【押し入れDIY】DIYで床下を改善して、押し入れを書斎へと生まれ変わらせよう!湿気やカビだらけの押し入れは、すぐに床下を開けて改善しておく。
wata-siroです
密閉される時間が長い押し入れの中が清潔で綺麗だと、全体的に良い家なんだなと思います。
逆にカビや湿気だらけの押し入れだったら、早めに湿気対策をすべきですね。
あまりに傷みがひどくて床が抜けてしまっている場合は、床下を見直して断熱床にするといいですよ。
業者に頼まなくてもDIYでやれたので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、押し入れという空間を利用して書斎にしたい場合にも、参考になるのではないかなと思います。
趣味や在宅でのテレワークが進むこれからに、押入れを活用してみるのもいいです。
崩壊した押入れの床下を開けて、カビ・湿気対策をする。DIYでやれることをやろう!
現代風の建物やマンション住まいの家には、押入れがない家が増えている。
押入れよりも、クローゼットのほうが一般的になってきている。
押入れは和室に、クローゼットは洋室にあるけど、比較してみると奥行きに違いがある。
サイズを確認しないで収納ケースを購入すると、中途半端な収納になってしまう。
押入れは、寝具の収納を目的としている。
布団を三つ折りにして収納する際にも、ゆとりがある広さが確保されている。
一方で、敷き布団よりもベットで寝る様式が一般的になってきている現代。
洋室の部屋にクローゼット、というスタイルに馴染みが広がっている。
- 布団などの寝具や、日用品などの収納庫として活用する目的。
- 押入れの扉は襖で、破れることも。
- 奥行き 約75cm~
- 洋服を掛けるハンガ―パイプがある。収納としても活用。
- クローゼットの扉は木製のものが多く、襖と違って貼り替えの必要はない。
- 奥行き 約50cm~
押入れは秘密基地だった
子供の頃、自分だけの部屋が無かった。
だから、押入れが一人の世界に浸れる秘密基地だった。
おぼろげながら昔のことを思い起こしていたら、
押入れは収納だけではなく、特別な空間だったことを懐かしく思った。
押入れの扉を開けたときに、わくわくする楽しい空間があるといいな。
そんな気持ちが蘇ってきた。
押入れに宝は眠っていない
家のリフォームの中で、特にダメージの大きかった押入れ。
湿気とカビがそこには充満していて、「ココは、開けてはダメ!」だったはずの扉を開けることに。。。 (+д+)
とにかく、布団や座布団、古い服、壊れた電化製品、etc. 物が詰め込まれていて・・・
そんな使われなくなった物たちは、きっと何十年も前から置かれて居たんだろう。
湿気やカビで、使えるものはなにひとつ無い。
何か宝が眠っているんじゃないかって、期待したけど・・・NO !
宝と呼べるものは何一つ眠っていなかった。
敢えて装飾して言うなら、一部のアンティーク収集好きな人から見れば錆びて使えないけどレアな家電製品とか・・・
押入れの物を処分する
埃がすごいのでマスクを二重にして、押入れの物を全部ゴミ袋に詰める。。。(;゚д゚)ゴホゴホ
やっとのことで押入れから物を全部出したら、壁はカビだらけ。
押し入れの床には薄いベニヤが貼られていた簡単なつくりで、それが湿気で崩壊して床下が見えていた。
あ~あ、ここはもうダメだ (;゚ Д゚)
記事のもくじ
押入れDIY!床下を解体して、湿気対策を施す方法
この押入れの湿気は、市販で売られている湿気取り剤では取り除くことは到底できない。
根本から、湿気対策をする必要がある。
- STEP 1押入れの床下対策①押入れの床材を撤去する
②床下の清掃
③床下の湿気対策 - STEP 2押入れの床つくり①断熱材を厚めに入れる
②べニア板で床の蓋をする
2-1. 押入れの床下対策
1畳の押入れが、2つ横に並んでいる。
2畳分の押入れの床は、どちらもカビ・湿気の劣化が激しくて黒ずんでいる。
押入れはカビやダニにとって住み良い環境で、床下には害虫の死骸もあるので人体にはとても危険。
虫嫌いの私にとっては恐ろしい場所だけど、このままでは安心して暮らすことは出来ない。
①押入れの床材を撤去する
これから、押入れのベニヤ板を剥がして、床下を開けていく。
2重マスクと保護メガネは必須アイテム。
それから、ダニから防御するための皮膚を守る服装もしっかり行っておく。
この商品は、普段メガネをかけている人にも人気の保護メガネ
肌を出さないような服装と帽子を被って、万全に作業する。
アレルギー体質の人は油断すると体調を崩してしまうので、本当に気をつけて作業する必要がある。

まず湿気でぺらぺらになってしまったベニヤを、全部撤去してしまう。
初めてこの家の床下を見た。
②床下の清掃
ギャ~~~!!!
