前回の記事
室温34℃の灼熱の台所で過ごすことが苦痛!!少しでも快適に過ごせる台所にしたい!
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
マンション暮らしで上階に住んでいると、窓を開けたら涼しい風が入ってくることがあります。
ですが梅雨~真夏にかけては早朝か夜の短時間程度で、エアコン28度の自動設定をしていないと湿度が上がり生き苦しくなります。
一方、平屋の場合は風はほとんど入ってきませんので、エアコンなしでは地獄の暑さになってしまいます。
内壁のリフォーム中に、この家の台所にエアコンを設置するための準備をしておくことにしました。
①エアコンを設置する場所や②専用電源(コンセント)③エアコン室外機とダクトの穴の位置など、ある程度の条件を決めておくと安心です。
- エアコン設置の準備
- エアコン設置場所の確保
- 専用の電源の確保➜200V用か100V用かの違い
- エアコン用穴の確保
夏を乗り切るために一番効果があったのは、「内窓」でした。
古い家のアルミ窓は熱伝導率が高く、窓を閉めていても熱気が入ってきます。
気密性が低い原因は薄くて隙間のある「内壁+窓」にありました。
最初は騒音目的で取り付けた内窓でしたが、樹脂製の2重窓にすることで断熱でき、かなり過ごしやすい部屋に変わりました。
これに関しては別の記事「アラフォー女が一人で内窓『プラマードU』をDIY」で詳しく紹介していますので、是非参考にしてください。
DIYで簡単に取り付できましたよ。
- この記事のポイント!
- 暑い夏を乗り切るため、エアコン設置のためのポイントを紹介します
- 暑さを回避するためには、内窓の設置でかなり効果があります
真夏日室温34℃の台所にエアコンがない!?
室内の気温は34℃。
リフォーム作業中は和室Aにあるエアコンをつけて、さらに扇風機2台を全開に回してなんとか凌いでいました。
10畳の台所にはエアコンがないので、こんな暑い台所で料理なんて出来ないし、食事をする気分にもなれません。(*_ _)アツイ…
生前祖母は、一度もエアコンを設置せずにこの台所で過ごしてきました。
暑すぎる台所に危険を感じた私は、エアコンを設置するよう勧めたことがありますが…
「じゃあ、○○(私)が取り付けてよ」 と、笑って受け流したことを思い出します。
実際に過ごしてみると、よくこんな暑い場所に何十年もよく耐えていたなぁ~と、驚愕してしまいます。
「高齢者は多少の暑さにも我慢する」というよりも、暑さを感じにくいからだになっているそうです。
私の父も「少しくらい暑いほうが汗が出るから」と、3回も軽度の熱中症にかかっています。
- 熱中症の危険性
- 自分の体温よりも気温が高くなったら、体温調節機能が働かなくなってしまいます
- 熱中症になると、意識障害に至る危険な状態になる可能性が高くなります
文字が大きい温湿度計をよく見る場所に設置してあげてから、自分で体温調整を気にするようになりました。
温度や湿度が一目でわかります!熱中症予防にオススメします。
1-1.真夏や西日の高温に耐えられない台所
アルミサッシの薄い窓から太陽の熱を吸収して、台所の室温はどんどん上昇していきます。
室内側に遮光カーテン・屋外側に遮光ネットを取付け、さらに換気扇を回してみても、過ごしやすい部屋には程遠いです。
台所横の勝手口のテラスの中は、天井から太陽の熱を吸収して、なんと40℃に!?
