≪床づくり≫ 畳をフローリングにするため、床下地をつくる
前回の記事
床造り 合板①を敷き詰める
施工の続きを進めていく。
前回は、床を支える大事な役割を果たす根太を強化したところ。
既存の根太の隣に、新しい根太を追加してパワーアップ!
今回は、床面をつくっていく。
床の簡単な計画図 (*・∀・*)フタタビ
この計画図でいう、≪ 根太① ≫の部分までが終わっているので、次は≪ 合板 ① ≫の部分の施工を進める。
1-1. 床鳴り防止に気を付けて、合板を並べてみる
合板を並べる時に、互いの合板を2~3mm程度の隙間を空けておく。
これは、木が夏と冬に収縮を繰り返すから。
もし、ピッタリくっついていたら、たっぷり水分を含んだ夏場に床鳴りすることがある。
夏になると、フローリングを歩くたびに ギィーギィーッ とうるさく鳴る。
これが耳障りになって、神経質になってくる。
フローリングを貼り終えてしまった後に床下の音に気付いた時は、手遅れになってしまうので、充分に気を付けて施工しなけれならない。
気を付けていても、床鳴りに気づいてしまった時は、こちらのサイトを参考に。
実際に、合板を並べてみると・・・
前回の記事『 床下の構造 3-1. 部屋のサイズを知る 』にて記載の通り、
合板の寸法:910mm × 1820mm
この家の6畳間の大きさが少し大き目サイズであったため、合板を並べても大き目の隙間が出来てしまった。
≪ 合板 ① ≫の場合、この隙間は気にせず作業を進めた。
但し≪ 合板 ② ≫においては、合板と同じ厚み12mmの板を追加して隙間を埋める。
1-2. 合板の上に墨出しをする
合板を並べたら、墨つぼを使って墨出しをする。
墨出しとは
工事の進行に必要な線・形や寸法を表示すること。
一般に大工が墨つぼを用いて墨で表示するところから、墨出しと称する。 -Weblio辞書より引用-
墨つぼを使って、20cm間隔で直線ラインを引く。
ビス止めをするための目安となる印になる。
そのため、墨つぼのラインは根太に対して垂直になるようにする。
今回、墨つぼを初めて使った。
意外とコツを掴むまでは、何回か使い慣れる必要がある。
- 墨を含ませるタンクを開いて、スポンジに墨汁を垂らす。
- 先端の仮子という針を、線を引き始める合板の位置に押し付けて刺す。
- 本体を持って糸を伸ばして張り、指で軽く弾く。(ピンッと糸を持ち上げ、離す。)
- 合板に、墨汁に染まった糸の線が合板にくっきりと転写して付く。
垂直に糸を弾かないと、ラインが歪(よが)んでしまう。
また、糸がしっかり張っていないと、たわんでしまう。
直線のラインが黒い墨で合板に綺麗に映し出されると・・・
気持ちいい(*・∀・*) おお~っ!
自動巻き取り墨つぼ
手動巻取り墨つぼ
手動式と自動巻きかで迷ったけど、
( 但し、墨汁の飛び散りには注意が必要! )
建築土木用 墨液 180ml
墨運堂
慣れるまで失敗もした上に、墨汁を使うので手は黒く汚れてしまった (;・∀・)シカタナイ
1-3. 墨出しラインに沿って、合板にビス打ちする
合板の下にある根太の位置に、ビスを打っていく。
下穴を開けて、ビスを止めていくの繰り返し。
この作業は、相当の力仕事になる。 (*´>д<)マケナイゾ
道具が電動ドリルの場合は、手間が掛かっても、この地道な作業を繰り返していく必要がある。
結構、体力も要るし、時間も掛かった。
釘打ち機エアータッカーを使える環境であれば、それほどの苦労はないと思う。
ただし、エアーコンプレッサーを別途用意する必要がある。
とても魅力的な工具だったけれど、エアーコンプレッサーまで準備しなければならない。
高額な工具に掛ける費用は無い。
大工さんなど職人さんは、ポン、ポン、ポーンとエアータッカーで素早く打ち付けていく。
私みたいに電動ドリルで作業していたら、仕事は何時まで経っても終わらないだろう。
それでも、地道に頑張ることにした。
1箱400本入りのビスは、あっという間に全部無くなってしまった。
地道な作業は、まだまだ続く。。。ヾ(・∀・)ノ
床造り 2度目の根太②を設置する
続いて、合板①の上に 2度目の根太を設置する。
合板のサイズは、910mm(3尺)×1820mm(6尺)。
だから、
この図の合板の向きでは、根太は3本設置する計算となる。
ここでのポイントは、
木材の端材を、1尺(300mm)にカットしておく。
同じサイズを、数本準備しておくとよい。
端材を根太の両端に置いて使う。
なので、少なくとも2本は準備しておく。