なんか黒い虫が死んでいる。。。
覚悟はしていたけど・・・ いちいちびっくりする。(*_ _)グッタリ
床下が土で、カビ臭かった。
白いものが撒かれているようで、石灰だと推測。
湿気がこもっていて、何とも言えない空気が漂っていた。
息を殺して、まずは床下を綺麗に掃除する。
家の建築当時からあると思われるような、ゴミや木くずがあった。
土地と混じって砂利もあるので掃除しにくいけど、できる限り綺麗にしておく。
③床下の湿気対策
本来なら、コンクリート敷きの床下が良いけれど、それはいまさら無理。。。
ミキサー車を呼んで一面コンクリートにするなんて、手の込んだことまでしようとは思わない。
そこで、これを使う。
厚みがしっかりあって、ちょっとやそっとでは破れたりしない。
巾1.8m
長さ50m
厚さ0.15mm
普及品のシートよりも厚みが約2倍あるため、強力な防湿効果を得たい場合に使用
50m巻きでたっぷり使えるので、押入れだけに使う場合はメーター売りがあるのでそれがいいと思う。
このシートをカットして、床下に隙間ができないように敷き詰める。
普通のはさみで、すぅ~っと切れるので気持ちがいい!
隅の部分は、シートに立ち上がりをつけて贅沢に使う。
次は、シートの上に床下調湿材を撒いていく。
床下調湿材 『床下さらり』の説明
『 アイリスオーヤマ 床下 調湿材 床下さらり 10kg 』
素材 : 加熱処理高機能化天然ゼオライト
調湿作用 : 湿度が高いとき水分を吸い、乾燥したときに吐き出す調湿作用で床下の環境を改善
用途 : シックハウス症候群やアレルギーの原因となる有害化学物質吸着
アンモニア脱臭力 : 活性炭の約30倍・砂場特有のいやな臭いを脱臭
施行目安量 : 1坪(2畳)あたり2袋(20g)使用 つまり、1畳で10kg=1袋を使用する
床下用の調湿材で、防虫・防カビ・消臭・・・の効果あり。
床面がでこぼこしていると偏ってしまうので、できるだけ床下を板などで平らな面に均しておくほうが全体に均等に撒くことができる。
匂いはなく袋から出すときに白煙が舞うので、ゴーグルやマスクをしてから施工を開始する。
床下さらりを撒いた後は、爽やかな空間に変化!期待できそう。。。
STEP 1 強力な防湿シートで床下の土を覆って湿気を防ぐ。
STEP 2 床下空間にできてしまう湿度を、調湿作用のある床下さらりで環境改善をする。
「DIY STYLE ~防湿シートについて~」を参考に施工。
2-2. 押入れの床をつくる
DIYで可能な湿気対策を行ったので、押入れの床を作っていく。
押入れの根太は、少し痩せて細くなっていた。
木材は、店頭で45mm角が多く並んで売られている。
42mm角の木材も並んでいたのを見たことがあるけど、この根太に関しては少し湿気痩せをしているかもしれない。 (゚∀゚)
でも、まだしっかりしているようで、ちょっとやそっとで折れそうにない。
歩行頻度が高い場所なら交換をしたほうがいいけど、今回はビスの追加をして固定をしっかりしておいた。
よしっ、このままでOK。
①断熱材を厚めに入れる
この家は底冷えがひどい。
そこで、この冷気を遮るための断熱材を入れておくことにする。
ホームセンターで断熱材が揃うので、さっそく向かう。
青色の断熱材、スタイロフォームを買う。
普通車のトランクには入らないサイズなので、カッターと定規を持参してカットして持って帰った。
どこでカットするかちゃんと計算しておかないと、幅が足りなくなることもある。
厚み(mm):20・25・30・40・50
サイズ(mm):910(横)×1820(縦)
同じスタイロフォームという商品でも、種類がある。
要は、熱伝導率・吸水率・圧縮率とか・・・細かい特徴に違いがある。
見た目は一緒なんだけどね・・・ヾ(・д・`*)
ホームセンターに売っているのは 「スタイロフォームIB」という中でも安価な製品。
良いものにはキリがないけど、一般的な効果はあるはずなので私はこれで充分!(゚∀゚)ノ
根太の厚みがおよそ42mmなので、断熱材もそれに合わせる。
20mm厚と25mm厚を2枚重ねて、45mm厚にして敷き詰めていく。
誤差の3mmは?と思ったけど、手で押すと凹むくらいの素材なので問題なかった。
根太と断熱材の間の微妙な隙間は、しっかりと埋める。
断熱材の余った部分を、補足して入れ込む。
根太と断熱材の上に、断熱テープを貼る。
以前の押入れは、床下からの湿気で寝具などの布団や座布団はカビだらけだった。
断熱材が入っていない家だったので、当然の現象だったのかもしれない。
これでもう大丈夫だと、確信した私。
②べニア板で床の蓋をする
最後に、蓋をして床が完成!
