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【床造り】畳をフローリングにするため、床下地を構築する

和室A(寝室)
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≪床づくり≫ 畳をフローリングにするため、床下地をつくる

前回の記事

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作業手順


① 床下を綺麗に掃除する。
② その上に強力防湿シートをまんべんなく敷く。
③ 更に、床下調湿剤の床下さらりを撒いておく。
④ 根太を交換または増やし、強度をつける。
⑤ 根太の上に、針葉樹合板(12mm厚)を入れる。 ←今回はココ
⑥ その上に、杉の角材(30×45mm)を入れる。    ←今回はココ
⑦ 断熱材を、隙間なく入れ込む。          ←今回はココ
⑧ 針葉樹合板(12mm厚)を入れる。       ←今回はココ
⑨ 最後に、フローリングを貼る。
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床造り 合板①を敷き詰める

施工の続きを進めていく。

前回は、床を支える大事な役割を果たす根太を強化したところ。

既存の根太の隣に、新しい根太を追加してパワーアップ!

今回は、床面をつくっていく。

床の簡単な計画図  (*・∀・*)フタタビ

この計画図でいう、≪ 根太① ≫の部分までが終わっているので、次は≪ 合板 ① ≫の部分の施工を進める。

1-1. 床鳴り防止に気を付けて、合板を並べてみる

 

合板を並べる時に、互いの合板を2~3mm程度の隙間を空けておく。

これは、木が夏と冬に収縮を繰り返すから。

もし、ピッタリくっついていたら、たっぷり水分を含んだ夏場に床鳴りすることがある。

夏になると、フローリングを歩くたびに ギィーギィーッ とうるさく鳴る。

これが耳障りになって、神経質になってくる。

 木材は1年を通して収縮を繰り返すため、水分を含んだ夏頃に互いの木が擦れると音が発生する。

 フローリングを貼り終えてしまった後に床下の音に気付いた時は、手遅れになってしまうので、充分に気を付けて施工しなけれならない。

気を付けていても、床鳴りに気づいてしまった時は、こちらのサイトを参考に。

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...

実際に、合板を並べてみると・・・

前回の記事『 床下の構造 3-1. 部屋のサイズを知る 』にて記載の通り、

畳の実寸: 930mm × 1860mm
合板の寸法:910mm × 1820mm

この家の6畳間の大きさが少し大き目サイズであったため、合板を並べても大き目の隙間が出来てしまった。

≪ 合板 ① ≫の場合、この隙間は気にせず作業を進めた。

但し≪ 合板 ② ≫においては、合板と同じ厚み12mmの板を追加して隙間を埋める。

 

1-2. 合板の上に墨出しをする

合板を並べたら、墨つぼを使って墨出しをする。

墨出しとは
工事の進行に必要な線・形や寸法を表示すること。
一般に大工が墨つぼを用いて墨で表示するところから、墨出しと称する。 -Weblio辞書より引用-

墨つぼを使って、20cm間隔で直線ラインを引く。

ビス止めをするための目安となる印になる。

 合板は、その下の根太にビスを打ちつけていく。

そのため、墨つぼのラインは根太に対して垂直になるようにする。

今回、墨つぼを初めて使った。

意外とコツを掴むまでは、何回か使い慣れる必要がある。

墨つぼの使い方

  1. 墨を含ませるタンクを開いて、スポンジに墨汁を垂らす。
  2. 先端の仮子という針を、線を引き始める合板の位置に押し付けて刺す。
  3. 本体を持って糸を伸ばして張り、指で軽く弾く。(ピンッと糸を持ち上げ、離す。)
  4. 合板に、墨汁に染まった糸の線が合板にくっきりと転写して付く。

垂直に糸を弾かないと、ラインが歪(よが)んでしまう。

また、糸がしっかり張っていないと、たわんでしまう。

直線のラインが黒い墨で合板に綺麗に映し出されると・・・

気持ちいい(*・∀・*) おお~っ!

墨つぼの種類

 自動巻き取り墨つぼ

 手動巻取り墨つぼ

手動式と自動巻きかで迷ったけど、

オススメ!やっぱり仕事が速いのは、自動巻き
( 但し、墨汁の飛び散りには注意が必要! )

 建築土木用 墨液 180ml
墨運堂

 