40℃の外気熱が、窓や換気扇の隙間から台所の室内にどんどん侵入してきます。
やっぱり台所にエアコンがないと、夏にこの家で過ごすことは出来ません。
夕方になれば西日が差し込むので、遮光対策は必須です。
- 遮光対策
- 遮光カーテンを取付ける
- 屋外から窓枠にすだれを掛ける
- テラスに遮光ネットを取付ける
これらの対策をすべて行った結果、しないよりは効果はありました。
ただし、台所の気温を下げるためには、エアコンがどうしても必要です。
- 台所の問題点と対策
- ・室内の熱中症対策には、よく見える温湿度計で管理します
- ・室内が高温になる原因は、窓や内壁の隙間による気密性の低さ、アルミ窓の熱伝導率が高い点が考えられます
・西日対策には、遮光カーテン・すだれなど利用して遮熱対策を行います
・エアコンの設置は不可欠です
エアコンを設置するために、準備をしておくことにしました。
1-2.エアコンを設置するための条件
エアコンを取付ける場所は、どこでもいいわけではありません。
最低限の取り付け条件がいくつかありますので、事前に確認が必要です。
- エアコン取付け場所の条件
- 天井・壁との距離が50mm以上必要です
- 配管の穴よりもエアコン本体が高い位置になります
- エアコン用のコンセントが近くに必要です
- 火災報知器から1.5mm以上離れて設置します
絶対条件ではありませんが、さらにエアコン効率がアップするための条件があります。
夏の熱さや冬の寒さは、いずれも窓から侵入してきます。
エアコン本体を窓の上の壁に設置することが多いのは、窓上から直接熱気や冷気を吸い込んで室内調整をするのに適している場所だからです。
また屋外の室外機周辺に鉢植えや物などがあると、吹き出し口からの放熱の妨げになります。
また室外機が直射日光に当たると熱交換に負荷がかかるので、日よけなどの対策をしましょう。
エアコン本体は窓上に、屋外室外機は空気の循環が良くなる場所を選んで設置するのが良いです。
- エアコンの効率を上げるための設置条件
- 窓に近い場所にエアコン本体を設置する
- 室外機の設置場所は風通しが良くて直射日光を避ける
室外機の天板にダンボールを置くだけでも、日よけになりますよ。
1-3.エアコン設置場所を決める
DIYで内壁を作っている途中で、エアコン設置のための準備をすることにしました。
エアコン本体の重さは、だいたい10Kg前後と言われてます。
壁の中には間柱がありますが念のため下地補強をし、エアコン用のコンセントがありませんので取付けの準備もしておきます。
- エアコン本体の設置候補地の下地を補強
- エアコン用のコンセントの取付けの準備
①エアコン設置場所:第一候補地
エアコンの本体を支えるために、壁中がスカスカでは落下の危険があるかも!?と思い、木材と合板で下地を補強しておきました。
エアコン専用コンセントはありませんので、通電はしませんがコンセントの設置をしておきます。
- 専用コンセントが必要な理由
- エアコンは消費電力が大きいため、通常のコンセントを使用すると、同じ回線で使用している家電等が故障したり最悪火災の原因にもなります。
使用するエアコンの規格によって、電圧が100V用なのか200V用なのか異なります。
200Vのエアコンのほうが電圧が大きくなるため、電流も2倍流れるのでパワーもアップします。
エアコン用のコンセントは専用コンセント(専用回路)でなければなりませんが、200V用のエアコンの場合は200V用と記載のあるコンセントを使います。
100V用エアコンから200V用エアコンに交換したときは、コンセントの交換が必要になることがあるので、エアコン購入時に注意が必要です。
- エアコン用コンセントの注意点
- エアコン用コンセントは、専用回路でなければなりません。(エアコン単独で使用する)
- 容量の大きい200V用エアコン使用の場合は、200V用コンセントが必要になります。
間柱にブランクコンセントボックスを設置します。
専用コンセントの工事は、屋根裏に上って電線を分電盤まで通さなければなりません。
工事をする際に、屋根裏でわかりやすいように目印をつけておきました。
あとは、石膏ボードを取り付けてエアコン設置の準備は完了です。
エアコン配管の穴は、まだありません。
②エアコン設置場所:第二候補地
その後よく考えてみたら第一候補地の場合、狭い屋外に設置する室外機が邪魔になりそうです。φ(.. )ウ~ン
第一候補地は最適ではない気がして、他の場所を探してみることにしました。(*´ -`)シカタナイ
ぐるりと見渡して、目についたのが洗面脱衣所裏の新しくつくった壁です。
ここに壁を作りました。
関連記事>>>
エアコンを取付ける第二候補地は、この上の壁です。
室外機は、右側の窓の外に設置します。
ここでも間柱の追加と、コンセントを設置しておきました。
リフォームで余った木材を使っています。!?( ̄▽ ̄;)!!
エアコン専用の単独の専用回路を追加するときのために、分かりやすいようにオレンジ色のCD管を通しておきました。
屋根裏の電気工事で、すぐに発見できるようにしています。
部屋の間仕切り壁では断熱材はあまり意味がないのですが、防音対策を兼ねています。
天井と繋がっているので外からの騒音を遮断するため、断熱材を入れて遮音シートを貼っています。
そして・・・、壁ができました。(・∀・)
開いたままのコンセントボックスは、コンセントカバーを取り付けておきます。
1-4.エアコンの仕組みと排管貫通穴の位置
「エアコンの仕組み」をかんたんに説明します。
- エアコン(冷房)の仕組み
- 室内機から部屋の熱い空気を吸収し、配管を通って屋外の室外機に送り込みます
- 熱交換器は、温度の高いほうから低いほうへと移動する仕組みから、温度調整をします
- 室外機から空気内の熱を排出し、冷えた空気だけ室内へと送り込みます
室内機と室外機は切っても切れない役割があるので、必ず部屋の壁には配管用の穴が必要になります。
この穴のサイズは60Φ~100Φくらいまでありますが、70Φのサイズが一般的です。
加湿・換気機能やお掃除機能など通常のエアコンよりも機能が充実したものは、配管が増えるため85Φサイズが必要になります。(要確認)
また、配管穴は単に穴があれば良いわけではなく、次の条件があります。
- 配管穴を開けるときの条件
- 壁内の構造部材に傷つけないよう、穴の位置を決めます
- 下り勾配が付くように穴を開けます
- 室内機の高さより低い場所に穴を開けます
失敗した配管穴のために、使えないことがありました。
①エアコン用の配管穴が使えない事情
これは実家のエアコン設置画像ですが、どこが変か理由はわかりますか?
