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屋根上のUHFアンテナが転倒した原因は!?経年劣化による取付金具の錆びだった!!
古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
自宅の屋根上のアンテナ、しっかり立っていますか?
あまり見る機会はないと思いますが、時々点検が必要です。
何故かって・・・
屋根上のアンテナは雨風にさらされやすいので、取り付け金具が錆びて劣化しているかもしれないのです。
気が付いたらアンテナが屋根の上で倒れていた…なんてことが起こります。
目視だけでもいいので、一度確認してみてください。
外に出た時、何気なくいつもと違う景色に違和感を感じてしまいました…。
あれっつ!?
屋根の上のUHFアンテナが倒れている!!!
ずりずりと落ちかけた様子で、何とか途中で止まっていました。
しっかりとアンテナが立っていた時はこんな様子。
それが、今はなんと倒れてしまって危険な状態。
今にも落下しそうな、しないような…
後からわかったことですが、落下防止のために番線で2点張りが施されていました。
この家で使用していたUHFアンテナは、いわゆる八木式アンテナ。
何かの拍子に地上に落下するかもしれないので、早く屋根上のアンテナを撤去しなければなりません!
今回初めて屋根上に足を踏み入れて、転倒したUHFアンテナを取り外すことにしました。
アンテナを固定する金具が、腐食してボロボロでした。
慣れた人はそれなりの経験があるので簡単そうに屋根に登りますが、はじめての人は油断禁物です。
平屋といえど、決して楽ではありませんでした。
- この記事のポイント
- 人生初の屋根上に登って、転倒したUHFアンテナを撤去しました。
- 屋根に登るときに心得ておくべき条件や準備について解説します。知っておいてください。
- アンテナの撤去は自分でやれば無料、業者に頼めば5,000円~20,000円は必要です。
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ド素人の私が屋根上に上がるための準備
屋根上に登るのは、初めてです。
地域柄、雪が積もることはほとんどないので、屋根に登って雪掻きをするなんて経験もありません。
でもいつの日かこの家を制覇するためには、屋根上に登るという難題を避けることは出来ないのだろうな、という想いがずっとありました。
だから今がその時なんだろうなと腹をくくって、屋根の上に登った時のことを想像してみます。
- 屋根瓦が思った以上につるつるしていて、滑り落ちるかもしれない…
- なんとか登りきったものの、怖くて降りることが出来ないかもしれない…
- 脚立が不安定で倒れてしまい、降りるすべが無くなってしまうかもしれない…
臆病者の私の頭の中は、マイナス思考炸裂!!!
想像したことが現実になりそうで、ぞっと身震いしました。
屋根の上を仕事にしている職人さんたちは、足場を組んだり安全第一に準備を整えています。
経験も知識もない私が屋根上に登るのは、それなりの覚悟が必要です。
屋根上に登ったことのない人は、リスクに備えて万全の準備が必要です。
1-1. 準備する物を揃える
屋根上に限らず作業するときは、まず安全な身なりを整えることから始めます。
基本的なことを怠るものは、決まって怪我をするからです。(。-∀-)まずは準備から…。
➀滑らないためのゴム底靴
屋根の上が瓦なので、とても滑りやすくなっています。
実際に足を踏み入れてみると、傾斜もあるので「ここは滑る」と感じました。
転倒防止のために底や周囲がゴムになっている安全靴を履くと安定します。
②作業しやすい服装
身動きしやすく、体に密着するような服装に着替えます。
季節にもよりますが屋根上は暑く、引っ掛かりそうなヒラヒラした服はNG!長袖・長ズボンが基本です。
③作業道具を入れる腰道具入れ
屋根上では両手を塞がないよう、手ぶらの状態で登ります。
作業道具は最小限で、腰袋を装着します。
④帽子・ヘルメット
