古い家をDIYでリフォームしている、アラフォー女の木葉らんです。
以前設置していた石油(灯油)式給湯器を撤去し、新たにガス給湯器を新設しています。
ガス配管の接続は自分では出来ませんので、ガス会社に頼んで1日でやってもらいました。
ガス給湯器を取り付けるには、『ガス・電気・水道』の基本ライフラインが必要でした。
このうち、電気と水道は自分で給湯器に取り付け、ガス接続のみ依頼しました。
取り付けをする上で、唯一業者に施工してもらう過程になります。
ガス給湯器はガスメーターから離れた場所に設置したので、配管の延長をして接続してもらいます。
かかった施工費用はというと……
ガス配管の費用は、合計14,000円でした
- 配管の延長
- 古い鋼管をメタルホースへ交換
- ガス漏れの検査
ガス配管の取り付けは資格が必要で、私が行うことは出来ない内容でした。
もし、「ガス配管もやりたい!」という場合は、 ガス可とう管接続工事監督者 という資格が必要になります。
日本ガス機器検査協会
1日の講習で取得できますので、興味がある場合はその資格を受講(講習料:12,300円)してみてください。
実際は、講習料が高くて施工依頼した費用に見合わないため、ガス会社に頼んだほうが早くて安いです。
ガス配管工事だけ頼みたい場合は、契約する都市ガス会社に依頼しましょう
今回の記事では、ガス会社に依頼した内容を詳しく説明していきます。
- この記事のポイント!
- ガス配管は資格が必要なので、地元のガス会社に依頼して配管してもらいます。
- ガス会社に依頼した費用が14,000円なので、自分でガス給湯器を取り付けたら格安で使えるようになります。
【都市ガス】ガス給湯器のガス配管工事
ガス配管は、『ガス鋼管』と『メタルホース管』の2つを使って配管してもらいました。
見積もりにきて説明をしてもらった際に、古いガス鋼管の交換を勧められていました。
古いガス鋼管は一部新しいものと取り替えます。
メタルホース管は柔軟性があるため、屋内への配管とガス給湯器までの接続に使われました。
ガス配管も建物や水道配管などの設備と同じように、寿命があります。
ガス配管の前に行った水道配管では赤錆が酷く進行していましたので、この家のあらゆるところが経年劣化していることは自覚していました。
1-1.ガス鋼管の老朽化と耐用年数
ガス鋼管が老朽化が進んでくると次第に腐食して、例えば地震などの災害時に弱った部分からガス漏れしやすくなる恐れがあります。
ガス鋼管の耐用年数は約20~30年ほどで、取り換えの目安にもなっています。
昔は一般的だった鋼管を使用している場合は、劣化して破損する前にメタルホース管へ交換しておいたほうが安全ですね。
古いガス鋼管は交換することにしました。
ガスメーターが設置してある場所は、波板で囲われているためほとんど雨風にさらされることはありません。
一見すると腐食している様子はありませんが、実はこのような鋼管は土やコンクリートに埋設されているところが腐食しやすくなります。
鉄の腐食は、電気化学的に進むものと、強酸性の土壌で酸溶解するもの、または水分を含んでいる場合など複合的にあります。
水道配管の場合、腐食を発見した場所は床下の土に触れている場所でした。
外観などの見た目では分からないようです。
現代の水道配管やガス配管では、腐食しやすい鋼管はあまり使われなくなっています。
その代わりに、腐食に強くて加工がしやすい強いプラスチック素材のポリエチレン管が主流になってきています。
- 埋設する場合は、ポリエチレン管が使用されます
- ➜腐食に強く、加工しやすいメリットがあるため
道路の工事をしているなと思ったら、配管の交換をしていることが多いです。
水道配管の破裂が発生してしまうと、断水になるので困ります。
水道配管やガス配管の老朽化は、問題になっていますよね。
1-2.ガス配管を延長して給湯器と接続する
実際にガス配管をする前に、配管経路を説明します。
以前は、台所の給湯や暖房設備に石油(灯油)給湯器を使用していました。
ひと昔は安かった灯油を燃料に使っていました。
丸いタンクに灯油を貯めて、なくなったら軽トラックで配達してもらい給油する、といったやり方です。
プロパンガス(LP)ガスも、同じようにガスタンクを運んでくるやり方ですよね。
丸いタンクと石油給湯器の本体は2つでセットなので、どちらも撤去しました。
金属類を廃棄する場合、業者を探せば無料で持って行ってくれることが多いです。
