古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女のwata-siroです。
窓際の防音対策で内窓を取付けることにしましたが、窓枠が狭くふかし枠が必要でした。

腰壁に内窓をとりつけるため、自作のふかし枠を作ってみました。
DIYで内窓を取り付けたいけど…
- 窓枠の必要取付幅73mmが足りない
- 自作のふかし枠はどうやるのか知りたい
- 腰窓の出っ張り感が気になる
このような悩みがある場合は、私が実際に作った自作のふかし枠を試してみてください。
ふかし枠といっても、窓枠に1×4材をカットして取付けて完成です。

ただし、しっかり枠を固定できないと内窓を支えることが出来ません。
今回は内壁を厚くすることで、下地材に固定できるようにしています。
また、壁との間に出来る出っ張り感がなくなるので、違和感もありません。

壁を厚くすると部屋も狭くなるので、「もっと簡単にできないの?」と思う人は、補強部材を使う方法があります。
重さのある内窓を支えるために、次の図のような補強材を取り付ければ大丈夫です。


オプションのふかし枠もあるので、補強材を入れて強化できます!

内窓を取り付けるうえで難しい作業はありませんが、このふかし枠が必要で諦めてしまう人が多いようです。
壁の中の下地材を見つけて補強すれば内窓を支えられるので、難しく考えずに取付けてみてください。
- 『ふかし枠』の取付け方法は3つ!
- 自作のふかし枠を取付ける
- 補強材を取付ける
- オプションのふかし枠を取付ける

内窓があると生活環境が良くなるので、ぜひ諦めずにチャレンジしてみてくださいね。
- この記事のポイント!
- 窓枠に1×4材で自作した『ふかし枠』を取付ければ、内窓を設置できます。
- 腰窓の場合は出っ張り感があって違和感を感じることがありますが、内壁を厚くすれば自然に一体化します。
- オプションのふかし枠や補強材について、紹介します。
1×4材で内窓プラマードUのふかし枠を自作する

ふかし枠は1×4材があれば簡単にできるので、さっそく作っていきましょう!
ふかし枠が必要になるのは、窓枠の幅が73mmを満たない場合です。

このような幅の狭い窓に内窓を取付ける場合は、『ふかし枠』が必要になります。
オプションでふかし枠を購入することも可能ですが、自作でも取り付けられます。
オプションのふかし枠については、この記事の最後に紹介します。
内窓を取り付けるためには、下図のような樹脂製の枠を上下左右に取付けていきます。

ふかし枠は、この樹脂製の枠が納まる幅が必要なのです。
- 樹脂製の枠の幅
- プラマードUの枠の幅は引き違い窓で70mm、開き窓やFix窓、テラスドアで55mmあります
また付属の皿木ねじのサイズがΦ3.5×20mmとなっており、ビス止めしたときの深さの目安にします。
1-1.ふかし枠は1×4材があればできる
下図のように窓枠の寸法が73mmに満たない場合は、ふかし枠を追加しなければなりません。

アルミ枠部分を除くと、木枠のサイズは43mmで、30mm不足しています。
73mm(必要な窓台寸法)ー 43mm(窓台寸法)=30mm(不足分)
オプションのふかし枠を使った場合は、足りない30mm以上のふかし枠を足します。
この場合は、サイズ40を選択して取り付けることになります。

ですが、今回はオプション品を使うのではなくて……
窓台の上に1×4材を組んで固定し、自作でふかし枠を作ります。


1×4材って何?という方のために、かんたんに説明しておきます。
DIYするなら、ホームセンターで手軽に安く手に入る『2×4材』を使うことが多いかもしれません。
今回は『1×4材』を使いますが、この商品も木材コーナーに行けば手軽に手に入ります。
縦のサイズ19mmを基準に1×4材、その倍の38mmが2×4材となります。

- 『1×4材』➡ 縦19mm×横89mm×長さ
- 『2×4材』➡ 縦38mm×横89mm×長さ
基本的に、長さはフィート(=ft)という単位で売られています。
ホームセンターでは、6フィートがメインに売られていることが多いと思います。
※店によっては、端数が切り捨てになって短い場合もあります。
長さ (ft) | 長さ (mm) | 1×4材のサイズ展開 |
---|---|---|
3フィート | 約 910mm | 19 × 89 × 910 |
4フィート | 約1220mm | 19 × 89 × 1220 |
6フィート | 約1830mm | 19 × 89 × 1830 |
8フィート | 約2440mm | 19 × 89 × 2440 |
1×4材(横89mm)は73mm以上を満たしているので、問題ありません。
購入するときに、できるだけ反りのない綺麗な木材を選ぶようにしてください。