転倒や落下、軒などの思わぬ物にぶつかる恐れがあるので、ヘルメットや防止で頭を保護しておきます。
夏の屋根上はかなり暑いので、熱射病になることもあります。
出来るだけ涼しい時間帯に作業することです。
防災用のヘルメットが1つあるといいですね。
折り畳めるので、コンパクトに保管できます。
子供から大人まで使えるようになっています。
⑤滑り止め用の作業手袋
屋根の材質は様々ですが、傾斜があるので不安定になり滑りやすくなります。
軍手よりもビニール素材で滑り止め作業手袋を使うほうが、安全性が高いです。
⑥脚立・はしご
足元が不安定な場所で脚立を使う場合は、登るときより降りるときのぐらつきがかなりの恐怖になります。
脚立も滑り止めや安全ロック機能がついた商品がよいですね。
大きいサイズの脚立は場所をとるので、保管場所に困ります。
伸縮脚立ならコンパクトになるので、収納に邪魔になりません。
一般的な脚立の滑り止めには、『脚立カバー』があると安定します。
⑦その他
その他に準備すると尚良いと思ったのは、膝あてです。
屋根の傾斜に慣れていないと及び腰になってしまい、つい膝をつく場面が何度かありました。
瓦は石のように硬いので、翌日にはアザになってしまいます。
・膝当てパッド
高所の作業では安全帯を装着しておけば、最悪地面に落ちてしまうリスクは少なくなります。
・安全帯
屋根上での装備
- 屋根の上に慣れていないとへっぴり腰になってしまい、何度も膝をついてしまいました。
- 瓦はとても硬いので、膝を打って屋根上で怪我をたら、無事に降りれなくなることもあり得ます。
- 安全のために、膝パットや安全帯があると安心です。
さらっとおさらいです。
準備するもの | 画像 | 説明 |
ゴム底靴 | 屋根の上は滑りやすい | |
腰道具入れ | 持ち物は腰道具に入れて | |
帽子・ヘルメット | 防犯にも折り畳めるヘルメット | |
作業手袋 | 滑り止めの手袋 | |
脚立・はしご | コンパクトに伸縮出来る | |
脚立カバー | 脚立の滑り止め | |
膝当てパッド | 屋根上は膝あてがあるとGOOD! | |
安全帯 | 落下防止に安全帯を! |
1-2. 安全に作業する条件
慣れていない人が屋根上に上るのは、実際のところとても危険です。
ですが私の場合、アンテナが倒れてしまっていたので必要に迫られてしまいました。
素人感覚で、飛んでしまったら他人に迷惑がかかると思って…。
空からアンテナが降ってきたら大変!
屋根上に登ってみてわかったことですが、落下防止のために2本の番線とケーブルの計3本が繋がっていました。
今すぐ撤去しなければ危険!という緊急性はないので、風の強い日や悪天候の日は避けるべきです。
できるだけ安全に作業が出来る準備と条件が整ってから、屋根上に登るようにすればいいと思います。
- 屋根上作業の条件
- 屋根上に上る作業の準備を整える。
- 風の強い日や雨降りの後は瓦が濡れて滑りやすいので、NG!
- 急な天候の変化で屋根上で慌てると危険なので、天気の良い日を選ぶ。
条件が整ったら、いよいよ屋根上に登ってみます!
アラフォー女が平屋の屋根上に登ってみた!
屋根上へ登るまえに、もうひとつとても大事なことがあります。
屋根上に登るときは、絶対に単独で作業しないこと!です。
なぜなら、慣れない場所では予測不可能なことが起こり、不測の事態に陥ることもあるからです。
例えば、
- 屋根から降りるときに、脚立が不安定で倒れてしまうかもしれません。
- 屋根上で足を滑らして転倒、もしくは落下するかもしれません。
いざという時に、助けてくれる人がいたほうが絶対に安心です。
私自身も、屋根から降りるときに足が脚立にわずかに届かなくて、不安定になったのでとても怖く感じました。
脚立をしっかり支えてくれる人がいたので、なんとか降りることができました。
登るのは楽でしたが、降りるのは意外とかんたんにいきません。
一人で行動せず、2人以上の誰かと作業することです。
2-1. 脚立を架ける位置
屋根上に登る前に、どの位置に脚立を架けておけば安全かを考えます。
家の周りを見渡してみると、屋根には軒先とケラバという部分があります。
ケラバって???
