古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
リフォームで電気配線が必要になり、独学で電気工事士の試験に一発合格しました。
電気工事士の資格を取得した先にある、あなたの目標は何ですか?
よくあるパターンが、電気工事士に関わる仕事を目指しているか、趣味で電気工事をしたいと考えているか、に分かれます。
私は後者でした。あなたはどちらですか?
人には天性があって得意・不得意の分野があると言われますが、唯一平等なのは『時間』です。
時間を有効に使うことができれば、たった今からでも合格への道は遠くないはずです。
効率よく学習を進めていった人たちこそ、最短で合格通知を手にしているんですよね。
電気工事士の資格は、単に取得しただけでは活かされることはありません。
実務で仕事ができるかと言ったら、足手まといになって追いやられるだけでしょう。
目的を達成するための手段にすぎません。
でも、あなたのもっともっと先にある目的のためには通過しなければならない壁でもあるのです。
まずは第一歩を踏み出して、第二種電気工事士の資格を獲得しましょう!
明確な目的がある人はやる気も人一倍あるので、独学で一発合格することは可能です。
まずは第一歩から、頑張っていきましょう!
- この記事のポイント!
- 第二種電気工事士に最短で合格するためには、どうすればいいか?与えられた時間をどう使うかが最短合格への鍵となります。効率よく学習するポイントを解説していきます。
このテキストだけで、あなたも【 すい~っと一発合格 】できます!
独学で第二種電気工事士の資格取得を目指す
1-1.資格を目指すきっかけ
なりたい自分があるのは、『きっかけ』があるはずです。
古い家のリフォームをしていたら、もやもやした気持ちがどんどん膨れ上がってきました。
私の『きっかけ』は、日常生活での切実な悩みからでした。
1.古いコンセントやスイッチが劣化している➜交換したい
2.コンセントやスイッチの場所が使いにくい➜移動したい
3.各部屋にコンセントが1か所しか設置されていない➜増設したい
4.給湯器を新設するための電源がない➜屋外コンセントの取付け
どれも電気工事士にしかできないことでした。
せっかくリフォームで綺麗にしているのに、電気設備だけが昭和にタイムスリップしてしまうのです。
おしゃれな言い方ならアンティークと言うのでしょうけど… それとは違って、汚れや使いにくさがイマイチです。
どうしても新しいスイッチに交換したい!と、強く思うようになりました。
1-2.電気設備を扱うには資格が必要
電気工事のやり方をネットで調べると、資格無しでは電気工事はできません!としつこいくらい書いてあります。
ずっと気にかかっていた電気工事の資格。
昔から理科が大の苦手で、電流、電圧、オーム… やぱり嫌い。
それでも自分のマイホームを作っていく為には、電気工事は避けて通れない気がしていました。
なんといっても、各部屋にコンセントが1ヶ所しかないことが致命的でした。(;・∀・)アリエン
もちろん電気屋さんに頼めば解決しますが、家中のコンセント・スイッチを頼むとなると費用(=コスト)が莫大にかかってしまいます…。
それならいっそ、資格をとってやろう!(*・∀・*)
1-3.独学でも合格しやすい理由
第二種電気工事は、国家資格の中でも難易度が低いと言われています。
第一関門の筆記試験では試験時間120分と長く、4択のマークシート式50問で合格率は約60%です。
つまり、50問中30問の60点を確実にすれば通過できます。
技能試験は試験時間が40分と短く難易度が上がりますが、事前に公表された候補問題13問をしっかりマスターしておけばクリアできます。合格率は約70%となっています。
合格率が低いとはいえ、しっかりと学習していないと合格は出来ません。
①筆記試験の免除がある
次の1~6の条件に該当する場合、申請により学科試験の免除ができます。
免除申請時に証明書類が必要になります。
1.前回の第二種電気工事士『学科試験』に合格した方
特に証明書類は必要ありません。
2.高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
学科試験免除者用の申込書①の証明書欄に、学校長の証明をしてもらいます。
3.第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
「電気主任技術者免状」の複写
4.鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方
「合格証明書」又は「国家試験合格証」の複写
