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古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
床のフローリングを張りに無垢のヒノキ材を選びました。
ヒノキの特徴は、なんといってもリラックスできる香りがとても清々しくて気に入っています。
ヒノキ風呂にも代表されるほど、水気や湿気にも強いと言われています。
と言っても無塗装の無垢材なので、艶はありません。
せっかくの良い材質を活かしながら長く愛用したいので、人気の未晒し蜜ロウワックスを使ってみました。
- この記事のポイント
- ・愛用している家具や無垢材がある場合は、蜜ロウワックスを塗布すれば艶を取り戻せます。
・蜜ロウワックスの種類Aタイプ(バター状)/ Cタイプ(マーガリン状)や塗布するポイントがあります。
無塗装の無垢のフローリング材には、ワックスが必要か?
以前の和室は畳部屋で薄汚れた障子で締め切っているので、いつも暗い部屋でした。
ヒノキのフローリング材を貼り終えると、印象ががらりと変わって部屋が明るくなりました。
わぁ~、なんか気持ちいい!!!
ヒノキには白い光沢があり、見た目に木の柔らかさを感じることが出来ます。
素足で歩くと、特にその柔らかい感触も実感することができました。
このままでも良かったのですが、やはり無垢材なのでワックスを塗布すべきか悩みます。
このままでもいいけど、汚れるからワックスを塗った方がいいのかなぁ…。
無塗装なので表面に艶がほとんどありません。
無垢材は傷や汚れに弱いデメリットがありますが、逆に使えば使うほど自然な木の質感や味わいが出てくるメリットが魅力です。
木が持っている調湿作用が働くので、素足で感じる心地よさがあります。
せっかくの自然素材を生かしておきたいと思うのに、ワックスを塗ったほうがいいのか疑問になりました。
1-1.無垢材にワックスは必要か?
一般的に私たちが使うワックスというのは、成分が合成樹脂で表面に膜を張ることで艶ができます。
ワックスというと小学生の頃、教室の木の床にベトベトになるほどワックス材を撒いて、一生懸命モップで塗りたくっていました。
あの頃は当たり前のようにやっていましたが、人にとって良い成分だったとは思えないほどの強烈な臭いが私の鼻に刺さっていました。
表面が塗料に覆われるので傷隠しや防水効果がありますが、木そのものの質感は失われてしまいます。
自宅ではせっかく天然の無垢材を使用しても、艶出しワックスを使うと本末転倒になってしまいます。
ヒノキ材を使った意味がなくなります。
ただ、床を張ったばかりなので綺麗ですが、やっぱり次第に傷や汚れが付着してしまうのが気になります。
部屋の場所によって無塗装の無垢材は日焼けしやすくなりますし、撥水性もありません。
- 無塗装の特徴
- 無垢のフローリングを貼ると、木の木目が綺麗で質感がとても気持ちいいです。
でも、そのまま使用すると木の内部にまで汚れが沈着して汚れを落とすのが難しくなります。
無垢材に適した仕上げ方法があります!
