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古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
リフォームで電気工事が必要になり、独学で第二種電気工事士の資格に一発合格しました。
右も左もわからない状態で一冊の教材テキストを手にした私は、何度も繰り返しテキストを読み進めました。
これから学習を始めようとしている人は、まずどんな勉強をすればいいのか?と悩んでいる人も多いと思います。
第二種電気工事士のテキストと言えば、定番のテキストがあります。
ぜんぶ絵で見て覚える 『第2種電気工事士 筆記試験』 すいーっと合格
参考書はこれ以外のテキストは使いません。
「テスト範囲はこの中から出題されます」と言っているようなものです。
迷わずにこのテキストを手にしたら、すぐに学習を始めてください。
1冊のテキストを手にしたあなたは、結構厚みがあるなと感じたかもしれません。
中をぱらっとめくればわかります。
半分は過去問題集ですよね。
これから筆記試験に向けて、このテキストだけでインプットを開始してください。
インプットしたら問題集でアウトプットする、これが最適な勉強になります。
- この記事のポイント!
- 筆記試験の内容とテキストの学習の進め方について、独学で一発合格する短期学習法を解説します。勉強の仕方が分からない人に向けた内容なので、是非参考にしてください。
筆記試験で短期一発合格を狙う!
私は昔からとても要領が悪い……のです。 Σ( ̄ロ ̄|||) ドウニカシタイ
- 学校を1日休んだら、その日の授業内容がわからなくて前に進めない
- わからないことがあると、気になって他のことが集中できなくなる
- 手を抜く方法が、よくわからない……
そういうところが人生の邪魔をしていると、我ながら要領の悪さを感じています。(≧ヘ≦)
誰でもすんなりと前に進むことが出来れば楽なんでしょうけど、そうはいきませんよね。
これから第二種電気工事士を目指すあなたも、いまからどうやって学習を進めるのが最短の道なのか知りたくてこの記事を読んでいるのだと思います。
やる気があるのは最初だけで、だんだんと合格したい気持ちが薄らいでくるという人も、是非知っておいて欲しいことがあります。
好きなことをするのが最短合格への近道です。
モチベーションの維持
好きなことをすれば、楽しくてどんどんやりたくなっていきます。
筆記試験の学習は楽しいかと言えば、正直覚えることや難しい公式と計算で頭を悩ませていた時間だった気がします……
私の場合リフォームで電気工事が必要だったのですが、色々とイメージしていました。
- 古いスイッチを全部新しいスイッチに変えて、スッキリさせたい
- コンセントが部屋に1か所しかないので、増やしたい
- 洗面脱衣所の壁に、熱線センサ付自動スイッチを取付けたい
これらを実現させるために、やったことがあります。
実際に、必要な工具や器具を購入して準備していました。
だから何が何でも資格をとりたい!という強い希望が持続していました。
工具を手に取って、それらしく作業してみたりもしました。
そうすると、これってどうやるのかな?と知りたい気持ちが増して調べるのですが、答えがわかると楽しかったです。
筆記試験に合格する前から技能試験の工具や材料を準備しておけば、なんとしても無駄には出来ません。
筆記試験に合格するしかありません。
逃げ道を作らないことです。
電気は生活に密接している
身の回りの家電製品を動かすためには、ガスでも水でもなく電気が必要です。
生活に密接に関係している電気ですが、流れている様子が目に見えないので空気みたいにあって当たり前の存在です。
ところが毎月の電気代の明細書を見て、異常に高くなっているとか、ちょっと使い過ぎたとか……
現実は、目に見える数値できちんと表示されています。
電気について意識してみると、電気工事士の学習が生活に身近であり、全く無縁でないことがわかります。
生活するうえで電気は密接に関わっています。
勉強と思うと気が進まなくなってしまう……という人も多いと思うので、実際に家の中の電気関係のものを観察してみてください。
配電盤を覗いてみたり、スイッチやコンセント電化製品の消費電力を確認してみるなど、電気に関わるものは目の前に溢れているはずです。
テキストの学習
テキストの内容は、写真やイラストなど豊富に使用されているので見やすいです。
活字ばかりのテキストとは違い、目で見てイメージがしやすいので親しみやすくなっています。
第1章 配線図記号
テキストの第1章は、図記号を覚える内容です。