5.旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方
「自家用電気工作物主任技術者技能認定証明書」又は「自家用電気工作物主任技術者技能認定書」の複写
6.旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者
(1)左記検定規則に基づく検定試験の合格者の場合は「合格証明書」、または「合格証書」の複写
(2)左記検定規則による認定学校(旧制の大学、工業専門学校、工業学校等の電気科です。)の 卒業者の場合は「卒業証明書」、または「卒業証書」の複写
自分で申請しないと免除になりません。
多くの人は、1. 前回の第二種電気工事士『学科試験』に合格した方 に該当する可能性があると思います。
ここでの前回とは、『下期試験』を受験する場合は、『前期試験』のひとつ前に行われた学科試験合格者のことです。
それ以前の学科試験で合格していても免除にはなりませんので、申請しても受付けられません。
また、申請の受付期日が決まっていますので、それまでに申請を済ませておく必要があります。
②出題範囲が狭い
学科試験の出題範囲は、1~7科目の中から出題されます。
筆記試験 1~7科目
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- 電気工事の施工方法
- 一般用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 一般用電気工作物の保安に関する法令
技能試験の出題範囲は、公表候補問題1~13問の中から出題されます。
技能試験 公表候補問題1~13問
ただし公表候補問題には未公開部分があり、出題の施工条件によって変わる部分があります。
これだけはっきりと出題範囲が絞られるので、学習しやすいです。
独学で合格するための戦略
独学で学習するのは、自分との戦いです。
どうせなら一発合格を狙いましょう。
こんなことを言っている私も、結果が発表されるまでは本当にどうなるのか不安でした。
生身の情報がインターネットの中だけなので、いまいちピンとこなかったのかもしれません。
合格してしまえばなんとでも言えますが…あれこれ他のテキストに目移りしなかったことが勝因だったと思っています。
2-1.【戦略1】独学で学ぶ参考書選び
資格をとる!と決めたら、さっそく参考書選びにとりかかると思います。
時間がもったいないので、わざわざ本屋に行かないでください。
本屋に行けば、『第二種電気工事士』のテキストがずらりと並んでいます。
たくさんありすぎて、どれがいいか見当もつかないと思うので…。
独学で合格するためのテキストは、既に決まっています。
①学科試験用の参考書
1.学科試験用の参考書はコレ!
ぜんぶ絵で見て覚える 『第2種電気工事士 筆記試験』 すいーっと合格
B 5サイズで、厚みは約15mmほど。
手書き風のイラストや必要最小限のカラー写真があって、文字も読みやすいテキストです。
文字ばかりではやる気も失せるので、やっぱりイラストがあるとホッとします。
これだったら続けられそう!と思えるようなテキストになっています。
それから、もう一冊。
2.学科試験用の『過去問題集』はこの一冊だけで!
すい~っと合格 赤のハンディ ぜんぶ解くべし!『第2種電気工事士』筆記過去問
これは、テキストの姉妹本です。
問題ごとに参考書のページ数が記載されており、テキスト対応なので復習しやすいです。
テキストとセットで過去問題集も一緒に購入するのがマストです。
こちらは、厚みは約20mm程のハンディタイプで文庫本サイズ。
10年分の過去問題が全問掲載されています。
イラストやカラーは、テキストとまったく同じ仕様です。
学科試験のテキストは、この2冊だけに絞ってください。
②技能試験用の参考書
1. 技能試験の参考書はコレ!
ぜんぶ絵で見て覚える 『第2種電気工事士 技能試験』 すいーっと合格
学科試験のテキストに比べて、技能試験のテキストの中身はカラー写真が多いです。
実際にどうやって作業をするのか、工具の使い方などわかりやすくなっています。
また、実演指導DVDが付属されているので、初めて作業をする人は基本を学べます。
このシリーズのテキストの筆者は、講師でもあり電気工事士技能判定員という肩書があるようです。
技能試験のテキストは、この1冊に絞ってください。
不安になってくると、あれこれとテキストを漁ってしまいがちですが、不要です。
全部で3冊だけで合格できます。
独学者で『複線図』が苦手なひとは、最初に理解すべきことを知っておけば点数アップに!
