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リフォームで電気配線が必要になり、独学で電気工事士の試験に一発合格しました。
技能試験で合格するためには、複線図をマスターしましょう!
苦手な人も、何度も「デコ・スコ・デス」と唱えればもう大丈夫!
工具や材料が揃ったら、すぐに技能試験の練習に取り掛かりましょう!
試験日まで何度も練習すること、これこそが『合格への道』です。
初めてのことで、何をどう練習すればいいのかわからなかった私は、まずテキストのDVDをみてマネすることから始めました。
それと、複線図を何度も何度も書くことをやっていました。
- DVDとテキストを活用して、真似して工具に慣れる
- 公表問題の複線図を、何度も何度も書く
手が勝手に動くまで練習して慣れること、そうすれば自信が付きます。
とにかく、手を動かすことから始めてみてください。
- 複線図はまず合言葉を覚えて、何度も繰り返し短時間で書けるように反復練習しましょう!
【合格の秘訣】テキストは増やさない!1冊に集中して手を動かす
技能試験対策| テキスト付属のDVDを活用する
技能試験に向けて工具と材料を揃えて、やる気は上々(*^・ェ・)ノ…。
なのに、独学の場合どんな練習をすればいいのかわからない人が多いと思います。
情報のない独学者たちは、壁にぶち当たります。
正直、残りの期間でこの壁を乗り越えられるのか、予測もつかないでしょう。
不安な気持ちから、余計に焦りがふつふつと沸きあがってきます。
何をどうやって学習すればいいのかな…(焦)
1-1. テキスト付属のDVDを活用する
工具や材料を目の前にして、戸惑っていませんか?
技能試験のために準備した、唯一のテキスト( 付属のDVD ) を最大限活用しましょう!
技能試験に必要な基本的な情報や操作が、ギュッと詰め込まれています!
『収録時間:約80分』
引用元:第二種電気工事士 技能試験 すぃ~っと合格
このDVDは、本書の第3章「実技の基本作業」の内容を収録したものです。
かずわん先生が実際に講習会で指導している作業と同じですから、本DVDで実演を確認しながら候補問題をすれば、講習会を受講したのと同じ学習効果が得られます。
と書いてあります。
DVDをフル活用すれば、『講習会を受講したのと同じ学習効果が得られる』のですから、やるしかありません。
講習会ってどんなものなんだろうと思ってネットで検索すると、職業訓練所や都市部で合格のための講習会があるみたいです。
受講料はなんと1回3万円とか!?
(‘◇’*)エェッ!? 高いッ…。
わざわざ高い講習会に出向いていかなくても、付属のDVDで実技の練習をがんばって進めていけば問題ありません。
DVDに収録されている内容は、次の通りです。
- 寸法取りの目安
- IV線の絶縁被覆のはぎ取り
- VVFケーブルの被覆のはぎ取り
- VVRケーブルの被覆のはぎ取り
- エコケーブルの被覆のはぎ取り
- ケーブルストリッパの使い方
- ランプレセプタクルへの結線(輪作り)
- 露出形コンセントへの結線(輪作り)
- 引掛けシーリングへの結線
- 端子台への結線
- 配線用遮断器への結線
- 連用器具の枠への取り付けと外し方
- 連用器具への結線
- 連用器具のわたり線の結線
- 防護管の取り付け
- アウトレットボックスとPF管の接続
- アウトレットボックスとねじなし金属管の接続
- 電線管に通すIV線の寸法
- リングスリーブによる電線の接続(VVF用ジョイントボックス内の施工例)
- 差込形コネクタによる電線の接続(アウトレットボックス内の施工例)
- 例題の実際作業
テキストの第3章を見ながら、まずはDVDを鑑賞してみます。
まだ何も作業していないのに、やっている気になってしまいます… ( ̄▽ ̄;)チガウヨ
実際にやり始めると、慣れていないのでほぼ手が動きません。
最初は真似して、毎日コツコツと繰り返しやるしかないです。
この時点ではうまくいかないので、「これでいいのかな?」と不安になるのですが…
10回から20回と回数をこなしていくと、自然と手が覚えてきます。
とにかく、手を動かすことから始めましょう!