写真やイラストがあるので、図記号と一緒に覚えやすくなっています。
ただし、たくさん覚える必要があるので付録の丸暗記ノートを活用してください。
名称と図記号が書かれた表になっているので、直感でわかるまで何度も暗記することですね。
最初から勉強の意欲が無くならない様に、少しでも快適に学習することは大事です。
照明器具やコンセントなど馴染みのあるものや、電動機の仕組みなど……
テキストをただ読むだけではわかった気になりますが、頭には残りません……。
自分の手で書いて覚えるのも大事なので、電子メモパッドで練習するのもありですよ。
私はお気に入りのコーネルメソッドノートに書いて、インプットしました。
ノートに書くことが、私の勉強法。φ(.. )
テキストに書いていることを、そのまま書きだします。
書くだけでは、ダメ です。大事なことは、見直して復習してください。
寝る前、翌日、一週間後 …… 何度も繰り返すことで、記憶が鮮明化してきます。
これが出来たら、もう自分のものになっているハズです。
やる気を継続することは難しいので、モチベーションが上がっているうちに、どんどん進んでいってください。
第2章 器具・材料・工具
第2章は、電気工事で使う材料と工具について学びます。
ほとんどがイラストで、目で見て覚えることばかりです。
実際にどのような場合に使われる道具なのか、電線を接続したり施工方法についても理解しておきます。
誘導電動機のところでは、さっぱり理解できない……φ(.. )
スター結線?デルタ結線って???ナニ という人も、ここは難しい科目です。
わからないところほど、イラストを真似してノートに書きます。
とにかく、脳に記憶させること。
ココは深く悩まずに、どんどん進むといいです。
テキストの付録《重要ポイント丸暗記ノート》を、フル活用します。
コピーして持ち歩くようにして、最終的にはイラストや電気の図記号を見て、名前・用途がわかるようにします。
第3章 配線設計と電気工事
電気の勉強を進めるうちに、身の回りにある電気器具に興味が湧いてきませんか?
コンセントをよく見てみると、2つの差込口の大きさが違っています。
意識して区別したことはありませんでしたが……
理屈の上では、プラス(+)側 とマイナス(-)側がきちんと存在しています。
電源の接地側には白色と非接地側には黒線または赤線、電線の絶縁被覆の色が決められています。
壁の向こう側の線の色は、規則性があるということです。
そういうことがわかると、なんかうれしいですよね。(*・∀・*)
3章① 電気の供給
第3章では、電気設備の工事や基準について学びます。
このあたりから、なんとなく進みが遅くなっているのかもしれません。
覚えることも増えてきてわからないことばかりなので、テキストの「よく出る!」と書かれたところを重点的に学習してください。
テキストの活字ばかりでは頭に入らない人は、Youtubeなどの動画を取り入れてみるのもいいかもしれません。
学習方法は工夫して、脳を退屈にさせないようにしてください。
この章は、実際に電気工事士として実用的な知識を要する内容です。
電気設備技術基準に沿って、電気設備の工事や施工をする(電気事業法)
まずは小学生で習う、直流回路と交流回路の違い。
例えば、乾電池や車のバッテリーは直流回路で、使えば使うほど消耗していき、電圧が低下します。
プラス(+)からマイナス(-)へ、一定方向に電流が流れます。
一方、家庭用のコンセントは交流回路で、プラス(+)からマイナス(-)へ一定周期で変化をしています。
これがよくわからない。φ(.. ) 周期ってナニ? ……
同じリズムで、電気が向きを交互に変えながら流れる、電気の流れ方のこと。
一般家庭で使われる電圧は、発電所からすぐそばの電柱へ直流回路で配電されています。
電柱から住宅に配電されるときは、変圧器で交流回路に変換されて家庭用のコンセントへ配電されているのです。
なるほど、なるほど……
私たちが使う家電製品はほとんど直流回路なので、交流回路からまた直流回路へ変換されています。
よく聞くACアダプタは、その回路の変換の役目を担っています。
発電所(直流回路)➡電柱の変圧器(交流回路)➡家庭内コンセントへ➡家電製品(直流回路)
ええっ~~~!?ややこしいな。
それなら、ずっと直流回路のままでいいんじゃない???と思って、こういう、疑問が邪魔してなかなか前に進めずにいました。( ̄▽ ̄;)
直流回路の場合は一定方向へ流れるので、プラス(+)マイナス(-)の向きが決まっています。
家庭内のコンセントに家電製品のプラグを差すとき、向きを考えて差さなくても動きますよね?
