古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
玄関から入ってすぐ、2.25畳の小さな廊下があります。
廊下は各部屋と部屋とを結ぶ通路で、玄関横にトイレがあるので頻繁に利用します。
長年歩いてくたびれてしまったこの廊下には、つぎの欠陥があります。
- ふかふかと床が沈む、不安定な場所がある
- 冬の廊下は異常に寒い
- 各部屋との敷居に段差があるので危険
古い家にはよくある悩みだと思います。
廊下は比較的面積が狭いので、短期間でリフォームが可能です。
今回は、床下の処理費用は12,703円(フローリング材費含まず)でDIY修繕しました。
- この記事のポイント
- 廊下のブカブカ床の原因は、床下の根太にあります。
- 湿気が多く冬は凍るように寒い玄関や廊下には、断熱材がない場合もあるので、断熱床にすると激変します。
- DIYで廊下の修繕をしたい方に、おすすめの記事です。
- STEP 1床下の清掃古い床を解体して、床下を綺麗に清掃する。
- STEP 2根太の追加既存の根太はそのままで、根太を追加する。
- STEP 3断熱材を入れる隙間なく断熱材を敷き詰める。
- STEP 4合板を貼る墨出しをして、合板を貼る。
玄関廊下の床が沈み、フカフカしていた原因
目の前に玄関がある廊下は湿気が多い場所でもあるので、湿気が多いと木を腐らせる原因になってしまいます。
歩くとフカフカして床が沈む廊下は、放置しておくと危険です。Σ(=゚ω゚=;)
床下の状態がとても気になっていました。
1-1.カーペットの施工方法:グリッパー工法
これから床下を剥がして、解体していきます。
廊下には分厚いカーペットが敷き詰められているので、それを剥いでみました。
1年中カーペットを敷いているでとても不衛生だし、ダニアレルギーがある私は警戒しながら完全防備で撤去していきます。
家の解体作業では高確率でアレルギー反応が出るので、マスクやゴーグルなど体の防護をして行う必要があります。
それだけダニや虫の死骸などが潜んでいるということです。
カーペットの下にはフェルト生地が敷かれていました。
これは、カーペットもフェルトも取り除いた後の画像です。
隅に木材が縁取られていて、釘が飛び出ていました。 (゚o゚)アブナイッ!?
これは、カーペットがズレないようにピンで引っ掛けるグリッパーという工法でした。φ(.. )
- グリッパー工法 (カーペットの施工方法)
- クッション性を増すためにカーペットの下にフェルトなどの下地材を敷き、その上にのせたカーペットを工具で引っ張り、部屋の四隅に打ち付けた釘の出た板(グリッパー)に引掛けて留める工法。-住宅建築専門用語辞典より引用-
分厚いカーペットを敷いていたので、大丈夫でした。
床のフローリング自体は、いままで直接使われることがなかったようで、艶もあって綺麗でした。
今回は床下の様子を見てみる必要があるので、このフローリングは剥がしていきます。
1-2.床の沈みは根太が原因
このフローリングの床を、全部剥がしていきます。
バリッバリッバリッ!!?
解体するときにとても役に立つ工具があります。
万能バールを使います。
このバールがないと仕事がはかどりません、必需品です。
そして、ようやく床下が開口しました。
やっぱり!?根太が、1本だけズレていました!
これだったのか~ (*´ェ`*)
- 床が沈む(フカフカする)原因
- ➜ 根太の釘が折れていて、根太自体が外れていた
釘が折れてしまったのは、床下の湿気が多いのと関係があるのかもしれません。
断熱材も一切入っていませんでしたので、廊下が寒いのは当然です。
古い家の場合、釘が錆びてしまっている可能性があります。
玄関廊下のDIYで、断熱床にリフォーム
開口してみるとやっぱり断熱材は入っていなかったので、床下の防湿対策も兼ねて少しでも断熱効果UPするように改善していきます。
- 施工ポイント
- 床下の清掃と防湿対策をおこないます。
- 根太を追加して、頑丈な床にしておきます。
- 断熱材を敷き詰めて、隙間をなくします。
さっそく、作業開始していきます!
