【DIY水道配管】混合水栓を取付けるために、在来工法の古いタイル風呂の壁に穴を開ける!|サーモ付き混合水栓とは?
前回の記事

wata-siroです。
前回は、床下にヘッダーを固定していました。
今回は、風呂に混合水栓を取付けるための準備をしていきます。
普通は、混合水栓を交換すればいいのでは?と思うかもしれません。
既存の鉄の水道管の中を覗いたら、思った通り錆びていて配管も新しくしていきます。
ヘッダーから風呂場までポリ管を配管するため、風呂のタイル壁に穴を開ける必要があります。
タイルに穴を開けるには、電動ドリルに【ダイヤモンドコアドリル】を装着して、ゆっくりタイルを削っていけば綺麗な穴が開きましたよ。
サーモ付き混合水栓を取付けるために、風呂のタイル壁に配管用の穴を開ける。タイルはダイヤモンドコアドリルをゆっくり回転させて削っていく。
『 信頼の受付件数500万件 』水道廻りのトラブル 相談してみる
記事のもくじ
風呂用の混合水栓を、タイル壁に取り付ける準備をする
風呂場には、混合水栓が2ヶ所設置されている。
古い水道管の穴から赤錆交じりの水が流れていたことを考えると、水道設備も新しくした方がいいはず。
当初、一方の混合水栓はステンレス製だからまだ使えそうだと思って、綺麗に磨いて掃除していた。
ところが、シャワーホースを接続する部分が樹脂製で、割れて使えなくなってしまった。
混合水栓本体の場合、約10年が交換の目安となっている。
~ SANEI 交換時期の目安 参照 ~
2つとも交換することにした。
1-1. 風呂にはサーモ付き混合水栓を使う【 自動制御のサーモスタット 】
風呂に設置されていた混合水栓は、サーモスタット付き。
サーモスタットってよく聞くけど、その意味を理解しておく。
- 蛇口を開いた途端、熱湯が出ないようにする。
- 安定した温度のお湯が出てくるので、安心して蛇口を開ける事が出来る。
風呂は一定の温度で湯を利用する サーモスタット付混合水栓
シャワーを浴びる際に、突然熱湯を浴びてしまったら全身やけどになったりして、危険度は高い。
浴槽に湯を溜める時、水と湯の温度調整をするのは面倒になる。
サーモスタットがあれば設定した一定温度が出るので、この問題が解決できるわけだ。
この機能は、当たり前のようでとても有難い。
サーモスタット付き混合水栓を購入する
風呂用の混合水栓は、値段が高い。
日本のTOTO製のものなら、安くても14,000円~ となっていて・・・
なかなか手が出せなかった。
ネットで探すと、おしゃれで安い海外製品が多数あるのだけど・・・
万が一、水漏れなどで部品が必要になったときの取り寄せや返品交換が難しくなりそうなのが、ネックの元。Σヾ( ̄0 ̄;ノ
なので、部品の規格が同じ点で交換がしやすい、日本製の混合水栓に絞って探すことにした。
ヤフオクで購入。
新品(未使用品)で8,000円だった。
8,000円(本体)+1,080円(送料)=9,080円(合計)
普通のサーモスタット付き混合水栓なのに、良い値段で手に入れる事が出来た。(*´∇`*)
1-2. 混合水栓に逆止弁が必要なわけ【 逆流を止める 】
お湯が出る水栓で、気を付けなければいけないことがある。
逆止弁という部品が付いているかどうか確認する。
普段使っている混合水栓には逆止弁がついている。
蛇口を閉めた時、圧力の低い湯の配管側に水が逆流してしまう。
- 給湯器が故障しやすくなる
- 水を出す時、ぬるい水が出てきたりする。
逆止弁なしの製品もあるので、注意して購入する。
逆止弁の有無を確認する方法
この2ハンドル混合水栓を購入するときに特に注意して、逆止弁がついているか見分けるポイントがある。
サーモスタット付き混合水栓の場合、逆止弁はついている。
マイナスドライバーで水量を調整できる部分があるので、それがあることが目安になる。
通常は、この中に逆止弁が入っている。
2ハンドル混合水栓の場合、商品によって逆止弁の有無を確認する必要がある。
湯側と水側の蛇口を、両方調整しながら出すタイプ。
逆止弁無し
逆止弁有り
「逆止弁付き」または「逆止弁なし」の表記がない場合でも、気を付けておくこと。
最初からちょっと高くてもサーモスタット付き混合水栓を購入したほうがいいかなと思う。(* ̄∇ ̄*)
風呂のタイル壁に、貫通穴を開ける【 ダイヤモンドコアドリル 】