このテキストだけを忠実に学習すれば、他のテキストを買い揃える必要はありませんよ。信じてやるのみ!
1-2.複線図の書き方| 合言葉で反復練習する
単線図を複線図に書き換えるのは、慣れるまでは難しいです。
筆記試験のテキストの中にも複線図の基本を学ぶ項目はありますが、難易度が高いものからひとまず捨ててしまった人も多くいるはずです。
筆記試験では暗記問題に力を入れて学習していったほうが、効率が良かったので…。
ですが技能試験では、この複線図をマスターしなければ施工できません。
実際に材料を使って練習していけば自然と身についてくるので、そこまで神経質になる必要はありません。
複線図の書き方には覚えるコツがあるので、それをまずマスターしていきましょう!
①合言葉で反復練習する
わたしも最初は複線図が苦手で、筆記試験の時点では理解できていないまま1次通過していました。
筆記試験の複線図の問題は全滅だったので、一からやり直しでした。
筆記の第6章で学んだはずの基本ですが、疎かになっていた人はもう一度やり直ししましょう。
複線図の書き方が分からない場合は、基本の合言葉を覚えることから始めてみてください。
何度も繰り返して合言葉のように独り言を言っていると、自然と覚えられます。
「デコ」「スコ」「デス」
これさえ覚えたら、複線図は簡単に書けるようになります。(o^∇^o)ノ ダイジョウブ
接地側は白線、非接地側は黒線です。
接地側と非接地側のイメージが分からない人は、まずここを抑えておくと今後も複線図が書きやすくなります。
接地というのは、字のごとく地面(地球=アース)に接しているという意味です。
黒線は電圧側で非接地になっており、白線は異常な電気を地面に流すため接地している
という風にイメージしておくと、配線の流れがわかりやすくなります。
- ①デ(電灯)+コ(コンセント)
- ➡接地側(白線)の電源から、電灯とコンセントにつなぐ。
- ②ス(スイッチ)+コ(コンセント)
- ➡非接地側(黒線)の電源から、スイッチとコンセントにつなぐ。
- ③デ(電灯)+ス(スイッチ)
- ➡最後に電灯とスイッチをつなぐ。
この順番を守って、書いていくだけ!です。
この決まりさえしっかり最初に頭に入れておけば、難しいと悩むこともなかった・・・ハズです。( -д-)
電源の○(白線)と●(黒線)を書く時も、黒線は電流が流れている側と考えていけば、スイッチを入れたら電気が流れて電灯が点灯するとわかってきます。
慣れてくると電気回路が見えてくるはずです。
な~んだ、複線図って思った程難しくないんじゃないの!? と思うようになります。
これで、苦手意識も解消できます。
とにかく、どこにいても、何度も、 デコ・スコ・デス ( 暗唱します )
①デ(電灯)+コ(コンセント)
②ス(スイッチ)+コ(コンセント)
③デ(電灯)+ス(スイッチ)
1週間言い続けると暗記できます。トイレにも書いた紙を貼って、ブツブツ唱えます。
②公表問題全13問|複線図の練習
複線図の『練習帳』をコピーして活用します。
技能試験の問題が出た瞬間に、数秒で書けるくらい 候補問題NO.1~NO.13(全13問) を何回も書いて練習しましょう。
候補問題NO.1~NO.13(全13問)までの複線図を、すべて書けるように特訓を開始しましょう!
まず、テキストの付録についてきた公表問題『複線図の練習帳』を活用します。
複線図の書き方が、漢字練習帳みたいになぞって練習できるようになっています。
書き込む前に・・・必ず複数の部数をコピーしてくださいね(。・ω・)ノ゙
何度も何度も練習しないといけないので、本物はできるだけ書き込まないようにしておきましょう。
「デコ・スコ・デス」と呪文を唱えながら、複線図を書いていきます。
1.電源の接地側(白)から、デコ(電灯)+(コンセント)に繋げる。
2.電源の非接地側(黒)から、スコ(スイッチ)+(コンセント)に繋げる。
3.デス(電灯)+(スイッチ)を繋げる。
どうでしたか?あっという間に、完成!しましたよね。
電源の接地側○(白線)と非接地側の●(黒線)を理解した上で、最後に電灯を点灯するためのスイッチを繋げると覚えておきましょう。
繰り返し練習。。。φ(.. ) デコ・スコ・デス・・・
複線図は問題を見ただけで、さっと書けるように練習して短時間で書けるまで慣れましょう。
しばらくしたら、練習帳をなぞって書くことから卒業できます。
白紙の状態からすぐに書けるように何度も練習しておけば、技能試験では落ち着いて書けるようになっています。
技能試験の時間は40分と短いので、2~3分程度で複線図を完成させなければいけません。
そのためにはパッと見ただけで書けるように、候補問題13問すべてを訓練する必要があります。
最初は真似して、慣れることからはじめよう!