これがあれば、いちいち測定しながら設置しなくてもいいので、時短できる。(*^ー゚)b
2-1. 根太②を設置
≪ 根太② ≫を設置していく。
≪ 根太① ≫の設置方向に対して、クロスするように並べること。
≪ 根太① ≫と≪ 根太② ≫をクロスさせて設置すれば、床の強度も平均的にアップできる。
また、重力を均等にすることが出来る。
2-2. 根太の間に断熱材を敷き詰める
≪ 根太② ≫の間に、断熱材を敷き詰めていく。
断熱材の厚みは、根太の高さが30mmなので、同じ厚みに揃えて隙間を無くす。
床下からの冷気が侵入しないように、出来るだけ隙間を無くす。
断熱材は、青色のスタイロフォームIBを使用。
サイズは910×1820×30mm
スタイロフォーム IB 断熱材 ダウ化工 30mm厚 3×6
大きいカッターを使ってカットしていく。
何度も使っていくうちに、カッターナイフでは使い勝手が悪く、疲れやすい。
それに、カッターナイフの持ち手が短いので、意外と危ない Σ( ̄ロ ̄|||)キケン
調べてみれば、断熱材用のカッターがちゃんとある。
でも、私が実際に使ったのは、家にあるもので代用。
カッターナイフよりも作業がしやすくなり、仕事が捗(はかど)った。
地味な作業が始まる。 ヾ(・д・`*)ふぅっ
1mの定規を準備しておいたけど、コレじゃ使いにくい。
そこで、余っていた合板を50mm幅くらいに丸ノコでカットして、定規代わりに使った。
断熱材のカットは熟練しないと、綺麗に切れない。。。
厚みがある程、歪(ゆが)んでしまって隙間が発生してしまう。
隙間が出来たら、薄くカットしたものを詰め込んで隙間を埋める。
根太との高さも同じで、平らになった。
床造り 2度目の合板②を設置する
≪ 根太② ≫の上に、≪ 合板② ≫を設置をする。
仮に、合板を並べてみる。
ここで、
≪ 合板① ≫で並べた配置と対照的に配置する。
重力を均等にする、意味がある。。。
普通、床張りは2重にしないから、こんなことを書いているブログは無いのだけど・・・
誰かのブログを読んでいる時に、たまたま見つけた!(*・∀・*)ナルホドネ
やることは、≪ 合板① ≫のときと同様。
合板と合板の隙間を2~3mm開ける。
墨つぼを使って、20cm間隔で直線ラインを引く(墨出し)。
下の根太に合わせて下地穴を開けてから、ビスをひたすら打っていく。
ビスは根太と合板を合わせた厚みよりも、長いビスを使って打ち付けていく。
ようやく、床下地が完成! (^_^)
身体は、ボロボロですが・・・(*´>д<)
床下地にかかった費用
合板は近場のホームセンターに頼んで、配達してもらった。
ホームセンターには、無料貸出しの軽トラック(90分無料)があるのだけど、
自分で重たい合板を乗せたり降ろしたりして運ぶのは大変。
そこで、配達してもらうことにした。(有料 1回525円)
配達時間の指定は難しいと言われ、困ったけど・・・
結果的に、合板は配達してもらって助かった。
断熱材のスタイロフォームも、別日に配達してもらった。
自分で出来ることと、そうでないことを割り切ってやることが大事。
他の部屋の分も計算して、まとめて大量注文しておいた。
4-1. 部屋(6畳間)の材料費用
- 針葉樹合板 12mm厚
1,317円(1枚)×12枚=15,804円(税抜) ≪ 合板①+② ≫で使用分 - スタイロフォーム 30mm厚
1,296円(1枚)×6枚=7,776円(税抜) ≪ 根太② ≫の間のみ使用分 - 配達料金 540円(1配達)×2=1080円
計:26,632円(税込)
根太は、別の材木店で注文した。(無料配達)
他にもまとめて購入しておいた。
- 杉材 30mm×45mm×3m
250円(1本)×10本=2,500円(税込) ≪ 根太① ≫で使用分 - 杉材 30mm×45mm×4m
300円(1本)×10本=3,000円(税込) ≪ 根太② ≫で使用分
計:5,500円(税込)
合計:32,132円+α(ビス等)
完成後の床鳴りで後悔しないために、下地作成過程で木材同士を接触しないように隙間を開けること。
墨出しのライン引きは、等間隔でビス止めするための大事な準備作業。墨跳ね覚悟!!
根太や合板を重ねて使用する場合は、重力均等のために対照的に配置すると良い。
断熱材は、隙間をつくらないように敷き詰める。
材料調達は、まとめて配達してもらうほうが、作業に専念できる。
【床造り・番外編】部屋にコンセントを増やしたい!そんな場合の応急処置法!