【DIY水道配管】水道配管を失敗しないためには、基礎知識を学び設計図を作成しておくことが近道となる!
前回の記事
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
「水道配管の設計ってどうやればいいの?」「給湯器と配管する方法」という疑問に答えていきます。
水道配管する上で最初にすべきことは、配管設計をすることです。
何をするにも計画することが大事なように、水道配管も設計図を作成しておきます。
そうすると、必要なものは何か?いくつ必要か?どこから施工すべきか?わかってきます。
もし、家の平面図があるならそれを数枚コピーして、カラーペンで色分けして書き加えていけば簡単ですね。
その前に、もっと大事なことがありました。
それは、水道配管の基礎知識を知っておくことです。
検索して調べていましたが情報が多くて、頭の中で整理できるまで時間が掛かりました。
実際にやりながら合点がいくこともありましたが、今では全体の基礎知識が分かってきたので、これからわかりやすく解説していきたいと思います。
今回はガス給湯器を新設して、水道配管とつなげる必要がありました。ここが一番悩んだのですが、わかればかんたんです。
この記事のポイント
- 水道配管の基礎知識を学び、自分で家の水道配管の設計をしてみる!
- わからないことは無料カタログで調べる、恥を捨てて専門家に聞いてみる。
- 給湯器も自分で取付けるために、設計図をかいて理解できるようになります。
【PR】
水道配管のための基礎知識を学ぶ【 教材は無料カタログ 】
水道配管する場合、まずはどんな材料や工具があってどれが必要なのか知っておくことが必要です。
水道配管の教科書があれば最高だけどそんな入門書はなくて、探せば難しい専門知識の詰まった本ばかりでした。
そんな分厚い書物を読むくらいなら、配管部品の専門店の商品カタログを眺めていたほうが、それなりに情報が得られてくるようになります。
しかも無料でカタログを手に入れられるので、利用しない理由はないですよ。
『無料カタログ』について紹介しますね。
2-1. 【無料カタログ】配管部品を知る
まず、水道の配管部品を探すために「配管部品」を検索したら、配管部品の通販会社があることを知りました。
ものづくりの、明日を支える。MiSUMi-NOVA(ミスミ)
とにかく、探せば何でも揃う!(*゚∀゚)といった感じです。
覗いてみてくださいね。
Webカタログとカタログ取り寄せ
わたしは、カタログを見るのが好きなので…
いつまでも見てしまって、時間がいくらあっても足りなくなります。( ̄∇ ̄);
デジタルカタログは目が疲れるので(つд⊂)ゴシゴシ、苦手な場合は冊子のほうが見やすく感じるかもしれません。
一方でwebカタログはゴミが出ないのでメリットは大きいのですが、その点で悩みますね。
老眼が気になり始めているなら、冊子のほうをおすすめします。
モノタロウのカタログを取り寄せてみることにしました。
紙の印刷物のほうがすぐ探せてしまうので、結果的には馴染んでしまいました。
モノタロウのカタログ
登録すれば誰でも取り寄せ可能で、1人8冊まで無料です。
カタログを見ていると、こんなに部品があるならもっと便利にできるかも!というったように視野がどんどん広がってきます。
電気材料をみると、今まで私が知らなかったものがたくさんあって、興奮しました。
- 家具用のスイッチ&コンセントを取付けてみようかな…
- あそこのスイッチはセンサー付きにしたい!