内窓を注文する前に、ふかし枠を必ず取付けておいてくださいね。
ふかし枠が完成してから、注文時の正確な窓枠寸法を測定するようにしてください。


注文した後に寸法が変わってしまったら、窓が入らなくなります。
1-2.内壁を厚くすれば『出っ張り感』は無い

ふかし枠を取り付けると、窓だけ出っ張った感じになって違和感を感じるケースがあります。
出窓の場合はもともと窓枠の幅が大きくてふかし枠が不要なので、出っ張り感は全くありません。
腰窓でふかし枠が必要な場合、どうしても壁から窓が出っ張ってしまうので気になる人もいるかもしれません。
私の場合は同時に内壁を厚くするリフォームをしていたので、壁の厚みが増したことで出っ張り感は気になりません。
今回紹介する1×4材を使う場合では、しっかり内窓を固定できるように壁の厚みを増して土台をつくっています。
①内壁の解体

壁の中を覗いてみると、何もなくてスカスカの状態でした。

この壁の向こう側は屋外なのですが、断熱材が入っていないので隙間から空気や音が漏れてきています。
壁材も1~2mm厚のボード板なので、この壁は改良する必要がありました。
古いボード板を剥がすと、こんな感じになります。

この家の壁は、どこを見てもこの状態で断熱材が入っていませんでした。
②内壁をつくる
壁の中には断熱材を敷き詰めておきます。
さらに、厚み30mmの杉材を使って間柱を入れ、壁の厚みを増やしています。

間柱の間にも断熱材を入れて、気密性を高めておきました。

遮音シートを貼って、その上に石膏ボードを取り付けました。
間柱がある場所に石膏ボード用のビスを打ち付けて、固定しています。

腰壁の場合、上部の内壁も同様に30mm厚くします。

シンプルに壁の厚みを作りたい場合も、間柱を打ち付けてボードを貼れば簡単にできるので、同じ要領でやってみてください。

難しく考えずに、木材で壁の厚みを作ってみましょう。
③窓枠に1×4材を固定する
次は1×4材を使って『ふかし枠』を作ります。
1×4材はステイン剤で塗装して、しっかり乾かしておきます。
元々ある壁に、間柱の30mmと石膏ボードの厚みを合わせて約40mmほど壁が厚くなりました。
壁の中の下地材がある場所に、しっかりと1×4材をビス止めして固定させます。

1×4材の加工は長さを合わせただけですが、厚みも丁度良い感じでした。
外窓のアルミ枠のフレームは、隠れるように設置しています。
樹脂製の取付枠のビス穴が、アルミ枠に当たらなければ問題ありません。

付属の皿木ねじΦ3.5×20mmでビス止めしてみたら、上下左右ともアルミ枠に全く干渉せずに固定できました。
これで、ふかし枠が完成です。簡単ですよね。

壁を厚くすることは防音対策にもなったので、内窓のふかし枠を作るためにも一石二鳥でした。
1-3.内窓を取付ける

ここからは、内窓を取付けていきます。
最初に注意しておくことがあります。
Point! 面(つら)合わせ
枠を取付ける位置を、手前(部屋側)に統一します

固定枠を取付けるときに面合わせを意識していないと、つい屋外側に合わせて取付けてしまってやり直しになってしまうことになります。
何度もビス止めすると、樹脂製の取付枠のビス穴が潰れて変形してしまうので注意が必要です。
①樹脂製の取付け枠を固定する

取付枠は『たて枠』から取付けます。

左右のたて枠を最初に取付けていきます。(左右の順序はどちらからでも可)

つぎに、上下のよこ枠を取り取付けます。

樹脂製の枠はやや柔らかいので、内側にたわませて取付けていきます。
特に上部のよこ枠を取付ける場合は硬いので、たわませて入れないと入らないかもしれません。
無理に入れると割れたり変形するので、気を付けてください。
②内窓を吊り込む

内窓の『障子』を吊り込みます。
障子や吊り込むという言葉は聞き慣れない言葉だと思いますが、樹脂枠にガラスを入れることです。

クレセント錠の受けがある窓から吊り込み、部屋側にはクレセント錠がある窓を吊り込みます。
これで内窓の取り付けは完成です。
クレセント錠のかけ具合などの細かい調整が必要ですが、ここでは割愛します。
内窓の取付けや細かい調整については別の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
\ 取り付け手順の記事も参考にしてみてくださいね!/

ふかし枠の補強材
内壁を厚くすれば内窓を支える部分が強化されるので、これ以上補強は必要ありません。
もし1×4材だけでふかし枠を作った場合、下枠に一番負荷ががかかります。
内窓を抱えてみると分かるのですが、普通の窓よりも重いです。
ふかし枠を支えるために、補強材を準備しておくことをおすすめします。
2-1.金具で支える
1.棚受け金具を取付ける
間柱や横木の下地がある場所に、しっかり固定する必要があります。下地探しをしておきましょう。
下図のような棚受け金具で補強材を取付けて、『ふかし枠』をしっかり固定しておきましょう。