➡始めたばかりの数日間は、全く訳が分からなくて焦ってしまうかもしれません。毎日少しづつでも練習をしていくと、手が動いてきて楽しくなってきます。
技能試験の複線図は既に答えがあるようなものなので、やれば必ず合格できます。
当時の私は複線図が苦手で、筆記試験では得点することが出来ませんでした。
その後振り返ってみて、なぜ苦手だったのかを考えてみました。
独学では不足していたり見落としがちな内容があるのは、どうしても避けられません。
時間もたっぷりあるわけではありませんよね…。
そこで候補問題No.1~No.13までの解説と、複線図を書く前に知っておくと理解が深まる内容をまとめています。
役に立つ内容があると思うので、ぜひ目を通してみてください。
判定基準| 重大欠陥と軽欠陥を確認しておく
独学の技能試験の練習はとても孤独です…。
ひたすらケーブルをカットして繋げて…、本当にこれでいいのかな???
良いか悪いかの判断をするのは、自分自身しかいないので不安もあります。
そこで、どういう状態が間違い=欠陥であるかを知っておく必要があります。
2-1.重大欠陥と軽欠陥を知る
採点には、重大欠陥と軽欠陥があります。
重大欠陥がひとつでもあると、即不合格です。 Σ( ̄ロ ̄|||)ソンナ~
電気的に致命的な欠陥であること、施工上の重大な欠陥であること、がその理由です。
器具の極性が違っていたり、圧着マークが不適正、差込形コネクタの挿入不足、などが代表的な例です。
軽欠陥の場合は3つあると、不合格が決定します。
施工上の軽微な欠陥なので、2つまでは認められます。
特に重大欠陥は絶対にしないように、内容をすべて把握しておく必要があります。
①重大欠陥とは
練習で雑にやるのではなく、毎回本番だと思って丁寧にやりましょう!
②軽欠陥とは
これだけ注意すべきことがあるので、練習しながらひとつひとつ確実にやるしかないです。
最初は難しく思えますが、慣れてくるとコツが掴めて余裕ができてくるので、できなかったことが出来るようになってきます。
慣れないうちは電線や工具で手を切って負傷することがあるので、慣れるまで作業用手袋を着用して行ってみてください。
本番でどのくらいのスピードで施工すればいいのかわからない場合は、 候補問題1~13まで実践しているYouTube動画を参考にしてみてください。
口では説明しながら淡々と手を動かしていて・・・しかも時間内に完成しています!(゚Д゚≡゚д゚)スゴイ
筆記試験の試験時間は120分で、たっぷり時間に余裕があった人も多いかもしれません。
技能試験は時間との戦いです。
落ち着いて施工出来るように、本番同様に日頃から練習するようにしておきましょう。
ガンバレ!(・◇・)ゞ
まとめ 技能試験|複線図の書き方と判定基準
技能試験の勉強は、テキストだけで大丈夫です。➡【ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士技能試験 すい~っと合格】
複線図は付属の練習帳をたくさんコピーして、見たらすぐに書き込めるまで反復練習しておきます。
技能試験は時間との戦いになると思うので、スピードUP出来るようにしておきましょう!
参考書をあれこれやるより、この『すい~っと合格』テキストだけやれば Good!ですよ。
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私は練習用部材をホームセンターやネットで探すことにしたため、かなりの時間を浪費してしまいました。
苦労して自分で探すことに意味はあると思いますが、技能試験にとっては遠回りになってしまうのではないかと思います。
今は技能試験までに手を動かして、練習に励むほうがいいですね。
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よく使うケーブルをまとめて買って、何度も練習しましょう!
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