- コードを延長させて、このスイッチは移動しよう…とか
色々なアイデアが浮かんでくるので、カタログをずっと見ていてもぜんぜん飽きません。 (‘▽’*)
わからないことは「問い合わせ」してみる
販売業者でもメーカーでも施工方法を聞くと、丁寧に教えてくれます。
私は自分でもよく考えてみて「やっぱりわからない!」という時は、お問い合わせをよく利用します。
例えばモノタロウでは、「お問い合せ窓口」があります。
商品についてわからないことがあれば気軽に質問できるし、きちんとした回答が返ってくるので便利です。
使えるサポートはどんどん利用したほうが「なるほど!」が増えます。
チャットサポートの営業時間日曜日: 休業
- 月曜日 – 土曜日: 09:00 AM – 06:00 PM
- 日曜日・祝日: 休業
モノタロウ以外でも、商品を購入する前に「これでちゃんと施工できるのかな?」と悩んだら、メーカーに問い合せしました。
2-2. 【条件2つ】DIYで水道配管をするために必要なこと
水道配管のことを私が知らなかっただけで、かんたんで便利な材料がたくさんあります。
給水・給湯用の配管 「架橋ポリエチレン管(ポリ管)」
・「架橋ポリエチレン管」とは、ポリエチレン管の一種です。通常のポリエチレンの分子を特殊な化学結合で結んで補強された素材です。
・架橋ポリエチレン管には、いろいろな規格がありますが、市場によく出回っている物はJIS規格「JIS K 6769」のM種・PN15で、主に給水給湯の用途にて使用されます。(その他、床暖房など、多用途に使用できるものもあります)
・素材の特長は、耐震性・耐寒性・耐熱性に優れており、長期間水漏れ等の心配がないことです。また耐塩素水性に優れ、酸・アルカリなどの薬品にも強く、長期間の耐久性を持っています。
~配管部品.comより抜粋~
- 材料を手軽に手に入れられること
- かんたんに施工できること
架橋ポリエチレン管を使うと、ネットで全部材料が揃います。
施工において、水漏れしやすい欠点が継手の接続部分です。
水漏れしにくくてかんたんに施工が出来る『継手』があるのです。
パイプを継手に差し込むだけでOK!みたいな…
いやいや、そんなかんたんに出来るのだったら、昔の人がやってきた苦労はどうなるの?
時代の進化って本当にすごいです。
こんなイメージです。
こんなにかんたんなら、女の私にもできるかもしれないってビビッときました。
自分でもDIYで水道配管やってみよう!
2-3. 【比較】分岐工法とヘッダー工法
配管方法は、分岐工法とヘッダー工法の2種類があります。
分岐工法は、従来の鉄管の配管方法で、チーズやエルボなどの継手を用いて、主管から末端水栓に順次分岐しながら接続し配管する工法のことです。
ヘッダー工法は給湯器やパイプシャフト等の周辺にヘッダーを設け、ヘッダーから各末端水栓まで直接配管する工法です。
言葉ではわかりずらいので、イメージ図を見るとよくわかります。
- 特徴 1: 同時使用した場合に水量が少なくなる。
- 特徴 2: マンションでは分岐工法が多く採用される。
- 特徴 1: 分岐工法と比べて継手の使用が少なくて済む 。また、安定した水量を維持しやすい。
- 特徴 2: 一戸建てにはヘッダー工法が多く採用される。
2つの工法を比較してみました。
工法 | 分岐工法 | ヘッダー工法 |
---|---|---|
施工 | 継手を多く使う | ポリ管を自由に配置しやすく特殊工具は不要 |
水量 | 同時使用の場合、水量が下がる | 同時に水を使用しても、比較的安定供給 |
衛生面 | 旧来の鉄管を使わなければ、錆びない | ポリ管を使用するので、錆びることはなく、赤水は出ない |
費用 | ヘッダーは不使用のため、費用が抑えられる | 分岐工法に比べると、コストが高くなる |
補修メンテ | 見えない場所(床下・壁中)での補修が必要 | 継手部分は主に末端部分なので(見える場所が多い)、補修しやすい |
漏水 | 継手を使うため、水漏れが発生する確率は上がる | 配管が独立しているので、漏水したパイプだけ補修すればよい |
評価 | 漏水が発生時、全部断水しないといけない | 施工しやすく、漏水時は補修場所を探しやすい。 |
それぞれに特徴があります。私の場合は、「ヘッダー工法」を採用することにしました。
一人暮らしの場合、同時使用で水圧が低くなって困る、という問題はあまりないと思います。
『分岐工法』で、生活に支障のない暮らしは出来ます。
家族で暮らしている場合は、水を同時使用していて不便に感じる場面がありますよね。
せいぜい2~3人くらいであれば、それほど問題ではありませんが…。
毎日のことなので、気になるかもしれないと思うなら『ヘッダー工法』を検討してみてください。
費用のことを考えたら、『分岐工法』のほうがヘッダーという配管部品がない分安く済みます。
ですが、DIYで低コストでせっかくやるのなら『ヘッダー工法』がおすすめです。
万が一水漏れが発生したら、分岐工法の場合は全部つながっているので全水道がSTOPします。
一方、ヘッダー工法は独立して配管しています。
長期的にメンテナンス・補修のことを考えたら、ヘッダー工法がおすすめです。
『分岐工法』で水漏れが発生したら…
- 水漏れの箇所がわかりにくい
- 独立していないので修理が終わるまで、家中を断水しなければいけない
- 継手が多くなると、水漏れのリスクが高い
『ヘッダー工法』で水漏れが発生したら…
- 水漏れしたパイプだけ修理すればよい
- パイプが独立しているので、そこだけ断水すればよい
- 継手が少ないので、水漏れのリスクが少ない
施工費用の面を考えた場合、分岐工法は継手の数は増えますが、配管距離が短くなりコンパクトな感じがします。
ヘッダー工法に比べると、全体的に材料費が抑えられるため材料費は割安になります。
もし業者に依頼して水道配管する場合は、費用面を考えたら分岐工法にしたと思います。
今回はDIYでやる!と決めたので、ヘッダー工法でやってみることにしました。
ヘッダー工法の場合、誰が見てもイメージしやすくてわかりやすい施工になるのが特徴です。
結論として、実際に配管する際も『ヘッダー工法』のほうが分かりやすく施工できて良かったです。
施工法を選ぶポイント!