つまり電気の流れが、一定周期による交流回路だからです。
謎が解けていくと、少し視野が広がっていく気がして楽しくなります。
直流回路と交流回路のメリット・デメリットがあり、コスト面や性能に応じて変換しているのです。
こういうことは、ネットで調べると丁寧に解説してくれていて、(*’-‘*) タスカリマス。。。
テキストの内容は、あまり難しく考えないでどんどん進んでいくのがコツです。
何度も繰り返して復習していくうちに、身についてきますよ。
内容が多くて根気が必要になっても、イラストを書いたり気分を楽しくする工夫が大事ですね。下手でも気にしない(o^∇^o)ノ
- テキストの「よく出る!」と書かれたところを重点的に学習します
- 苦手なところは、Youtubeなどの動画を取り入れてみてください
- あまり難しく考えずにどんどん進んで、復習を繰り返すことが大事です
3章② 電気代の計算
子供の頃住んでいた家は、いつもブレーカーが落ちて家が真っ暗になっていたという記憶があります。
当時は電気の使い過ぎと思っていたのですが……
今考えると、契約容量が足りていなかったのです。
電気使用料金って、どういう仕組みになっているのか?という素朴な疑問φ(.. )
電気料金の領収書を、じっくり見たことありますか?
現在の契約は【従量電灯B】、契約種別の容量は【30A】で、今月の使用電力量は、【381kWh】
- 基本料金
- ●10A 286円
●15A 429円
●20A 572円
●30A 858円
●40A 1144円
+
- 電力量料金 1KWhあたりの料金
- ●第1段階料金(0~120KWh)・・・19円88銭
●第2段階料金(120~300KWh)・・・26円48銭
●第3段階料金(300KWh~)・・・30円57銭
契約種別によって基本料金が変わり、電気を使えば使うだけ単価が高くなる従量制、となっています。
家族が多い場合は同時に電気を使うこともあるため、20A契約ではいつもブレーカーが落ちてしまいます。
契約種別はブレーカーの変更【低い➡高い】を何度でも変更することができるのですが、【高い➡低い】変更は基本的に年に1回となっています。(要確認)
30A契約で電気を1か月使用した電力量が381kWhの場合、電気代を計算してみます。
- <電気代の計算>契約種別:30A 使用量:381kWhの場合
- ●最初の120kWhまで 19円 / kWh → 2,280円
●121~300kWhまで 26円 / kWh → 4,680円
●301kWh~ 30円 / kWh → 2,400円
基本料金:858円 電力量料金:9,360円 請求額:10,218円
電気使用量が多くなると単価が上がっていく仕組みになっているので、少しややこしい計算になってしまいます。(;・∀・)
電気料金には、これ以外にも以下の項目が含まれます。ここでは、説明しませんので気になる場合は調べてみてください。
- 燃料費等調整額
- 際エネ賦課金
- 口座振替割引
電気料金の仕組みがわかったところで・・・
家庭内の電化製品を使用することで、どれだけの電気を使用しているかの目安を知っておくといいですね。
スイッチを押すだけで約1分、あっという間に沸く電気ケトル。
沸騰している間、ゴボゴボと音を立てて電気消費している様子 w(*゚o゚*)w ゴボッ
定格消費電力は最高に電力を使った場合の電力消費のことで、1250Wとなっています。
先ほどの従量制の料金に、当てはめてみます。
<電力量料金>
●最初の120kWhまで 19円 / kWh
●121~300kWhまで 26円 / kWh
●301kWh~ 30円 / kWh
1kWh(1時間あたり)の電力量単価を26円で計算してみます。
1時間→26円
1分 →約0.43円 (22円÷60分=0.43円)
ここで見るのは、定格消費電力 1250W(1.25kW) のところ。
0.8リットルの水を約1分で沸かすために必要な電気代
1.25kW×0.43円(1分あたり) ≒0.54円
1回使用するのに、約0.54円は安いですね!