無塗装のままで仕上げにワックスは必要はありませんが、膜を張るワックス以外にも仕上げの方法があります。
天然素材のワックス選び
家で使う家具やフローリングはちゃんと自分で選んで使いたい!という人は、天然素材を使った仕上げ材がおすすめです。
2-1.健康被害のシックハウス症候群
私が選んだワックスは化学合成した樹脂ワックスではなく、天然素材で作られたものにしました。
私は通年性のアレルギー性鼻炎によって苦しんできた経緯があるので、天然素材には敏感です。
家にいるだけで健康被害が発生するシックハウス症候群というのが、とても気になっています。
アレルギーで苦しんでいる人は多いですよね。
シックハウス症候群とは住宅での健康被害の総称で、室内の空気質が原因で発生する免疫力低下や目鼻喉のアレルギーを発生する場合を指しています。
原因物質は、建物の内装や家具などに使われる接着剤や塗装に含まれるホルムアルデヒド等の有機溶剤、シロアリなど害虫駆除に木部に使われる防腐剤から発生する「揮発性有機化合物」にあるとされています。
- シックハウス症候群と原因物質
- 住宅での健康被害の総称。
- 免疫力低下や目鼻喉のアレルギーを発生します。
- 原因物質は、内装・家具などに使われるホルムアルデヒド等の有機溶剤や防腐剤から発生する「揮発性有機化合物」にあります。
このような健康被害から身を守るために、個人でも注意する必要があります。
ホルムアルデヒドが放散する合板などの建材・繊維板、パーティクルボードおよび接着剤について、わかりやすいように基準が設けられています。
- ホルムアルデヒドの等級制度(JIS、JAS規格)
- ホルムアルデヒドの放散量は、原則として F☆☆☆☆、F☆☆☆、F☆☆、F☆で 表されています。
➜「☆」の数が多いほどホルムアルデヒドの放散量が少ないので、多いものを選びましょう。
材料選びは値段で選ぶのではなく、化学物質の有無を確認したほうがいいですね。
フローリング張りにはふつう接着剤を使うのですが、あえて私は使わずに施工しました。
根太ボンドの接着剤には「F☆☆☆☆」の表示がありますが、接着剤なしでも床は仕上がります。
接着剤を使うメリットは「床鳴り防止」のためです。
わたしはフローリング張りにビスのみで接着剤を使いませんでしたが、いまのところ床鳴りはありません。
自分にとって何が大事かを考えて選択できることは、DIYの良いところだと思います。
2-2.自然塗料の未晒し(みざらし)蜜ロウワックス
話を戻しますが、ヒノキの無垢材には「未晒し蜜ロウワックス」を使いました。
「 未晒し蜜ロウワックスは、木材に塗布する、自然塗料です。 」
このキャッチフレーズに魅力を感じたのですが、先ほど説明した化学合成樹脂のワックスとは違って自然素材100%ということ。
商品名は、未晒し蜜ロウワックスといいます。
原料のエゴマ油は、日本の油脂メーカーが中国の契約農園で栽培・搾油し、日本で精製した一番搾りの油だけを使用。
商品名にある蜜ロウは、日本の雑木山やミカン畑で働くミツバチの余剰巣(ムダ巣)を使用することで、自然界の循環活動に寄与しているそうです。
- 未晒し蜜ロウワックス≪ 原料 ≫
- 有機溶剤・乾燥剤等は一切使用していません
- エゴマ油(国内生産)
- 蜜ロウ(国産・無漂白)
2-3.用途別でタイプを選ぶ
未晒し蜜ロウワックスは、AタイプとCタイプがあります。
基本的には原料は同じで、原料の無漂白のエゴマ油と蜜ロウの配分の比率を変えているため固さが違います。
Aタイプ(バター状)
Aタイプはバター状と表現しているように、やや固めになります。
油の吸い込みが激しい材(桐、コルクタイル、ベニヤ、無塗装合板など)オイルステインや柿渋仕上げの上の塗装に使うよう推奨されています。
Cタイプ(マーガリン状)
Cタイプはマーガリンのように柔らかく薄く塗りやすい特徴があり、どちらかというとCタイプがおすすめです。
ヒノキ、杉、パインなど、ほとんどのものに適応しており、無垢一般(すべて)には塗りやすいとされています。
2-4.蜜ロウワックスの匂い
気になる匂いですが…
購入サイトの口コミなどでは科学的な臭いは無く、また臭いは少ないなどの記述がありました。
ワックスの匂いは強いものが多いので、これはどうだろう?と、まずは缶の中の匂いを嗅いでみました。
先入観で無臭のイメージを持ってしまっていたのですが、実際はやっぱり匂いはあると。
ツンとくる匂いとは違い、蜜ロウの独特な臭いは否めません。
誰もが好む匂いではないのは確かですね…。
ただ、塗布した直後を除けば自然と消えていきますので、安心してください。
乾燥してしまえば、ほぼ匂いはありません。
しっかり換気ができれば気になりませんよ。
2-5.蜜ロウワックスの使い方
わたしは、おすすめの柔らかい「Cタイプ」を使いました。
まず準備するものとして、布巾とスポンジは用意してください。
スポンジはカーワックスで使われるようなものが塗りやすいですが、私は台所スポンジ(柔らかい部分のみ)で代用しました。
缶の蓋を開けるために、10円玉かマイナスドライバーがあると良いです。
指では開封できませんでした…。(。-∀-)ご用意を。
使い方のポイントは「薄く伸ばす」です!