ケラバとは、屋根の場所を示す名前
切妻屋根や片流れ屋根で、斜めになっている側の外壁から出ている部分を「ケラバ」という。屋根の「雨樋が付いていない側」のこと。- 建築用語 –
基本的に、梯子を架けるときはこのケラバに架けません。
ケラバは傾斜部分になっているので安定せず、梯子が滑り落ちてしまいます。
つまり、屋根上に登る際は軒先から登るということになります。
屋根上に登る際の注意点が、詳しく説明されているサイトがこちらです。
以前この家の外壁リフォーム工事をしてもらったときに、職人さんがあっという間に屋根上に登っていたのを思い出しました。
慣れた人なら、どうやって登ればいいのかなんて朝飯前といった感じです…。
猿飛サスケ⁉みたいな…
その時は、玄関前に設置している雨よけのカーポートの上に合板を乗せていたので、脚立から足を乗せてかんたんに軒先に辿り着けていました。
かんたんそうに登っていたのですが、実際にやってみると素人の私はかなりてこずりました。
平屋なので屋根まで近くだと思っていたのですが、この時はとても遠く高く感じました。
波板の素材は厚みの薄いポリカーボネートなので、人間が波板の上に直接乗るのは危険です。
外枠の躯体の上に、合板のような厚い幅広の板を乗せておきます。
プロのやることは実用的になります。
だから、わたしはこっそりと見ているんですよね。(笑)
2-2. 屋根に登る
この日は、父と母に同行して見守ってもらいました。
父はもう高齢者なので屋根上に登らせるのは危険です。
父が屋根上に登ると言い出したのですが、庭の剪定で脚立から落下したことがあるので必死に止めました。
だから、今回は私が行くしかありません…。
父には脚立を支えてもらい、そして母は傍観者として居てもらいます。
気を付けてね。
①アンテナの転倒原因は
不安げな私の背中を見送りながら、脚立をしっかりと握りしめる父。
これまでも脚立の作業は色々とやってきたし高所恐怖症ではないので、脚立を登っていくことは怖くありません。
波板の上に足を掛けるときは、さすがに骨組みがグラグラと揺れてたので力が入りました。
カーポートの上に厚い幅広板を乗せておいたのは、やっぱり正解です。
つぎに屋根瓦に足を踏み入れてみると、はじめての傾斜面に慣れるまですこし時間がかかりました。
不慣れな傾斜面は滑りやすく、自然と体が緊張して中腰になってしまいます。
余計な力が入ってバランスを崩してしまい、膝を何度かついてしまいました。
痛たたっっっ!!!
硬い屋根上では膝当てサポーターが必要なのは納得です。
倒れたUHFアンテナまで到着することができ、近くで見たアンテナは意外と大きくて重量もありました。
素材は軽量のアルミ製ですが、何十年間も屋根上の雨風に耐え続けていくのは無理があるかもしれません。
なぜこのアンテナが転倒してしまったのかは、ここに来てすぐに判明しました。
取り付け金具がボロボロになって、完全に錆びています。
たとえ錆びにくいステンレス金具を使っていたとしても、大雨や台風など過酷な環境にも長年耐えていれば経年劣化するし、固定する木材部分が腐ってダメになることもあります。
これで古いUHFアンテナは役目を終えました。
- アンテナ転倒の原因
- 自然災害や強風などで、アンテナが転倒することが多いです。
- 固定している金具や木部が劣化していたり、支えているワイヤー支線が断線して転倒することがあります。
②アンテナの落下防止
つぎにアンテナを地上へ降ろしていきます。
アンテナを固定しているのは、取り付け金具だけではありませんでした。
アンテナ線とワイヤーケーブル2本のあわせて3本の線が、地上への落下を食い止めています。
倒れた時の衝撃で瓦に破損していないか、念のため確認してみましたが大丈夫そうです。
腰道具入れに備えておいたロープを取り出して、アンテナの魚の骨みたいな先端に括りつけます。
持ってきたペンチでアンテナ線とワイヤーケーブルを断線しました。
屋根上では何があるかわかりませんので、小道具は必要です。
必要最小限にして持参していました。
- 腰道具に入れて持参した小道具
- ロープ
- ペンチ
- ミニドライバー
- 結束バンド
- 防水テープ
必要な分だけ持っていくと良いですよ。
③断線したケーブルの後始末
平屋と言っても意外と屋根から地上まで高いので、アンテナを投げ下ろすわけにもいきません。
アンテナを降ろすから、受け取って。
地上にいる父にそう言って、アンテナに括りつけた紐をゆっくり降ろしていきます。
ひいぃ~っ!
軒先のギリギリの位置まで少し移動しただけなのに、登る時よりも降りる恐怖を感じました。
実物を見ると大きなアンテナで、降下するためにロープを持ってきたのは正解です。
地上に降ろし終えて、無事に屋根上のアンテナの撤去ができました。
取り付け部分の錆びついた金具をドライバーで外そうとしたら、腐食で全くネジが利いていない状態。
断線したワイヤー3本も風でバタつかないように、持参した結束バンドで始末しておきました。
よしっ、これで終了!
