和室A(寝室)での『 畳からフローリングへDIY 』と同様に、和室B(床の間)・和室Cも同じく畳からフローリングへと生まれ変わらせる。
木葉らんです。
今回作業するのは、和室B・和室Cでそれぞれ6畳間なので、合計12畳の畳を広さになります。
前回の和室A(6畳間)の倍の広さの畳部屋を、DIYでフローリングの部屋に生まれ変わらせます。
そのためには、床の下地をしっかり構築しておきたいと思います。
基本的には同じ作業をすればよいので、要領を得てきたせいかだいぶ効率が上がりました。
今の畳の部屋じゃ居心地悪いな
畳が古くなって明るい部屋にならなかな
部屋の模様替えしてもパッとしない
こんな風に思っているなら、思い通りの素敵な部屋にしてみましょう。
同じ部屋なのにまるで雰囲気が変わるし、古い畳がなくなると清潔で過ごしやすくなります。
この記事の最後に、効率よく作業できるオススメのツールをご紹介します。
やり始めると楽しくなりますよ。
今すぐDIYしてみませんか?
和室Aのリフォーム記事
和室Aと同様に、和室B・C(合計12畳)の床下地を作っていく。単調な作業だけど結構大変なので、これからDIYするなら検討してみるべき工具の紹介。
和室B・Cの床下を綺麗にしていく
和室Bと和室C の作業を開始(・◇・)ゞ
この部屋は、単に襖で仕切られているだけの2部屋。
和室Aの時と同様に、何十年と畳替えは行われていない模様。
和室Aと同様に、床下から綺麗にする。
1-1. やっかいなアレを退治する!
以前、和室B・Cの畳は不用品の回収業者に引き取ってもらっていた。
大量の畳を処分する場合は、手間・時間・労力・健康被害を考えて、業者に依頼する方が良い。
畳の下の荒材を一旦取り外し、床下を開口する。
思った通り、カビや湿気で、どんよりとしている。(; ̄Д ̄)。。。
まずは、バルサンを焚いてダニ退治。
想像しただけで痒くなる程、虫嫌いなワタシ
何十年も住み着いた虫達を退治すべく、こちらも容赦しないヾ( ̄0 ̄;ノ マケナイ!
天気の良い日を選んで、二日にわたってバルサンを焚いた。
各部屋に1個づつ、計4個使用。
バルサンの使い方
- 部屋(窓や換気口など)を閉め切り、害虫の隠れ場所となる戸棚、引き出し、押入れなどを開放する。
なお、食品、食器、おもちゃ、寝具、衣類、仏壇仏具などは直接煙が触れないように、ビニールシートや新聞紙でカバーをするか、部屋の外に出す。 - 煙が触れないようにテレビ、パソコン、オーディオ製品などの精密機器やピアノなどの楽器にはカバーをする。ディスクやテープ類は付属のケースに入れる。
- ペット類や観賞魚、植物などは部屋の外に出す。
- 煙を感知する火災警報器、微粒子を感知するガス警報器は反応することがあるので、袋などで覆う。
バルサンの安全性
バルサンHPより
煙タイプ
水タイプ
霧タイプ
バルサンを焚いた後は、充分換気をする。
部屋がスッキリした。
これで、とりあえず 一安心。。。(^_^)
床下を綺麗にすると、家が生き返る話
床下の木材を点検してみた。。。( ・Д・)
大引きや根太は、今のところはしっかりしているみたい。
これといった危険な割れは見当たらない。
あれっ???
1ヶ所だけ、隅のほうで気になる部分があった。
木が痩せて折れている。
念のため、そこだけは新しい木材に変えておこう!
全体的にシロアリにやられている様子はなく、一安心(*´ -`)(´- `*)
和室Aと同様に、床下に防湿シートを敷き、その上に床下さらり(調湿材)を撒く。
根太は、既存の根太の横に追加して、強度UP!