その隣に風呂追い炊き用のガス給湯器があり、これは都市ガスを使っていました。
そのため、ガス配管はコンクリートの中に埋設されていました。
この埋設したガス配管は老朽化が予想されるため、ここで役目を終えることになりました。
そして、新たにガス配管するのは、メタルホースという柔軟性が高いゴム製のホースです。
これを、今まで使っていたガス鋼管の代わりに使います。
下の図のように、メタルホースをガスメータの部分から繋いで、ガス給湯器まで新たにコード延長していきます。
埋設した部分は、老朽化が進んでいると思います。
今後は使用しません。
これが、ガスメーター部分の新たに取り付けたガス配管の画像になります。
左側のガス鋼管は、ガスの元栓があるレバーより下の地中から都市ガスが供給されてきます。
元栓を閉めた状態で作業すれば、その先は今回のようにガス鋼管を切断してもガス漏れの心配はありません。
右側のガス鋼管を今回交換することになった理由として、先ほど説明した古いガス給湯器用に使用していた埋設されたガス配管を切断して、メタルホースと接続するための交換です。
継手のエルボで接続をしています。
地中埋設していた部分は、立ち上がりギリギリのところで切断しています。
1-3.メタルホースの配管場所の選択
ガスの配管は、床下配管と屋外配管の2通りあります。
メタルホース管は、柔軟性がありどこでも自在に配管できます。
床下配管の場合、床下点検口から床下に潜って配管するので、外壁や床に穴を開けることになります。
- 床下配管
- 外壁や床に穴を開ける必要があります
- 劣化しにくいメリットがあります
屋外配管の場合は露出になるため、常に干渉するようなものがなく、人通りの少ない場所での配管がおすすめです。
- 屋外配管
- 人通りが少ない場所に使用します(接触・干渉がない場所)
- 点検・交換がしやすいメリットがあります
施工のしやすさや、メタルホースが最短距離になるのを目安に、選択すればいいと思います。
露出になりますが『屋外配管』を選択しました。
屋外で露出しているので、床下配管と比較すれば当然汚れが付着してきます。
ですが、とても硬くて丈夫な素材なので、耐久性はしっかりしているようです。
1-4.ガス給湯器の本体と接続する
本体にガス配管を接続します。
給湯器本体の下部を見て、右側の黒いガスキャップをした場所にガス配管を接続していきます。
このキャップは不要になるので取り外すと、ここにはRネジの雄ねじが付いています。
接続する反対側には、ガス栓のRcネジの雌ネジが取り付けられます。
給水配管に止水栓が付いているのと同様に、ガスにもガス栓が付けられています。
ガス給湯器の交換が必要になった場合に、このガス栓があることで交換がしやすくなります。
水道配管は接続部分にシールテープを巻くのですが、ガスの場合はガス配管用シール剤というのを使います。
ネットでも購入できるようで、アマゾンにありました。
業務用の500gサイズしかないので量が多くてかなり無駄になるそうですが、ガス管の接合には必要な材料です。
日本ヘルメチックス ガス配管用スティック状シール 無溶剤不乾性粘着形 ヘルメシールG-1スティック(アイボリー色) 40g
ガス会社によってやり方はそれぞれで、ガス配管でもシールテープを使う場合もあります。
また、シールテープとシール剤の両方を使うこともあるようです。
この時に施工してくれたガス工事の方に、教えてもらいました。
今回は、シール材のみを使用していました。
1-5.ガス配管用の材料
ガス関連の材料はそもそも有資格者の施工でなければならないため、専門業者から入手することが一般的なようです。
資格がある場合は、ネットの配管部品.comで材料を揃えることをおすすめします。
その理由は、種類が豊富なのでほしい商品が見つかることと、在庫が豊富だからです。
ホームセンターなどの店頭で購入するよりも、安く手に入れられる点が魅力です。
ですが画像で確認して購入する場合は、サイズ感がわかりずらく間違いなどのリスクもあります。
また、返品交換などができない店があったり、返送の手間がかかってしまうこともデメリットとして挙げられます。
リスクはありますが、慣れるとネット購入が楽ですね。
水道配管でもほとんど配管部品.comで購入したのですが、間違いなく探しているものが見つかる安心感があります。
ガス配管の部品も品揃えが豊富なので、必要なものがあれば探してみてください。
あなたの欲しものが、いつでも見つかる!