- 費用をできるだけ抑えたい ➜ 分岐工法
- 水のトラブルが発生した時、補修・メンテナンスしやすい点が重要 ➜ ヘッダー工法
ヘッダー工法の場合、ヘッダーはひとつ数千円台で購入できるし、パイプの長さが増えてもまとめ買いで割安に手に入るため高額にはなりませんでした。
水道の通り道をイメージして、配管設計図を書いてみる
ヘッダー工法を採用した配管図を、自分で設計していきます。
自宅の平面図を複数枚コピーします。
【給水→青ペン】【給湯→赤ペン】で色分けをして、配管経路をかきます。
平面図が無い場合は手書きでも可能ですが、やっていくうちにポリ管の長さや正確な取付け位置に差が生じてくるので、平面図があったほうがよいです。
リフォーム中の台所の床下がOPENしているときに、水道配管を行っていきます。床下が見えると、パイプの通り道がイメージしやすいです。
通常は床下点検口を利用して、床下にパイプを配管していくことになります。
2-1. 【重要ポイント3つ】水道配管を設計する上で大事なこと
設計図を描く前に、押さえておかなければならないポイントが3つあります。
- その① 水と湯の配管経路の違いを理解する
- その② ヘッダーの取付ける位置を決める
- その③ 末端の各水栓を配置する
① 水と湯の配管経路の違いを理解する
- 屋外にある水の止水栓から、屋内の水栓蛇口までの給水・給湯の通り道をそれぞれ考える
水はどこから流れてくるのか?というのは、大体の人がなんとなくイメージできますね。
水は共用の給水管から各家庭の止水栓へ繋がっており、屋内の各末端水栓へと配管され蛇口をひねれば水が流れてきます。
水の流れ
止水栓(屋外元栓)➜ 給水管(水の通り道) ➜給水用ヘッダー ➜給水管(水の通り道)➜末端水栓の蛇口(水)
では、湯はどこでどうやって作られて、流れてくるのか?わかりますか?
おおよそ、給湯器が関係してくることは予想できると思います。
湯の流れ
止水栓(屋外元栓)➜給水管(水の通り道) ➜給湯器 ➜給湯管(湯の通り道)➜給湯用ヘッダー ➜給湯管(湯の通り道) ➜末端水栓の蛇口(湯)
この流れが理解できれば、給湯器の配管はできるはずです。
私は、これでも腑に落ちないことがあって… 悩んでいました。
- 水は止水栓からヘッダーに向かって配管する?
- 湯は給湯器に向かって配管し、給湯器で水を湯に変えてヘッダーに配管する?
このなんとも言えない違和感がどうしても解決できず、しばらくモヤモヤが消えませんでした。
解決した!
給湯器の手前で2手(給水用と給湯用)に分岐する場所があり、そこに【継手のチーズ】を使う。
給湯器はあくまで湯を作る場所。水の通り道は、直接給水用ヘッダーにつなぐ。
これが分かれば、もう水道配管の施工はできます!