2-1. コンセントが足りない部屋
相変わらず、各部屋には1ヵ所しかコンセントが無くて・・・全然足りない。
床下が空いているうちに、既存のコンセントから延長してVVFケーブルを配線しておくことにした。 (●´ω`●)
壁の裏からVVFケーブルの配線を通すため、壁に穴を開ける。
縦95mm×横50mm
この穴には、コンセントを設置する予定。
壁は石膏ボードで、その上に壁材(砂壁)を塗っているようだった。
この砂壁はちょっと触っただけで、砂がザラザラ落ちてくる。。。(; ̄Д ̄)
かなり劣化しているようで、そのうち壁もやり変えよう・・・
配線するために、既存の邪魔になる根太をカットした。
壁の裏側から配線を穴に通すために、根太の一部をカットしなければならなかった。
隣に追加した根太があるから、強度に問題はない。。。
カットした根太の隅の部分は、宙ぶらりん状態。
ちょうど、その下に火打梁(地震等による建物の変形を防ぐ部材)があったので、
ビス止めして補強しておいた。
火打梁(ひうちばり)・火打土台
木造で床組や小屋組の変形を防止するために設ける斜材。
1階の床に設けるものを「火打土台」、2階などの床や小屋組に設けるものを「火打梁」と言う。
最近では鋼製でできた既製品の「火打金物」を使うことも多くなってきた。-住宅建築専門用語辞典より引用-
その後、コンセント設置。
2-2. 床下換気口の大きな穴を網で塞ぐ
それから、床下を閉じる前にすること。
各部屋の床下換気口の穴が大きいので、これを塞いでおく。
こんなに穴が大きかったら、虫もいっぱい入ってくる。
こんな感じで、網を貼る。
この2部屋には全部で3ヵ所の床下換気口があり、すべてにこの網を貼った。
床下の構造 その3(換気口編)
床下の作業は、とっても地味で時間もかかる。
恐ろしいブラック虫の死骸がたくさんあった。
それに、まだ新しい蛇の抜け殻もあった・・・ ε=ε=(;´Д`)ヒィ~怖い。
もう、虫が入って来ません様に。。。
でも、
床下を綺麗にすると、家がちょっと生き返って見えた。 (* ̄∇ ̄*)ナワケナイカ・・・
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜松下 幸之助 さんの名言 ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
バリアフリーを目標に、床を造る
床下の作業が完了したので、次は床を造っていく。
元々あった畳の淵に合わせて、敷居がある。
和室Aと同様、2重床にしていく。
理想はバリアフリー(・◇・)ゞ
段差の無い部屋にしたい。。。(・∀・)
床下の構造 その2(計画編)
3-1. 下地材を並べて、根太と固定する
畳の下にあった下地板は、まだ充分使えるしっかりした木材。
もちろん、再利用する。
この下地板、バラバラにならない様に、番号を振っておいた。
木の曲がりがあるので順番通りじゃないと、この部屋に収まらなくなる・・・(*^・ェ・)
以前は、ただ置いているだけだった、下地板。。。
今回は、下の根太に合わせて墨出しする。
そして、下地板と根太をしっかりビス止めをする。
この作業が地味で、とても手間がかかるΣ(・ω・ノ)ノ
抜かりなく ビス止め終了~~~。( -д-)ノふぅっ
3-2. 根太を新設する
続いて、下地板の上に新たな根太を設置。
根太は30mm×45mm角×部屋の長さに合わせてカット。
303mmの等間隔に並べる。
床造り その2
ネットで調べたら、接着剤を使うって書いてあるけど・・・
私は使わない。
やり直しが効かないから。。。自信ないし・・・(; ̄Д ̄)
その分、しっかりビスで止めていく。
2部屋分、なんとか無事に済んだ~。( ̄∇ ̄) ヨシッ !