毎日1回使っても、1ヵ月間(30日)約16円ということになります。
一人暮らしだったら、保温できる電気ポットを使うより、電気ケトルを使うほうが絶対お得です。
夏場は、換気の為に常時回しているデスクファン。
- 定格消費電力
- 弱風:6.5W (0.0065kW)
強風:7.0W (0.007kW)
●デスクファンを強風で、1時間回し続けた場合。
強風:0.007kW×26円(1時間あたり)≒0.18円
●1日(24時間)使った場合
0.18円×24時間≒4.32円
●1日中、1ヵ月間(30日)使用した場合。
4.32円×30日≒130円
トイレや風呂場の換気扇は、1年中24時間「入」のままです。
ずっと換気扇を「入」にしたままで、どれくらい電気代がかかっているのか気になっていました。
計算してみると……
- 換気扇の定格消費電力:9.8W(0.0098kW)
- 0.0098kW×26円×24時間×30日≒183円
1ヵ月(30日)使用すると、約183円ということになります
最近の家は特に断熱性能が高く隙間がない(高気密)ので、換気をしないとカビやダニが発生しやすい家になり健康に悪いことが分かっています。
換気扇を「入➡切」することで節電するよりも、「常時入」にしておくほうが住環境にとって良いのです。
24時間換気は必須ですね。
3章③ 分電盤
第3章はとっても濃い内容なので、何度も何度もテキストを読み返す必要があります。
電気工事士として、施工する上での必要な知識が多い科目なので、実務的にも大事なところですね。
どの家にも、ブレーカーの付いた分電盤があると思います。
電気は発電所で作られて、家の近くの電柱まで送電され各家庭へ引込まれています。
感電したり電線の破損で火災にならないよう、安全に電気を使う為の装置が設置されているのです。
電気の使いすぎや電化製品の故障によるショートで、ブレーカーが落ちてしまいます。
一般にブレーカーと呼ぶものを、過電流遮断器といいます。
遮断器という名称どおり、許容以上の電気が流れないようにするもの。
分電盤をみればわかりますが、色々な遮断器が設置されています。
メインブレーカー(契約容量)と各部屋の分岐ブレーカー、そして漏電遮断器。
家の中で電気配線するのは、一般的にケーブル工事と言って、天井裏や床下などにケーブルを配線します。
他には、道路の地下や土中に埋設する地中埋設工事。
金属管に入れて配線する金属管工事。
腐食しにくい合成樹脂(CD管・PF管)に入れて配線する合成樹脂管工事。
状況に応じて施工方法が異なるので、それをしっかり覚えます。
いっぱい覚えることがあって頭が一杯になったら、少し休憩も必要デス。。。 (●´ω`●)
第4章 検査方法
第4章は検査の方法を覚える科目です。
工事をした後に、それが電気設備技術基準に適合しているか、感電や漏電、火災の危険性は無いかを点検します。(竣工検査)
用途が異なる測定器が様々あるので、使い方や違いを覚えておきます。
絶縁抵抗の測定と接地抵抗の測定は、よく出題されるので、念入りに。
日常生活で、濡れた手でコンセントを抜き差しすると感電の危険があります。
人体はおよそ70%が水分なので、電気を通しやすいからなのです。
なので、水周りの電化製品には接地(アース)したり、専用コンセントを使います。
屋外に設置されている防雨型コンセントがあるのですが、コード式の電気ドリルが使えないのです。 ( ̄▽ ̄;)ザンネン
そういう時、電圧がきているかどうか検知する検電器、を使って調べることが出来ます。
電気工事士になったら、以下の測定器をそれぞれ使えるようにしないといけません。(* ̄∇ ̄*)
●絶縁抵抗計(メガー)
●接地抵抗計(アーステスタ)
●回路計(テスタ)
●クランプ形電流計(クランプメーター)
●検電器
何を測定するためのものか?実際に経測定してみるのが近道です。
ここはページ数も少ないので、次の章へ!
第5章 法令
第5章は、電気工事士が守るべき法令について学びます。
●電気工事士法の目的
電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与する
●電気工事士の義務
①電気設備技術基準に適合するよう作業する。
②電気工事士免状を携帯する。
③電気用品安全法に適合した電気用品を使用する。
電気工事士でなければ出来ない作業について、全部覚えることです。
難しくないので、復習すれば大丈夫!
第6章 電灯配線と複線図
パラパラとテキストを見開くと、後半の章が難しそうだと気づいてしまいませんでしたか?
それでも、パタンと閉じて 今は見ないふり (つд⊂)ゴシゴシ
ここからは、筆記試験と技能試験の両方で必要になる複線図について学習します。
はじめて複線図を学ぶ人にとっては、少しハードルが高いのですが……
避けては通れない科目です。
複線図
この章では、電灯配線を複線図に書くことが主な課題になります。
「配線図と複線図はどう違うの?」という疑問が湧いていませんか (.. )?