壁の中の下地材を探すための道具があると便利です。
これを使えば、壁穴があまり目立ちません。
2-2.補強部材をつける
YKKapのオプションでは、ふかし枠の下部に取付ける補強部材があります。
2.補強部材をつける
①補強角パイプ仕様 ②ブラケット仕様 ③束仕様の3種類です


それぞれに特徴があります。
- 補強角パイプ仕様
- 壁面内に下地材がある場合に使用できる補強部品です
壁面内の下地(窓台)で荷重を支えます
- ブラケット仕様
- 壁面内に下地材がある場合に使用できる補強部品です
壁面内の下地(間柱など)で荷重を支えます
- 束仕様
- 床で荷重を支えられる場合に使用できる補強部品です
壁面内に下地材がない場合や、不明な場合でも使用できます
ふかし枠を取り付けたら、下枠の部分に補強材を取り付けておきます。

内窓の重みに耐えられるように、下地材のある部分を探してください。
YKKapプラマードUのオプション品として販売されているのですが、基本的にふかし枠とセットで使うものになっています。

木材を購入してくれば、自分でも作れそうですね。
下地が不安定な場合は、石膏ボード用のアンカーを使ってください。
強度が増します。
オプションのふかし枠
YKKapのふかし枠のオプションは、サイズが『 25mm・40mm・70mm 』の3種類です。

メーカーのオプション品なので、内窓のデザインと同じ色や質感でに一体感があります。
ふかし枠を選ぶ場合は、窓枠のサイズに応じて価格も変わります。
ここでは、同じ条件で選んだ場合の価格を比較してみてください。
内窓のサイズ
W: 1501~2000mm / H: 801~1200mm の場合
※今回私が内窓を購入したサイズです。大きさなど写真で参考にしてください。
ふかし枠 | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | YKKap プラマードU | YKKap プラマードU | YKKap プラマードU |
窓の種類 | 引き違い窓用 ふかし枠 | 引き違い窓用 ふかし枠 | 引き違い窓用 ふかし枠 |
出幅 | 25mm | 40mm | 70mm |
サイズ | W: 1501~2000mm H: 801~1200mm | W: 1501~2000mm H: 801~1200mm | W: 1501~2000mm H: 801~1200mm |
カーテンレール | なし / あり+1200円 | なし / あり+1200円 | なし / あり+1200円 |
楽天市場 CLAIRクレ-ル 価格:三方枠 | 7,910円 詳細を見る | 8,320円 詳細を見る | 16,110円 詳細を見る |
楽天市場 CLAIRクレ-ル 価格:四方枠 | 9,660円 詳細を見る | 10,120円 詳細を見る | 19,890円 詳細を見る |

オプションのふかし枠は高いですね……。
ふかし枠のオプションを選択する場合は、内窓のサイズに合わせて①色、②出幅(25・40・70)、③カーテンレール(有・無)、④ 三方枠・四方枠、 を自分で決定します。
- 『オプションふかし枠』のメリット・デメリット
- メリット ➡ 内窓の素材やカラーに合わせて選択できるので、デザインの違和感がありません
- デメリット ➡ オプション価格が割高
別途送料も必要になる場合もありますので、確認が必要です。
せっかくDIYで内窓を安く取り付けるので、ふかし枠のコストを抑えたいのであれば…

高くて迷うなら、自作してみましょう!
まとめ 1×4材で内窓プラマードUのふかし枠を自作する!
樹脂枠は全体的に艶がある感じに仕上がるので、どうしても付けている感じは否めません。
これは腰窓ではありませんが(掃き出し窓の内窓)、枠の色をホワイトにしたら部屋に馴染みました。

できるだけ違和感の無いように仕上げたい場合は、部屋の雰囲気に合わせて色をホワイトにしてみてください。
壁の色にもよりますが、一般的に馴染みやすい色です。

今回は、自作のふかし枠を1×4材で作り、内窓を取付けてみました。
材料は1×4材を購入して窓枠に合わせてカットすれば、ふかし枠ができます。
内壁の厚みがあれば出っ張り感はありませんし、窓周辺の防音効果や暑さ寒さの軽減も期待できます。
壁を厚くしない場合でも、内窓の重さに耐えられる『ふかし枠+補強材』があれば取り付け可能です。
自作のふかし枠は初めてでも簡単に作れるので、ぜひあなたもチャレンジしてみてください。(^^)/
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。
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内 窓「 YKKap プラマードU 」
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