2-1.床下の清掃、防湿対策をする
廊下の床下は何十年も閉鎖されていた場所なので湿気が多く、私の嫌いな虫の死骸がゴロゴロと転がっています…。(。-∀-)ア~ヤダヤダ
家全体をきれいにするには、床下からですね…。
DIYの作業で、この瞬間はとても苦痛になります。
床下の清掃をする前に、注意することがあります。
- 床下を清掃する作業の注意点
- カビやダニ、虫などの死骸は、人間の体内に入ると病気の原因になります。
- 作業中にもダニに刺されたり、鼻や目にアレルギー反応が起こることがあります。
- 作業する上でマスク・ゴーグル・防護服・帽子など必ず装備を徹底して行います。
- 免疫力の落ちているときは反応を起こす可能性が高くなるので、体調の良いときに行います。
2-2.防湿対策をおこなう
清掃がおわった後、床下の土の上に防湿シートを敷いて調湿材(床下さらり)を撒きます。
古い家の湿気が多い原因は、床下がコンクリートではなく土だからです。
土の水分が蒸発するのを少しでも防ぐために、床下に防湿シートを敷いておくことでかなりの効果があります。
このシートは0.15mm厚手のビニールシートだと思ってください。
カッターやハサミでない限り、なかなか破れません。
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そして多少は湿気が発生してしまうので、床下の調湿材を入れておくと湿気対策になります。
1坪(2畳)で1袋を使用します。
2.25畳の廊下には少し多めの2袋を使用することにしました。
床下の状況や念入りにしたい場合は、使用量を増やしたりして調整します。
ジメジメしてカビ臭い廊下でしたが、防湿シートを敷いて調湿材を撒いたあとはスッキリした空間に変身しました。
床下から綺麗にしておくのは、長い目でみるととても大事ですね。
2-3.根太を追加する
元々施工されていた根太は、見たところまだ使えそうでした。
そうは言っても、30年以上も湿気を吸っていることを考えるとやはり心配です。
念のため根太のサイズを測ってみると、42角(420mm)で少し痩せている感じもしました。
既存の根太を撤去するか悩んだのですが、既存の根太を取り外すとゴミになるし体力も消耗します。
なんといっても太い釘が使用されているので、私には重労働なのです。
なるだけエコに家のリフォームをしたいので、根太を横に追加していきます。
檜材 30×45角
2-4.断熱材を敷き詰めて、断熱効果をUPさせる
断熱材は根太のサイズにあわせて、断熱材の厚みを40mmのものを使いました。
隙間ができないように敷き詰めていきます。
断熱材の種類は、カネライトフォームE-1(40mm厚)です。
ホームセンターに行けばどこでもあると思いますが、種類が少ない店舗の場合は、20mm厚を2枚重ねて使うことも出来ます。
一般的にあるのは、青のスタイロフォームか赤のカネライトフォームのどちらかですが…
見た目は変わりない気がしますが、厳密には密度が異なる商品のようです。
DIYでやる範囲では、気にする必要はないと思います。
どちらも断熱するための材料なので、施工や取り扱いは同じです。
床下の見えない部分の断熱材としては、落下防止や隙間が無いようにすることが大事です。
受金具があれば、木材が痩せてきて断熱材が落下するのを防止できます。
2-5.合板で床を張る
合板3枚を写真のような向きに並べると、縦向きのサイズがピッタリ合いました。
横の長さが少し長かったので、幅に合わせて1枚づつ丸ノコでカットしています。
あとは、200mmピッチで墨出しして、ビス止め作業を行っていきます。
新設した根太にビスが当たるように、墨出しラインを引きます。
- 墨出しとは
- 建築工事において、工事の進行に必要な線・形や寸法を表示することである。
一般に、大工が墨つぼを用いて墨で表示することから、「墨出し」と言われる。
ようやく、ビス止めが完成です。
頑丈な床に生まれ変わりました。
2-6.バリアフリーの床
廊下は台所・和室・トイレとつながっていて、どこでも段差があるので危険を感じていました。
特に台所とトイレの境目に高い敷居があるので、撤去してバリアフリーの床にしてます。
台所は完全なバリアフリーが実現しました。
この内容は、別の記事で紹介していますので是非ご覧ください。
【関連記事】DIYで自力で台所リフォーム|無垢のフローリングでバリアフリーの家に
廊下の先にあるトイレも、高い段差に悩まされていました。
こちらは台所と廊下をバリアフリーにしたことで、完全バリアフリーにすることが出来ませんでした。
もしトイレを完全バリアフリーにすれば、台所と廊下の段差をゼロにできませんでした。
どこに高さを合わせるのかを事前に計画して、高さ合わせしていく必要があります。
40mmの高さの段差がありましたが、半分以下にできたことで負担は減りました。
【関連記事】【DIY段差解消】トイレの敷居の高さはなんと40mm!バリアフリー化に挑む
下地つくりの段階で根太の位置を調整することで、床の高さを変更できます。
廊下の床下をリフォームするついでに段差解消すれば、生活がより良くなるのでおすすめです。
次の記事は、合板の上にフローリングを張っていきます。
まとめ 玄関廊下のDIYと床下の処理でかかった費用
これまで廊下の下地でかかった費用です。
材料 | サイズ(mm) | @単価 | 数量 | 金額(円) |
●檜角材4m | 30×45×4,000 | 774 | 3本 | 2,300 |
●針葉樹合板 | 910×1,820×12 | 1,317 | 3枚 | 3,951 |
●断熱材カネライトフォーム40 | 910×1,820×40 | 1,600 | 2枚 | 3,200 |
●調湿材(床下さらり) | 1坪分10kg | 1,200 | 2袋 | 2,400 |
小 計 | 11,851 | |||
税 | 852 | |||
合 計 | 12,703 |
合計 12,703円(税込)
※仕上げ床(フローリング材)は、含まず。
今回は2.25畳の小さな廊下の床下を、DIYでリフォームしてみました。
どれもかんたんに手に入る材料ばかりなので、やれることから試してみてください。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。
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