風呂場の混合水栓を交換するのは、そんなに難しいことではない。
既存の水道管がある場合は、混合水栓の本体を付け替えるだけ。
今回は既存の配管は使わずに、新設するポリ管と繋ぐ。
既存の鉄管は中から赤錆が見えていて、改めて見てもとても使用する気にはなれない。( ・Д・)ムリ・・・
2-1. タイル壁に貫通穴を開ける【 低速回転 】
風呂場のタイル壁の真裏は屋外テラスになっていて、新しく給湯・給水配管をする。(・∀・)ノ
以前使用していた、銅製の給湯管はこの屋外テラス側から配管していたので、既に貫通穴がある。
タイル壁に穴を開ける時は、ダイヤモンド・コアドリルを使う。
実は、この場所に穴を開けたところ・・・
壁の中の既存の給水管にぶつかってしまった。( ̄▽ ̄;)!!ガーン
壁の中の給水管は取り外しが出来ない。
屋外まで貫通出来ない状況なので、この穴はもう使えない・・・
無駄な穴を開けてしまった。。。(*´ -`)ガックシ
2-2. 別の場所にも貫通穴を開ける
気持ちを切り替えて、場所を変えて開けてみる。
- STEP 1ダイヤモンドコアドリルを使って、タイル壁に穴を開ける水分を含ませながら低速回転でゆっくりと穴を開けていくことで、タイルが削れて綺麗な穴が開く。
- STEP 2振動ドリルを使って、モルタル壁に穴を開けるタイルが取れたら、次は振動ドリル(コアドリル)を使って、モルタル壁の貫通穴を開ける。
穴の直径は30㎜。
恐ろしいドリル音がするし、この壁ダイジョウブかなと心配になった。
最初はコアドリルを使って穴を開けていく。
途中、壁の中には木が入っていたので、そこに到達したら木工用のドリル刃に交換。
風呂場に設置する混合水栓は2つ用意しているので、穴は2つ開けた。
化粧プラグで栓をする【 六角レンチ 】
既存の水道管が通っているところには、化粧プラグを取付けて穴を塞ぐ。
失敗した穴は2度と使うことはないので、栓をする。
化粧プラグの蓋を取ると六角の穴があるので、六角レンチを使って締める。
六角棒レンチの12㎜で締めるようになっている。
名前は、六角棒レンチとか六角棒スパナとか呼ばれている。
風呂のタイル壁に開けた貫通穴に、配管を新設する方法を考える
壁穴さえ開けてしまえば、あとはなんとかなるだろうと安易に考えていた。
風呂の貫通穴に、配管部材を通して混合水栓を設置する。
そこで、いつものようにモノタロウのカタログで部材を探していた。(*゚∀゚)っコレコレ!
3-1. PCユニット取出しソケットを使う
HT管(給湯用) (=耐熱性硬質塩化ビニル管) 耐熱温度 約90度
施工しやすい塩ビ管を使うことにしようと決めていたのに・・・
あれっ!?
このソケット、穴に入る部分の直径が31㎜ってなっている。
1㎜大きい。。。(゚ロ゚;)エェッ!?
1㎜くらいだったら、穴を削ればなんとかなるかもと考えたけど、1㎜をなめたらいけない。
タイルはそんなに簡単じゃない。
私みたいな素人が手荒に扱うと、ひびが入ったり、割れてしまう可能性がある。
もう一度考え直して他のサイズのソケットを探してみたけど、見つからない。
よく考えたら、混合水栓って結構重いんだよね。
これを軽量の塩ビ管で支えられるものだろうか・・・?ヾ(・ε・。)
13㎜の細いほうの管を使う。
う~ん、・・・なんだか、心配になってきた。(´・ω・`)
3-2. VP管をやめて、ステンレス製のパイプ鋼管にしてみる
パイプ鋼管(ステンレス製)
重さに耐えれなくなって割れても困るし、耐震・耐重のことも考えてパイプ鋼管にする。
錆びないようにステンレス素材を選んでおく。
素人なので、経験がないと色々迷ってしまう。
まぁ、そこがDIYの醍醐味なのだけど・・・(*´∇`*)
タイル壁の穴(直径30㎜)に入るサイズの金具(直径28㎜)
ユニット取出し金具 T229-13 (三栄水栓)
素材は青銅って書いてある。
これって、給湯にも使えるんだろうか?
念のため、SANEI(メーカー)に問い合わせてみたら、耐熱80℃以下で使用可能と回答。
素材は、ステンレス製のものはないみたいだけど、
風呂の給湯ではそんな超高温で使用することはないので、これに決めた。
中央部は六角になっている。
ネジ締めには、六角棒レンチが必要になる!
解らないことだらけなので、なかなかスムーズに進まない。
メーカーのホームぺージで、商品の問い合わせをしてみる。