それにしても、腕がパンパン。
イタタタッ・・・ 背中がつった。。。(´д`;)
3-3. 材料の調達
ここらで、材料調達。。。
和室B・C(12畳分)に使った木材(根太と合板)は、近くの材木店でまとめて購入し、配達してもらった。
同世代くらいの、とても体格の良いお兄さんで・・・材木店の店主らしい。
ひとりであっという間に、合板と根太用の木材を全部家の中まで運んでくれた。 (*゚∀゚)スゴイ
ちょうど押入れの床下が空いていて、防湿シートを敷き、調湿材(床下さらり)を撒いている状態だった。
家の中をぐるりと見渡して、床下を覗くと・・・
これって、どこの業者がやったんですか?
あぁ、これ自分でやったんですよ。。。
それならいいんですけど、悪徳業者がいますからね・・・ 気をつけてください。
そして、ぐるりと木を見渡して・・・
シロアリ大丈夫そうですね。ほらココ!駆除剤が塗られているみたいですよ。
床開けたら、シロアリにやられている現場、たくさん見てますから・・・よかったですね~。
そう言われると、安心した。(*’-‘*)
そこまでは、良かったんだけど・・・
何も聞いていないのに、店主の話が止まらなくて・・・ (・ε・)ペラペラ
最初は、「なるほど~そうですか。」と、聞いていた私。
とうとう帰るのかと、外に出たついでに家の外壁やら屋根を見て、あれやこれやと言い始めた。
近所に聞こえる大きな声で喋るので、とにかく何を言っていたか良く覚えていない・・・(; ̄Д ̄)
そして、ようやくお帰りに。。。(。・ω・)ノ゙(。・ω・)ノ゙ ドウモ~
癖のある店主だったなぁ~。
これで、床造りに必要な材料が揃った。
断熱材(スタイロフォームIB)と針葉樹合板。
6畳×2部屋(12畳分)なので、それぞれ12枚必要。
根太用の杉材も3mと4mをまとめて購入。
部屋が狭いので、
準備が整ったら、断熱材を敷き詰めてイキマス。ε=ε=(((( ・◇・)))
3-4. 辛いビス止めの末、出来上がった頑丈な床
断熱材(スタイロフォームIB)、根太の高さに合わせて30mm厚を使う。
使うのはコレ F☆☆☆☆
隙間なく、敷き詰めていく・・・
2部屋分もすれば、手馴れてきマス。(・∀・)
次に、根太と断熱材の上に合板を並べる。
合板同士はぴったりつけないようにしているのだけど(音鳴り防止)。
部屋のサイズが少し大きいせいか、どうしても広い隙間が出来てしまう・・・
その隙間を埋める。。。
ホームセンターで、ちょうどよさそうな板を購入。
厚みが合板と同じでなければならない。
合板と同じ12mm厚の板。1m40円だった。
合板900mmに合わせて、この板もカットして隙間を埋めた。
墨付けは、200mmピッチで丁寧につけていく。
全面、ビスで打ち付けていく。
12畳分のビス止め作業。
下穴開けと ビス止めの繰り返し。(((( ;゚д゚))) ジゴク
無言で、ひたすら・・・・・・打ち続ける。
無心になりながら、大工さんが使う 『 ビス打機 』 という工具がまた欲しくなる。
パンパンパンッ!って簡単にビス打ち出来て、驚きの早さのやつ。
あれ、欲しかったなぁ~~~( -д-)
ホームセンターで下見した時・・・
(値札見て)アレッ!? 桁がひとつ多くない???
それに、100V電源じゃないし。。。
動力はエアーなんだ (゚∇゚ )
エアコンプレッサーも要るってことか。!?
我に返った私。(もう諦めよう・・・)
地味にやるしかないっ(ρ゚∩゚)
そして・・・
完成した頃には、もうクタクタで言葉も出ない。( ´_ゝ`) ムゴン
でも、頑張った甲斐あって、床がとっても頑丈になった!!!