べニア板は5mm厚の物を使用した。
こんな感じで、押入れが蘇った (*^ー゚)
家中の他の押入れも全部、なんとかやり変えることが出来た。
押入れの傷み具合は場所によって違いはあったけど、床が土の一軒家の場合は恐らく押入れの湿気がひどいと思う。
床下がコンクリートか土かの確認と、断熱材がきちんと入っているか機能しているかの確認は必要。
この家のように床が土で断熱材が入っていない場合は、特にカビ・湿気がひどくて床が抜けてしまうのも時間の問題かもしれない。
STEP 1 断熱材のスタイロフォームを、根太の高さと同等くらいに敷き詰める。
STEP 2 ベニヤ板で蓋をする。
開放的な楽しい空間にDIYする|押入れ書斎
しばらくして、一度貼ったべニア板の床を取り外し、張り替えることにした。
その理由は、
という想いが、どうしても消えなかったから。
押入れだと襖を開けたり閉めたりするので、単なる収納空間になってしまう。
もっと開放的な楽しい空間にするために、襖を取っ払ってしまおう!
だけど、床がべニア板なので、簡素すぎて味気ない。
そこで・・・
- STEP 1床材をヒノキ材に張り替える清々しくて落ち着くヒノキ材を使う
- STEP 2コンセントを追加する書斎に必要な電源とLAN配線の設備
- STEP 3壁の修復をする壁の劣化を修復する
壁漆喰で押入れの壁全体を塗る
3-1. 押入れ書斎にするため、床材をヒノキ材に張り替える
1畳の広さの押入れが、柱を挟んで2つ横に並んでいる。(2畳=1坪)
部屋の広さは6畳(3坪)あるけど、押入れを入れたら8畳(4坪)になる。
1部屋全体の1/4を占めているのだから、立派な居住空間としての利用ができる。
押入れの床にヒノキ材のフローリングを使うのは、私にとっては少し贅沢。
だけど、それが押入れじゃなくて部屋となれば・・・アリかも。
節無しは高価なので、節あり木栓補修のB級品を使った。
木栓補修なしの商品はさらに安価だけど、これは穴が開いているので部屋用にはオススメできない。
木栓補修なしの商品を使う場合は、押入れの襖を閉める用途で使うには良いと思う。
穴が開いた部分はシリコンシーラントで埋めれば問題なし。
押入れの上段と下段に、ヒノキ材のフローリングを貼っていく。
節があっても味わいが出るし、何よりヒノキの存在は清々しくて落ち着くパワーがある。
部屋全体がヒノキ一色になって、一体感ができた。
3-2. オリジナルのコンセントを追加する
この押入れには、コンセントを作っておくことにした。
押入れは部屋の照明が当たりにくいので、スタンドなどの照明を追加することが必要になる。
コンセントはあっても損はしないので。
コンセントを設置していく。
この家は驚くほどコンセントが少なく、もともとコンセントが各部屋に1ヵ所しかない。
なので、床下を開けた時から各部屋のコンセント追加計画をしていた。
パソコン作業も出来るように、有線LAN配線用のコンセントも設置を考えて、LANケーブルを床下から通している。

開放的で楽しい空間への第一歩。
3-3. 壁の修復をする
壁の劣化は、穴埋めパテを使う。
こんな壁の剥がれた部分に、パテを施していく。
- 400gに対して水160ccを加えてよく練り合わせる。(少量を使用する場合は、水量の比率を同じにする)
- パテベラで、刷り込むように壁に練りこむ。
- 完全硬化は約3時間。(気温、湿度、水量により変化あり)
- 施工後に凹凸があれば、硬化後にサンドぺーパーで表面を平滑にする。
水を入れる。
よく練る。
剥がれた壁にパテを塗る。
施工後、乾いたら色が白く変わっていく。
今回はあまり目立つ場所ではなかったので、網テープを使用せずに施工した。
壁漆喰|番外編
押入れの壁全体がカビや汚れで気になる場合は、壁漆喰をするときれいに蘇る。
漆喰は水と混ぜるだけで出来上がるので、狭い範囲の押入れなら壁漆喰がオススメ!
水だけで何も加えない場合は真っ白に仕上がるので、少し色を付けたい場合は自分のさじ加減で市販の水性液を混ぜて変化を楽しむのが一押し。
あれこれせずにすぐ使いたい場合は、すでに練りあがった商品を使うと早い。
最後に、漆喰を塗るときに左官道具を使うけど、素人が使えるようになるまでには時間がかかってしまう。
そこで、ゴムベラを使ってみたらかなり塗りやすいので、漆喰塗りにはオススメ!
押入れ書斎にするために床材を檜フローリングにして、コンセントやLAN配線を追加したら、わくわくするたのしい空間に生まれ変わる。
要らないものは捨てて、在宅でのテレワークや趣味に押入れ書斎をDIYすれば、自分の部屋が増える。
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