スポンジにちょこんと少量とって、家具や床材のフローリングなどに薄く伸ばして拭いていくだけです。
本当にほんの少しだけで十分伸びるので、ガバッと取り出さないようにしましょう。
それこそマーガリンがあると思って、薄~く伸ばしてください。
その後、きれいな布巾で空拭きをするとよく馴染みます。
塗布後は艶がでて、表面に薄い膜が張ってザラザラ感が無くなりました。
程良くツルツルしたフローリングに変身です。
ワックスは合成樹脂が膜を張ることで艶がでると説明しましたが、こちらの蜜ロウワックスは無垢材に浸透する感じです。
浸透性塗料とも言われていて、硬い膜を張るのではなく浸透するので木の質感を感じることができるわけです。
また、木の中にはエゴマ油を浸透させることで撥水効果を長もちさせながら、木材を保護してくれます。
- 蜜ロウワックスの使い方と効果
- 使い方は、スポンジに少量とり、薄く伸ばして布巾で拭くだけです。
- 薄い膜は「蜜ロウ」が木に浸透して艶を出します。
- もう一つの成分「エゴマ油」が木に浸透することで、撥水効果が生まれ木材を保護しています。
数日間は部屋に匂いがうっすら残っていましたが、その後匂いは全くしなくなりました。
天気の良い日に換気しながらやれば、すぐに匂いは消えてくると思います。
横並びの6畳2間(計12畳)分なので作業は大変でしたが、達成感があります。
あまりに広くて大変な場合は、フローリングワイパーを使った乾拭きをして手抜きするのもありかもしれません。
Cタイプの300g缶を購入しましたが、少量で済むのでまだまだたっぷり残っています。
合成保存料を一切使用していないため、使用期限は未開封で4年以内、開封後は2年以内となっています。
- 使用期限
- 開封後は、なるべく早いうちに使い切ること。
- 日の当たらない場所で保管した場合、未開封で4年以内、開封後は2年以内に使い切る。
- 原料は、天然の無漂白の蜜ロウとエゴマ油のみで、合成保存料は一切不使用のため、年数を経ると油の酸化臭がしてくる。
ぜひ「未晒し蜜ロウワックス」試してみてください。
まとめ 人気の蜜ロウワックス|家具や無垢材フローリングの艶出しに
家の中で使う家具や無垢材のフローリングのワックスを探している場合は、自然素材がおすすめです。
アレルギー体質の人は体が敏感に反応してしまうので、健康被害を回避する素材選びも大事ですよね。
今回使ってみた「未晒し蜜ロウワックス」は人気商品なので、口コミも多くて信頼度もあると思います。
塗りすぎずとにかく薄く伸ばして拭くという使い方さえ守れば、木の素材を生かすことができる商品だと思います。
艶がでると、木材本来の風合いや手触りが蘇ってくるので…長く使っていきたいですね。
商品のサイズは、『 100ml、300ml、1L、4L、18L 』とあります。
使用範囲や使用期限など考えて、サイズ選びしてみてください。
普段使う家具など手軽なサイズで、いちど試してみてるのもいいと思います。
ちなみに、Bタイプ(ヨーグルト状)の商品も存在していますが、ヨーグルトのように柔らかいことが想定できます。
適度な柔らかさで言えば、Cタイプのマーガリン状が塗りやすいです。
人気の未晒し蜜ロウワックス、ぜひあなたも試してみてください。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。 では。