はじめて登った屋根上の緊張からゆっくりと辺りを見る余裕もなかったので、遠くを見渡してみました。
平屋だから大したことはないけど…ちょっと新鮮で気持ちが良かったです。
さて、地上に戻ります。
2-3. 屋根から降りる
屋根から降りるときは、登るときより3倍くらい時間がかかりました。
つい足元を見てしまい、すくんでしまいます。
軒先から波板の上を通過しなければ、脚立に足が届かないのですが…。
波板がわたしの重力に耐えることが出来るのか不安で、なかなか勇気がでず動けませんでした。
もしかして、足が震えてる???
屋根上で緊張して作業していた疲れもあって、足の筋肉がプルプルしだしました。
しっかり支えているから、ゆっくりゆっくり降りて!
後ろ向きになって、恐る恐る足をとぉ~くに伸ばしてみます。
登るときには感じなかった恐怖を感じます。
やっぱり怖い…(泣)
それでも地上に帰還するためには、一度は波板の上に乗ってから脚立に移動しなければなりません。
波板の上に置いた幅広板を頼りに、勇気を出して一歩進んでみます。
力が入って息が出来きません…
脚立の上に足が届いた瞬間、安心して緊張がほぐれました。
あぁぁぁ~ やっと戻れた!
後から確認したら、カーポートの骨組みのネジが完全に利いていなくて緩んでいたのです!
やけにグラグラしていたのは、このせいでした。
その後ステンレスのネジを購入して付け替えましたが、最初に確認しておくべきでした。
改めて、安定した足場の確保がとても大事なことを身にしみて感じました。
力が入りすぎていたせいか、翌日は体のあちこちが筋肉痛です…(。-_-。)イタイ
もっと体力が必要です。
2-4.アンテナの処分
今でも、八木式アンテナを屋根上に設置している家は多いですね。
屋根の上は比較的干渉が少ないので、電波が届きやすいという利点があります。
でも私は、再び屋根上に登ってUHFアンテナを設置することはしません。
そのわけは…
- 屋根上でなくても、屋根裏にアンテナ設置することもできます。
- 光回線を使ってテレビを見ることも出来ます。
- テレビを見ないので、わざわざ屋根上にアンテナ設置するのは不要になりました。
もう、屋根の上にアンテナを設置する必要がないです。
撤去済みアンテナは、廃棄処分となります。
自治体によって処分方法は異なりますが、粗大ごみとして指定ゴミ袋には入りません。
その場合は、有料でシールを購入して指定日に回収場所に置いておけば運んでくれます。
ですが、私は無料で処分できる方法を知っています。
アンテナの素材がほとんどアルミで資源になるので、軽トラックで近所を回っている廃品回収車が無料で引き取ってくれました。
できるだけお金をかけずにゴミ処分はしないと、損をします。
まとめ アラフォー女が平屋の屋根上に登ってみた!
今回初めて屋根上に登ってみましたが、自分でアンテナの撤去をしたので費用は掛かりませんでした。
業者に頼んだ場合、撤去の相場としては5,000円~15,000円くらいです。
条件によっても変わってきますが、平屋か二階建てかによって値段が変わります。
高所作業の危険手当とか処分費、出張費が別途加算される場合などあります。
一歩間違えば危険な目に遭うかもしれませんが…、自分には可能な範囲か判断してチャレンジしてみることも人生経験になります。
今回屋根上に登ったことは貴重な体験になりましたし、新たな自信にもつながりました。
年配の方や運動不足の場合は屋根上で体(背中や足など)の筋肉がつったりすることがあるので、絶対に無理しないでください。
事前に作業の段取りや準備をして、くどいようですが安全対策を万善にしてからチャレンジしてみてくださいね。
- 初心者が屋根上のアンテナ撤去するときの心得
- 屋根上のUHFアンテナは、台風や雨風による経年劣化によって寿命が必ず来ます。
- アラフォー女でも平屋の屋根上のアンテナ撤去は可能でした。ただし、最低限の準備は必要!
- 屋根上に登るときは、単独で作業はNG!不測の事態に備えて、誰かに付き添ってもらいましょう。
- 屋根上に登るときよりも、降りるときのほうが慎重に!最後まで油断は禁物です。
準備するもの | 画像 | 説明 |
ゴム底靴 | 屋根の上は滑りやすい | |
腰道具入れ | 持ち物は腰道具に入れて | |
帽子・ヘルメット | 防犯にも折り畳めるヘルメット | |
作業手袋 | 滑り止めの手袋 | |
脚立・はしご | コンパクトに伸縮出来る | |
脚立カバー | 脚立の滑り止め | |
膝当てパッド | 屋根上は膝あてがあるとGOOD! | |
安全帯 | 落下防止に安全帯を! |
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
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