドライバーを持ってビスを打つのは無理でした。
なので、乱貼りは諦めました。
その代わり、少しでも強度を上げるため、ビス打ちの間隔は約150mmに短くしておきました。
目安として、親指と小指を広げた間隔くらいです。
途中で配線用の穴を開ける手間や幅の調整などで、意外と手間がかかってしまいました。
和室Aと台所との間の壁も、内壁の施工を貼り終えました。
後半になってくると、慣れてくるのでコツがつかめてきます。腕は痛いですが・・・(泣)
画像で紹介しきれなかった内壁も、同じように施工してみました。
勝手口側の壁には換気口をDIYで取り付けたので、ここでは割愛します。
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これで、ようやく内壁ができました。
気になる防音効果はどうだったか、具体的にお話していきます。
まとめ 石膏ボードで防音対策の内壁をつくる
台所の内壁は、断熱材・遮音シート・石膏ボードによって気密性を高めた壁になりました。
今までのスカスカの壁に比べたら、壁の厚みが増して気密性はUPしましたし、かなり頑丈になりました。
肝心の防音効果についてお話します。
内壁が完成してからも、車の通る音や人の声が聞こえてきます。
「あれっ!?なんで???」と、残念な気持ちになってしまいました。
こんなに必死に内壁を作ってきたのに、完全に防音できていないのです。(。-_-。)
1.防音対策の効果
・今までは家全体から騒音を感じていましたが、内壁を厚くした後はこれまでの騒音の感じ方との変化がありました。
・内壁を厚くしたところは防音効果があるように感じたのですが、窓の部分からこれまでのように騒音を感じました。
2.防音効果は不十分
・内壁を厚くしただけでは、正直防音効果が不十分でした。
・家全体の隙間を解決しなければ、騒音は消えないようです。
・いちばんの原因は、『窓』にあると判明しました。
内壁だけでは、防音は十分ではないということです。
なぜなら、音が侵入する大きな原因は『窓』にあったからなんです。
先に結論を言ってしまうと、
防音効果を発揮したのは内窓でした!
・内壁を厚くした時点では十分満足できませんでしたが、内窓を設置してみたら明らかに防音効果を発揮しました。
・逆に内窓だけ設置しても効果はあったと思いましたが、『内壁を厚くする』+『内窓の設置』のW効果は大きかったと思います。
・そして、壁を厚くすることで気密性がUPしたことは、防音効果だけでなく室内の環境も変わりました。
・断熱性能がUPしたので、夏の暑苦しさと冬の凍える寒さの体感が随分変わり、過ごしやすくなりました。
・内壁を厚くすることは、家で快適に過ごすためには必要でした。
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今回は防音対策として内壁を厚くしてみましたが、この後、内窓(二重窓)を設置することにしました。
最近こちらの動画をみつけたのですが、とても参考になると思います。
低音域のクルマの騒音には、内窓が効果的だとおっしゃっています。
音が侵入する最大の原因は、『窓』です。
古い家のサッシは、薄いガラスとフレームの歪みがありました。
外部の音が侵入してくる場所は、この窓に集約されたのです。
DIYで内窓を取付けた【内窓DIY】の記事 も、あわせてご覧ください。
自分でDIYしてみて、限界を感じることはあります。
素人なりの知識では、足りていない情報や知識があるからです。
自分でやってみる前に、業者に判断を委ねることも賢い選択の一つです。
そんな時は、リフォーム業者に見積もりを取ってみましょう。
それから自分でやってみるかどうかを決めるのも、遅くはないと思います。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。