配線図は器具の図記号を線で結んで、各器具の配線と繋がり方を示した設計図で、別名「単線図」とも言います。
複線図は実際の配線工事をイメージして、器具と電線の繋ぎ方を具体的に書いた図です。
電気工事をするには、複線図が書けないと施工できません。
この章で学ぶことは、筆記試験ではなく技能試験で必要なところです。
だけど、筆記試験でも数問程度ですが出題されるので、基本的なことは押さえておく必要があるのです。
- 複線図は避けて通れない
- 筆記試験では難問傾向ですが、合格のために複線図は避けられません
最初は、テキストの通りに真似して書いてみます。スラスラ~φ(.. )
もう一回書いてみる…… あれっ!?
順番がゴチャゴチャになって、どう書いていいのかわからない……
そこで、重要なポイント!があります。
これを順番通りに何回も復唱して覚えてください。
「 デコ 」
「 スコ 」
「 デス 」
考えないで、とにかく復唱。 ヾ( ̄0 ̄;ノ シツコイ・・・
「 デコ 」
「 スコ 」
「 デス 」
これさえ覚えたら、複線図は簡単に書けるようになります。(o^∇^o)ノ ダイジョウブ
複線図を書くためには、3つの順番を覚えること。
①接地側の電源から、電灯とコンセントにつなぐ。
デ(電灯)+コ(コンセント)
②非接地側の電源から、スイッチとコンセントにつなぐ。
ス(スイッチ)+コ(コンセント)
③最後に電灯とスイッチをつなぐ。
デ(電灯)+ス(スイッチ)
そして、この順番を守って書いていくと、複線図は完成できます。
筆記試験では、つまづいても心配しないで大丈夫です。
時間をかけないで、どんどん先へ進んでください!ヾ(・∀・)ノ
さて、いよいよ次は最終章。ガンバロウ (o^□^o)
第7章 電気の基礎理論
いよいよ、最終章に突入です。。。
理科が苦手な私でも、少しは記憶にある……オームの法則。
最終章は公式がたくさんでてきて、計算することが多くなります。
馴染みのない理論と公式もでてくるので、少し時間をかけて学習しなければなりません。
ここまで来たら、最後までやり切ってくださいね (。・ω・)ノ゙
7章①
電気を妨げる働きのことを「(電気)抵抗」といいます。
●記号:R
●単位:Ω
抵抗は、物質の形状に左右されるですが……
例えば、物質に電気を流す場合
●導体の長さ が2倍、3倍になると、抵抗値も2倍、3倍になります
●導体の断面積が2倍、3倍になると、抵抗値は2分の1、3分の1になります
イメージとしては、電線が長くなると抵抗が増えて、電線の太いものを使えば抵抗が減る、感じです。
電気抵抗 R を求める公式を覚えます。
断面積を求める公式は、確か…… 中学生の数学で出てきたはず ?( ・Д・)?
Aの断面積を求めてから、電気抵抗Rの公式に当てはめて求めます。
- 抵抗率ρ(ロー):[Ω・m]
- 断面積1㎡、長さ1mの物質固有の電気の流しにくさ、です。
例えば、金属は温。度上昇によって抵抗率が増えます
20℃を基準にして、異なる導体の抵抗率を比較すると……
<導体の種類> <抵抗率 ρ >
・銀 0.0162
・硬銅 0.018
・金 0.024
・アルミニウム 0.0262
・鉄 0.1
この中では、
銀は抵抗率が一番低いので電気を流しやすく、鉄は抵抗率が一番高いので電気を流しにくい
一般的に、電線は銅が使われています。
貴金属と言われる金や銀は高価なので、経済的な面から銅が有力となったわけです。
こういう豆知識も、知らなかったことがわかってくると面白い(*’-‘*)
《 今日の金属相場情報 》
金 4335円/g
銀 61円/g
銅 0.65円/g
7章②
電気の基本理論は基本的なことなので、どれも大事な内容です。
電気は、実生活に関わることだからイメージすること (*^・ェ・)ノ
電気が流れているもの(電線・電気機器)すべてのものが、抵抗になります。
電気抵抗は電気を流れにくくするもの……
抵抗はマイナスのイメージですが、すごくわかりやすい例えを発見しました!(・∀・)
川の水路で考えてみるのです。
●電圧は電気の圧力 → 水圧
●電流は電気の勢い → 水流
●抵抗は電気の妨げ(電線) → 川
電気
発電所から電気を流そうとする力(電圧)に対して、電気の流れを(電流)を妨げる電線が抵抗。電線は細いと流れにくいし、太くなれば流れやすい。
これを川の水でたとえると……
水
山からの水が流れようとする力(水圧)に対して、水の流れ(水流)が川幅で変わる。川幅が狭いと水流を妨げて遅くなり、川の幅が広くなると水流が速くなる。
説明はムズカシイ・・・( -д-)ノ
大体のイメージは掴んできたところで。。。ヨシッ 次!