配管穴(貫通穴)の位置をよく見てください。
既存の配管穴が高い位置に開けられていて、使うことが出来ませんでした。(*^・ェ・)ヘン
エアコン取付けを業者に依頼したら取付け不可で、別の場所に穴を開けることになりました。
室内機から出ている配管よりも低い位置に穴が開いていないと、逆流して室内に水漏れしてしまうのです。
穴も平行ではなくて、屋外に向けて少し下向きに勾配をつけて開けられています。
- 配管穴の位置
- 室外機より高い位置に穴がある場合は、水の逆流が起こるので取り付けが出来ません
- 貫通穴は、室内から屋外への下り勾配で穴開けを行います
②台所の配管穴の位置を決める
内壁を厚くして石膏ボードを貼る前に、エアコンの配管穴の位置決めをしておきます。
窓側が屋外になるので、窓枠の上部に貫通穴を開けます。
屋外側には玄関屋根とテラスがあるので、穴を開ける位置が限られてしまいました。φ(.. )ドウシヨウ
テラスの骨組みが邪魔をしているので悩みましたが、よく考えて決めました。(; ̄Д ̄)ダイジョウブカナ
室内側に戻ると、この位置です。
室内から屋外へ下り勾配になる位置に配管穴を開けています。
石膏ボードにも穴を開けて、エアコンキャップ(75タイプ)を取付けておきます。
モルタル壁に穴を開ける方法は、水道配管や給湯器設置の時に行っています。
この時の穴のサイズは30Φでしたが、エアコンの穴は70Φです。
電動ドリルでは力不足なので、振動ドリルが必要になります。
エアコン設置のための準備をしたので、とりあえず安心です。
快適に過ごすためには『内窓』が最適
驚!明らかに『断熱性能』が違う
実際に内窓に手をつけて触れてみるとヒンヤリしていて、明らかな断熱性能の違いを実感することができました。
➡アルミ窓の内側にもう一枚、樹脂製の複層ガラスを取付けました。
今までの部屋の暑さは、アルミの窓が一番大きな原因だったと分かりました。
熱の伝わりやすさを熱貫流率と言います。
アルミサッシの窓にもう一枚、樹脂窓(内窓)を取付けた場合…
熱の伝わりやすさが低くなっています。つまり、断熱性能が高くなります。
台所の暑さは、窓からの熱貫流が大きかったことがはっきりしました。
古い家に限らずアルミサッシの窓1枚の家は、内窓の設置をおすすめします。
体感してみたら、本当に家中の窓に取付けたくなります。
私はDIYで取り付けたので、通常の半額の値段で取り付けられました。
窓ガラスにも種類があるのですが、複層ガラス以上のものが効果がはっきりわかるのでおすすめです。
内窓の購入を検討して「ネット購入はちょっと不安だな」と思ったら、こちらの記事を読んで検討してみてください。
家で快適に過ごす秘訣は、『内窓』にあります!
内窓の商品検索
内 窓「 YKKap プラマードU 」まとめ 室温34℃の灼熱の台所で快適に過ごせる場所にする方法
暑さが厳しくなってくると、エアコンは欠かせません。
年々と暑さのレベルが想像を超えてきている気がするのですが、自分の体温よりも高温の場所にいると命の危険に陥ることにもなります。
自宅にいて室内温度・湿度がいつでも確認できるように、文字が大きい温湿度計を使うようにしてみてください。
今回は、台所にエアコンを設置するための準備を紹介しました。
断熱性能が高い内窓と併わせて設置すれば、かなり快適に過ごせるようになります。
DIYでできることをやっておけば、費用の削減にもなるので参考にしてみてくださいね。
自分で取付けができたので、『DIY内窓』をオススメします。
DIYで可能な限りチャレンジしてみてください。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
おすすめ>>> この記事を読んだあなたに『おすすめアイテム』です。