慣れるまで失敗もした上に、墨汁を使うので手は黒く汚れてしまった (;・∀・)シカタナイ

軍手かビニール手袋などを装着したほうが良い。
 
 
作業服にも墨汁が跳ねて、染みがたくさん出来てしまった。
 
 
 墨つぼの作業は、汚れてもいい服装で作業すること。

1-3. 墨出しラインに沿って、合板にビス打ちする

合板の下にある根太の位置に、ビスを打っていく。

下穴を開けて、ビスを止めていくの繰り返し。

この作業は、相当の力仕事になる。 (*´>д<)マケナイゾ

 下穴を開けてからビス止めしないと、ビスが浮き出てしまう。

道具が電動ドリルの場合は、手間が掛かっても、この地道な作業を繰り返していく必要がある。

結構、体力も要るし、時間も掛かった。

釘打ち機エアータッカーを使える環境であれば、それほどの苦労はないと思う。

ただし、エアーコンプレッサーを別途用意する必要がある。

とても魅力的な工具だったけれど、エアーコンプレッサーまで準備しなければならない。

高額な工具に掛ける費用は無い。

大工さんなど職人さんは、ポン、ポン、ポーンとエアータッカーで素早く打ち付けていく。

私みたいに電動ドリルで作業していたら、仕事は何時まで経っても終わらないだろう。

それでも、地道に頑張ることにした。

1箱400本入りのビスは、あっという間に全部無くなってしまった。

地道な作業は、まだまだ続く。。。ヾ(・∀・)ノ

床造り 2度目の根太②を設置する

続いて、合板①の上に 2度目の根太を設置する。

 根太の間隔は、一般的に1尺(303mm)ピッチとなる。

合板のサイズは、910mm(3尺)×1820mm(6尺)。

だから、

この図の合板の向きでは、根太は3本設置する計算となる。

ここでのポイントは、

 1尺の中に、根太を含めること。

木材の端材を、1尺(300mm)にカットしておく。

同じサイズを、数本準備しておくとよい。

端材を根太の両端に置いて使う。

なので、少なくとも2本は準備しておく。

これがあれば、いちいち測定しながら設置しなくてもいいので、時短できる。(*^ー゚)b

2-1. 根太②を設置

≪ 根太② ≫を設置していく。

ポイント 
≪ 根太① ≫の設置方向に対して、クロスするように並べること。

≪ 根太① ≫と≪ 根太② ≫をクロスさせて設置すれば、床の強度も平均的にアップできる。

また、重力を均等にすることが出来る。

2-2. 根太の間に断熱材を敷き詰める

≪ 根太② ≫の間に、断熱材を敷き詰めていく。

断熱材の厚みは、根太の高さが30mmなので、同じ厚みに揃えて隙間を無くす。

ポイント 
床下からの冷気が侵入しないように、出来るだけ隙間を無くす。

断熱材は、青色のスタイロフォームIBを使用。

サイズは910×1820×30mm

スタイロフォーム IB  断熱材  ダウ化工  30mm厚 3×6

大きいカッターを使ってカットしていく。

何度も使っていくうちに、カッターナイフでは使い勝手が悪く、疲れやすい。

それに、カッターナイフの持ち手が短いので、意外と危ない Σ( ̄ロ ̄|||)キケン

調べてみれば、断熱材用のカッターがちゃんとある。

でも、私が実際に使ったのは、家にあるもので代用。

カッターナイフよりも作業がしやすくなり、仕事が捗(はかど)った。

地味な作業が始まる。 ヾ(・д・`*)ふぅっ

1mの定規を準備しておいたけど、コレじゃ使いにくい。

そこで、余っていた合板を50mm幅くらいに丸ノコでカットして、定規代わりに使った。

断熱材のカットは熟練しないと、綺麗に切れない。。。

厚みがある程、歪(ゆが)んでしまって隙間が発生してしまう。

隙間が出来たら、薄くカットしたものを詰め込んで隙間を埋める。

根太との高さも同じで、平らになった。

床造り 2度目の合板②を設置する

≪ 根太② ≫の上に、≪ 合板② ≫を設置をする。

仮に、合板を並べてみる。

ここで、

ポイント 
≪ 合板① ≫で並べた配置と対照的に配置する。

 重力を均等にする、意味がある。。。

普通、床張りは2重にしないから、こんなことを書いているブログは無いのだけど・・・

誰かのブログを読んでいる時に、たまたま見つけた!(*・∀・*)ナルホドネ

やることは、≪ 合板① ≫のときと同様。

合板と合板の隙間を2~3mm開ける。

墨つぼを使って、20cm間隔で直線ラインを引く(墨出し)。

下の根太に合わせて下地穴を開けてから、ビスをひたすら打っていく。

ビスは根太と合板を合わせた厚みよりも、長いビスを使って打ち付けていく。

ようやく、床下地が完成! (^_^)

身体は、ボロボロですが・・・(*´>д<)

 下地造りは体力勝負!

床下地にかかった費用

材料の調達

合板は近場のホームセンターに頼んで、配達してもらった。

ホームセンターには、無料貸出しの軽トラック(90分無料)があるのだけど、

自分で重たい合板を乗せたり降ろしたりして運ぶのは大変。

そこで、配達してもらうことにした。(有料 1回525円)

配達時間の指定は難しいと言われ、困ったけど・・・

結果的に、合板は配達してもらって助かった。

断熱材のスタイロフォームも、別日に配達してもらった。

自分で出来ることと、そうでないことを割り切ってやることが大事。

他の部屋の分も計算して、まとめて大量注文しておいた。

4-1. 部屋(6畳間)の材料費用

合板とスタイロフォームの費用

  1. 針葉樹合板 12mm厚
    1,317円(1枚)×12枚=15,804円(税抜) ≪ 合板①+② ≫で使用分
  2. スタイロフォーム 30mm厚
    1,296円(1枚)×6枚=7,776円(税抜) ≪ 根太② ≫の間のみ使用分
  3. 配達料金 540円(1配達)×2=1080円

   計:26,632円(税込)

根太は、別の材木店で注文した。(無料配達)
他にもまとめて購入しておいた。

根太の費用

  1. 杉材 30mm×45mm×3m
    250円(1本)×10本=2,500円(税込) ≪ 根太① ≫で使用分
  2. 杉材 30mm×45mm×4m
    300円(1本)×10本=3,000円(税込) ≪ 根太② ≫で使用分

   計:5,500円(税込)

合計:32,132円+α(ビス等) 

まとめ

 畳をフローリングにリフォームするために、床合わせ計算をして床下地の設計をする。
 完成後の床鳴りで後悔しないために、下地作成過程で木材同士を接触しないように隙間を開けること。
 墨出しのライン引きは、等間隔でビス止めするための大事な準備作業。墨跳ね覚悟!!
 根太や合板を重ねて使用する場合は、重力均等のために対照的に配置すると良い。
 断熱材は、隙間をつくらないように敷き詰める。
 材料調達は、まとめて配達してもらうほうが、作業に専念できる。
次回の記事
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