合成抵抗はよく試験に出るので、抑えておく必要があります。
●直列接続の合成抵抗値
単純に足し算すればOK!カンタン
●並列接続の合成抵抗値
それぞれの逆数を足して、さらに逆数にする。
この基本を踏まえた上で、実際に出題されるのは直列と並列が混じったもの。
ゴチャゴチャするけど、確実に計算を進めるコトです。
7章③
はっきり言って、ココからが正念場です。
何故なら……
公式と計算ばかりだから( -д-)ノ 一番難しい科目になります。
テキストに書いてある太字の公式は、全部覚えてしまうしかありません。
公式だけをただ覚えるのは難しいことなので、平行して練習問題や過去問題を解くことが近道です!
●電力と電力量および熱量
・電力(P)
・電力量(W)
・熱量(H)
●交流電圧
・実行値(E)
●単相交流の直並列回路
・R-L-C直列回路の合成インピーダンス(Z)
・抵抗とコイルの並列回路の合成インピーダンス(I)
●単相交流回路の電力と力率
・有効電力(P)
・皮相電力(S)
・力率(cosθ)
・直列回路の力率(cosθ)
・並列回路の力率(cosθ)
●三相交流回路の電力と力率
・スター結線 線間電圧
・スター結線 相電流
・デルタ結線 相電圧
・デルタ結線 線電流
・三相電力(P)
・三相電力(P)
●電力損失
・単相2線式 電圧降下
・単相2線式 電力損失
・単相3線式 電圧降下
・単相3線式 電力損失
・三相3線式 電圧降下
・三相3線式 電力損失
繰り返しになりますが、テキストの内容を何度も読んで、ノートに書いてみます。
難しいことも書いていますが、今はそれを復習して覚えていくしかありません。(*´ェ`*)
そして、練習問題を繰り返したくさん解いてください。
丸暗記ノートの中に、公式が並んでいるのでそれを持ち歩いて目に焼き付けます。
部屋の壁やトイレの壁にもペタペタ…… 細かい努力が実を結びマス。(*’-‘*)
まとめ
『筆記試験 すい~っと合格』のテキストは、重要なことだけをわかりやすく書いてくれています。
このテキストだけを信じてひたすらインプットし、後は過去問題を何度も説きます。
これで私は一発合格できました。
正直ギリギリまで不安で仕方ありませんでしたが、学習の仕方を工夫すれば得点できるようになります。
一通り学習を終えたら、ここからは上手に学習をしていく必要があります。
合格ラインに到達できるように、出題傾向の『分析』をして得点しやすいところを優先的に学んでおきましょう。
- 出題傾向の分析
- 難易度低めで点数を稼ぎやすい出題科目➜優先して学習
- 難易度高めで難しい出題科目➜後回し
短期一発合格をするためには、【合格ラインを目指して学習すること!】これにつきます。
難しい問題の理解も大事ですが、時間がないときは戦略で合格してくださいね!
初めて学習を開始する人は、複線図が書けなくて理解しずらい科目になってしまう人が多いです。
私もそうでした。
筆記試験の後に技能試験がありますが、最終的に複線図が書けないと合格できません。
やっていくと分かるようになるので、難しい科目ではありますがじっくり学習してみてください。
複線図に関してまとめた記事があるので、こちらに目を通してみてください。
➜独学!第二種電気工事士 技能試験|複線図の書き方と判定基準
きっとスピードアップできるようになります。
2023年度から導入されるCBT試験について、どんな感じの試験かまとめています。
筆記試験は決まった日時に行われますが、CBT試験は自分の都合に合わせて一定期間内で試験できるパソコン試験です。
メリットデメリットについて詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。
➜すぐわかる【CBT試験の概要】2023年度電気工事士筆記試験で導入
一発で合格できるよう応援しています。
このテキストだけで、あなたも【 すい~っと一発合格 】できます!
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