この商品に必要な六角棒レンチは12㎜でも大丈夫ですか?
とメールで問い合わせた。

大丈夫だと思います。
メーカー担当者
と、その日のうちに回答が来た。
だったら、化粧プラグ用に購入したこの六角棒があるから良かった。
大丈夫って言ったのに・・・・p(´⌒`q)
サイズが合わない!?
3-3. 六角棒レンチのサイズは mm?それとも inch?
ユニット取出し金具 T229-13 (三栄水栓) 13(1/2)
この表記では、ネジ13㎜または1/2インチということを表している。
そして、六角穴の対角辺は、
筒の中央辺りが六角になっている。
互いに丸なので、パイプレンチなどの道具ではクルクル回転して締め付けられず、使い物にならない。
この金具に必要なサイズの六角棒レンチは1/2サイズ
六角穴対辺(㎜)は12.5 ㎜となっているけど、㎜単位で12.5サイズはない。
そこで、メーカーに質問してみた。

12㎜サイズの六角棒レンチでも対応できますか?
今思えば、随分素人な質問をしてみた。

大丈夫だと思います。
メーカー担当者
そう言ってたのに・・・実際は、回転するだけで、ネジ締めは出来なかった。 (; ̄Д ̄)ウソツキ
サイズが違う!
inchサイズの六角棒レンチを使う
そこで ㎜サイズではなく、inchサイズのものを探すことにした。
ネットで探して、届くまで1週間くらいかかった。やっと来た!(‘▽’*)♪
さっそく試してみると、1/2インチの六角棒レンチを使えばしっかり締まる。
12㎜と1/2インチの六角棒レンチを、並べて比較してみる。
見た目でも分かるけど、さらに手に取ると太さの違いがはっきり分かる。
2つの六角棒レンチの太さの違いは、0.7mmあることがわかる。
実際に必要なのは、六角穴対辺(㎜):12.5 ㎜
1/2インチ(12.7mm)の場合は+0.2mmの誤差 ・・・適合
ネジが締まらなければ仕事ができないので、やはり適合した道具が必要。
六角棒レンチを購入する際、気を付けなければならないこと。
12㎜と12.7㎜で差が0.7㎜くらいだったら大丈夫かなと思ったら、実際使ってみると全く使えない。
この六角棒レンチは、今後使うことはないだろうなぁ-(。・ω・)ノ゙
水廻りで困ったら24時間365日全国対応 生活水道センター
いかがでしたか?
在来工法の風呂はタイル壁でひとりには広すぎなのですが、冬は死ぬほど寒いので正直小さいユニットバスがいいです。
でも、風呂のリフォームはうん十万円~百万円単位の費用が掛かってしまうので、お金が飛んでこない限りはこれで我慢です。
もしここが東北や北海道だったら、私は生きていけないかもしれません。
引き続き、風呂のDIYリフォームを進めていきます。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
『 信頼の受付件数500万件 』水道廻りのトラブル 相談してみる
次回の記事

おすすめ>>>
「DIY 水道配管」にチャレンジしようと思っているあなたに『おすすめアイテム』です。
準備編
1. 【DIY水道配管】水道管の錆びや赤水が発生したら、水道配管図を手に入れる
2. 【DIY水道配管】初めてでも失敗しない施工の基礎知識と配管設計図を描く
実践編
3. 【DIY水道配管】初心者でも配管施工が簡単|架橋ポリエチレン管とは
4. 【DIY水道配管】初心者がまずはじめにやる施工|床下にヘッダーを固定
5. 【DIY水道配管】振動ドリルでモルタル外壁に穴を開ける|コアドリル
6. 【DIY水道配管】風呂のタイル壁に配管用の貫通穴を開ける|サーモ付混合水栓
7. 【DIY水道配管】試しに配管してみる|外壁に固定する方法
業者依頼編
8. 【屋外水道配管工事】プロのコンクリートを綺麗に斫る技術|グラインダー
実践・再チャレンジ編
9. 【DIY水道配管】モルタル壁にビスが打てるか確かめる|ノンプラビスとプラグ
10. 【DIY水道配管】浴槽の防水処理にエポキシパテを使う|追い焚き用プラグ
台所シンク編
11. 40年経ってもステンレスは腐らない、台所シンクをDIYで蘇らせる!
実践・最終編
12. 【DIY水道配管】水漏れは配管に欠陥がある証|3度目の通水テスト