なんていうか、床の上を歩いてみたらどっしりとして、安定感がある。
それに、部屋中が木の香りでスッキリ。
もう、以前のカビ臭い部屋じゃなくなった。(* ̄∇ ̄*)
和室B・Cでかかった費用
こんな素人の私にも、木材を使ってみて気がつくことがある。
この木いいな~(香りがいい、木目が綺麗、触り心地が良い、反りがない)、
これは、失敗だった(ボロボロしてる、強度がない、変形している)・・・とか。
なかなか普段から手に入れることに慣れていない材料は、使ってみて経験してみることが必要なのかもしれない。
木が家を支えてくれているんだって思うと、やっぱり良い木に出会いたいと思う。。。
加工された木よりも、無垢の味わいのある木がやっぱり好きだ。
家に帰った時に木の匂いが、心を癒してくれる。
そんな家が、私の理想。
【 和 室 B ・C (12畳分)でかかった費用 】
材料 | サイズ(mm) | @単価 | 数量 | 金額(円) |
●杉材3m | 30×45×3,000 | 250 | 25本 | 6250 |
●杉材4m | 30×45×4,000 | 300 | 30本 | 9000 |
●針葉樹合板 | 910×1,820×12 | 1050 | 12枚 | 12600 |
●断熱材スタイロフォームIB | 910×1,820×30 | 1296 | 6枚 | 7776 |
●隙間用木材 | 100×60×12 | 40 | 4本 | 160 |
●コーススレッド | 4.2×75 | 358 | 2箱 | 716 |
●BOSCH ドリルビット | 3.4 | 513 | 1本 | 513 |
●調湿材(床下さらり) | 1坪分10kg | 1200 | 12袋 | 14400 |
○配達料金 | 0 | |||
小 計 | 51,415 | |||
8% | 4,113 | |||
合 計 | 55,528 |
合計 55,528円(税込)
※仕上げ床(フローリングなど)は、含まず。
DIYに絶対おすすめの電動工具 【 作業の手間が激減する 】
わたしはこれまで和室A・B・Cと床下地を作ってきましたが、電動ドライバーでビス止めを地道にやるのは想像以上に大変です。
電動ドリルも使っていくとバッテリーが消耗して再購入が必要ですし、ビスも何箱も購入しなければなりません。
DIYをしていくには、楽に時間短縮することも重要なことだと思いました。
これからDIYでリフォームを始める方やフローリング貼りに挑戦するなら、『 ビス打機 』もしくは『 エアータッカー 』『 ピンタッカー 』という工具を検討してみてください。
もちろん、ビス止めは強度があるので重要な部分での使用には必須となります。
単調な作業でいえば、フローリング材を貼るときにとても役立つ工具です。
ピンタッカーという工具は、ピストンを引くだけでネイル(釘)が出てくるので本当に作業効率が良くなります。
電動工具は、時間を短縮するための便利な道具です。
当初、電動丸ノコを購入して使っていたのですが、途中から卓上スライド丸鋸に変えたことで作業効率は格段に上がりました。
DIY初心者にオススメ!丸ノコよりも卓上スライド丸ノコが使いやすい!
最初に少し費用は掛かるのですが、作業効率と時間短縮、綺麗な仕上がりのために役立つツールがあります。
作業の疲労がたまると危険な状況になりやすいので、安全に作業が捗るために初期投資は必要ですね。
今回紹介した充電式ピンタッカーは、コードレスなので作業しやすいと思いますよ。
マキタ(Makita) 充電式ピンタッカ 18V 本体+ケース PT353DZK
というわけで、今回は以上です。
バリヤフリーの部屋にするためには、床下の高さを調整することがポイントとなります。
作業する前に設計図を作っておくことがとても重要です。
床下地がしっかりできたので、次はいよいよヒノキのフローリング材を貼っていきます!
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
完成した床下地の上に、ヒノキのフローリング材を貼る。