2-2.【戦略2】出題傾向の分析と戦略
第二種電気工事士は、1次の学科試験の合格を経て、2次の技能試験にチャレンジができます。
確実に学科試験に合格するためには、やみくもに学習していては時間がかかってしまい効率が悪いです。
出題傾向の『分析』と『理解』が必要です。
①学科試験の出題傾向
【試験方法】
学科試験科目について、一般問題、配線図の記号等を四肢択一方式によりマークシートで解答する方法で行います。
試験時間40分で、全50問を解いていきます。
合格率は約60%なので、30問は確実に正解しないと不合格になります。
下の図のように一般問題の出題数は約30問、配線図の出題数は約20問となっています。
出題数と難易度から、グラフ化して分析をします。
①は出題数が多く難易度も低いので、確実に点数を稼ぐ科目です。
②③も難易度が低いので、出来るだけ正解を出せるようにします。
④の複線図は技能試験でも必ず出題される問題ですが、難易度と出題数からいったん私は諦めました。
ただし解れば正解を出せる科目なので、時間がある場合は頑張りましょう。➜技能試験|複線図の書き方と判定基準
⑤は難易度が高く難しいので、後回しにしてもいい科目です。
一番大事なのは第一関門の突破なので、確実に30点以上の正解を出せる学習方法をすることです。
過去問題集を何度も繰り返して、暗記しましょう!
Point ! 学科試験の戦略
全50問中30問以上の正解を確実に出せるように、優先順位をつけて学習しましょう!
②技能試験の出題傾向
【試験方法】
持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を、支給される材料で一定時間内(40分)に
完成させる方法で行います。
技能試験の採点は、合否の判定が減点方式になっています。
その完成作品の中で、1つでもあれば不合格になる『重大欠陥』と、3つあると不合格になる『軽欠陥』があります。
まずは、重大欠陥と軽欠陥を知ることが大事です。
持参した作業用工具については、技能試験 最低限準備すべき工具&材料 この記事の中で紹介しています。
公表した候補問題(No.1 ~ No.13)を、確実に単線図から複線図に書き直せるようにします。
複線図に書き直すためには、まずは『基本の合言葉』を覚えてください。
候補問題(No.1 ~ No.13) を、施工条件通りに完成させていきます。
下図は、2021年度下期試験の候補問題 (No.1 ~ No.4)です。
はじめは慣れないので、手が思うように動きません。
学科試験が終わったらあまり時間がないので、すぐに技能試験の学習に取り組む必要があります。
2-3.【戦略3】学習計画
勉強時間は何時間確保したらよいかと思うかもしれませんが、これは人によるので正解はありません。
ツイッターの書き込みなどでは3か月で合格したという人や、直前1か月で猛勉強して合格した人がいるようです…が。
これって事実かどうかはわかりませんよね。
資格を目指している人の中には、電気科の学校に通った人や資格がなくても電気関係の仕事をしている人もいます。
これまで積み重ねてきた条件が違うので、経験がないあなたは短期間で合格するのは無理だと諦めてください。
テキストは紹介した学科試験2冊、技能試験1冊の合計3冊で十分です。
時間よりも戦略を立てて実行した人は、より合格への道が近くなります。
どうせやるなら一発で合格できるように、しっかり攻略しましょう!
まとめ 独学で第二種電気工事士を目指す!
電気工事士の資格を取得した先にある、あなたの目標は何ですか?
冒頭でも質問しましたが、答えは見つかりましたか?
独学で一発合格したい!と思っているあなたに私から伝えたいことは、資格をとることはその先の目標の通過点です。
電気工事が一人前にできるようになるまでには、まだまだ道は遠いです。
いまはしっかり基本を身につけること、これが今のあなたにできることです。
そして、第二種電気工事士の免状を近いうちに手に入れてください。
応援しています!がんばってくださいね。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では!
このテキストだけで、あなたも【 すい~っと一発合格 】できます!