ちなみに、継手チーズで分岐した場所は、ココです。
これは、給水側の配管です。給湯側は、給湯器でできた湯がヘッダーに送り込まれます。
理屈で考えれば当たり前なのですが、施工するとなると「本当にこれでいいのかな」と一番悩んだ部分です。
実際に湯が出た時の感動は、忘れられません。
② ヘッダーの取付ける位置を決める
- ヘッダーは給湯器からできるだけ近い場所に設置する
給湯器は、水を湯に変えて流れ出てきます。
給湯器から遠くなるほど湯が蛇口から出るまでに時間が掛かり、湯が配管の中で冷めてしまいます。
そこで、ヘッダーは給湯器からできるだけ近い場所に設置することを考えて設計します。
基本的には台所が水廻りの中心になると思うので、どこの蛇口からも中心になる場所を探りましょう。
私も、台所に床下点検口をつくり、その入り口にヘッダーを取付けました。
③ 各水栓を配置してみる
- 各水栓を配置すると配管経路がみえてくる
生活に必要な場所の水栓を、すべて書き出してみます。
- 台所シンク ➜【シングル混合水栓】
- 洗面台 ➜【混合水栓】
- 洗濯用 ➜【給水栓】
- トイレ用 ➜【給水栓】
- 風呂 ➜【シャワー用混合水栓】
- 風呂(浴槽) ➜【混合水栓】
水栓部材や配管材料がどれだけ必要になるか、配管経路はどこを通すか、だんだん明確になってきます。
無駄があるとコストが高くなるので、なるべく最短の経路を通るように、配管設計を考えておきましょう。
水栓部品は普通に購入すると結構高いので、ヤフオクやメルカリで【新品・未使用品】などを時々見て探しておきます。
2-2.設計図を書いてみる【 DIYだから自由に設計できる 】
こんな感じに配管したいっ!って理想図が浮かんできましたか?
例えば、自分の理想的とするキッチンをイメージしてみましょう。
私は、台所は対面式に憧れがあります。
1人なのに対面にする意味あるのか???
いやいや( -д-)ノ 、過ごしやすく、そして使いやすくするためです。
そこは新しい空間に変化させてみたい願望なので、自由に設計していいのです。
シンプルでコンパクトな、対面式の調理台を置いてみたい!
そんな小さな夢を、設計図に書き出してみましょう。
小さな夢を【設計図】に書き出してみよう!
小さくてもいいから、対面式調理台を作りたい!DIYなら、自由に設計できる。
古びた家の台所が、ちょっと素敵なキッチンになればいいなぁ・・・ (* ̄∇ ̄*)ハハッ
何度も手直しして、完成させてみてください。
- STEP 1家の平面図を準備家の間取りが書かれた平面図を2枚用意する。
- STEP 2ヘッダーヘッダーの設置場所を考える。
- STEP 3給水配管止水栓から給水する通り道を考える。
- STEP 4給湯器給湯器の設置場所を考える。
- STEP 5給湯配管給湯器から給湯する通り道を考える。
POINT!
- どうすれば、出来るだけ最短ですっきり配管できるか。(コスト削減)
- 屋外から、屋内に入る給水管の入り口を見つけること。
- ヘッダーをどの位置に設置するか。
- 給湯器をどの位置に設置するか。
- 風呂への配管経路をどうするか。
私の場合の最大の問題点は、屋外の止水栓から屋内に入るところでした。
そこには、コンクリートでセメントされた犬走りがあります。
そこが一番の悩み。(´Д⊂)ドウスル?➜【屋外水道配管工事】
まとめ 新設した給湯器とつなげる配管設計図の書き方
水道配管のDIYは、自分なりに配管設計することから始めてみてください。
DIYで水道配管してみたいけど、自信がなかった人も今回の基礎知識がわかれば出来そうだなと思ったのではないでしょうか?
どんな配管部品があってどれを使えばいいのか、カタログを何度も見ていくとそれが教材になってきます。
あなたの家の配管のイメージが繋がるように、何度も手直ししながら設計図を作成していきましょう。
これはある水道屋さんが言ってたのですが、水道工事は万が一失敗したとしても、たかが家の中で『水漏れ』する程度です。
なので、たいして心配しなくても大丈夫です。
そんな私も何度水漏れを経験したことか…。
水漏れ恐怖を何度も体験して、今では思い出になっています。(笑)
でも、水は乾くので心配ありません。
出来るなら水漏れはしたくない!と思っているあなたも、失敗を恐れずにチャレンジしてみてくださいね。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
【PR】