ガス接続機器の法定点検
ガス接続の工事が完了しました。
工事が終わると、ガス漏れがないかすべて接続機器の点検をしてくれました。
2-1.ガスを使う機器の点検
ガス工事の施工が完了したら、すぐにガス漏れの点検があります。
安全に使えるかガス機器の確認と点検を実際に行い、ガス漏れがないか法定点検をする決まりです。
- ガス点検
- ガス給湯器
- ガスコンロ
- ガスファンヒーター
専用のガス漏れ検知器を使って、約30分ほど確認をしていました。
ガス給湯器のガス漏れがないことを確認した後、次は屋内のガス機器の点検です。
①ガス給湯器の点検確認
まず台所と風呂の給湯が出てくるか、確認をします。
給湯器リモコンの電源を入れて、給湯側の蛇口を開けました。
最初は勢いよく水が出てきましたが、なかなかお湯が出ません。
ガス配管の増設や新設をしてガスが流れてこない場合は、リセットしてみてください。
➡いったんリセットします。
リセット方法はかんたんです。
ガス給湯器を設置した場所に行って、防雨型コンセントをいったん抜き差ししてみます。
- 給湯器のリセット方法
- 屋外コンセントを抜いて、10秒してまた差し込みます
屋内のリモコン電源を再び入れます。(時計もリセットされてしまうので再設定が必要です。)
給湯側の蛇口を開けると、お湯が出てきました!
ガス給湯器を自分で取り付けてきたので、この瞬間はとても嬉しかったです。
②ガスコンロとガスファンヒーターの点検確認
ガスコンロのガス栓は、下の収納の中にあります。
ガスコンロを点火してみると、ちゃんとガスが使えるようになりました。
ガスファンヒーター用のガスコンセントは、この収納の側面に取り付けてあります。
ガスコードは別途準備する必要がありますが、ガスコンセントに差し込んで接続します。
差し込んだときに突起したボタンが飛び出るので、逆にこれを押すと取り外しができます。
都市ガスを使っているなら、ガスファンヒーターがおすすめです。
電源を入れて瞬間的に温かい空気が出てくるので、部屋中すぐに温まります。
エアコンの暖房は暖かい空気が出てくるまでに5~10分くらい待ちますが、ガスファンヒーターは瞬間的に温風が出てきます。
もしガスファンヒーターを使ってみたいなら、この家のようにガス配管を分岐してガスコンセントを取り付ければすぐ使えます。
また、床下にガス配管している場合は、床に埋め込んで取り付けることも出来ます。
灯油ストーブも暖かくていいのですが、都市ガスを使用しているお宅ならガスファンヒーターのほうが買いに行く必要が無いので本当に楽です。
私はどちらも使っていますが… ファンヒーターの場合、タイマー設定をよく使います。
寒い冬の朝は布団から出ずに部屋中ぽかぽかになるので、目覚めには欠かせません。
ガスコンセントの設置にはガス配管の有資格者が施工しなければなりませんので、ガス会社に問い合せてみてください。
ガス給湯器を取り付ける際に、ついでに追加しておくといいですよ。
今人気のガス乾燥機『幹太くん』も、ガスコードで接続します。
2-2.ガス警報器【 都市ガスとプロパンガスの警報器の取付け位置 】
都市ガスとプロパンガスを使っている場合に、ガス漏れをいち早く検知して知らせるのが警報器です。
ですが、それぞれの設置場所を間違えると全く意味がなくなるので、注意が必要です。
まず知っておかなければならないのは、都市ガスの主成分がメタンで空気よりも軽いことです。
LPガスとも言われるプロパンガスの主成分は、ブタン・プロパンで空気よりも重いです。
都市ガスとプロパンガスの特徴を比較してみました。
都市ガス | プロパンガス | |
主成分 | メタン | ブタン・プロパン |
供給方法 | 地中のガス導管を通って運ばれる | ボンベタンクを人が毎回交換する |
コスト面 | 人件費が抑えられて安い | 人件費・運送費が掛かる |
エネルギー力 | 火力は1万750Kcal/1m3 | 火力は2万4,000Kcal/1m3 |
災害時の違い | 災害時の普及が遅い | 災害時の普及は早い |
空気比 | 都市ガス(軽い)<空気 | 空気<プロパン(重い) |
都市ガスのほうがコストが安いので一般家庭での利用者が多いのですが、プロパンガスは火力が約2倍になるので飲食店などではプロパンガスが選ばれる理由の一つです。
①都市ガスのガス警報器
下の図は、都市ガスの警報器の設置例を示しています。
燃焼器から水平距離8m以内の位置から、天井30cm以内の範囲に設置します。
都市ガスの成分メタンは空気より軽いので、上に向かってガスが溜まりやすいです。
②プロパンガスのガス警報器
一方、プロパンガスは空気より重いので、ガスは下に溜まりやすいです。
燃焼器から4m以内の範囲で、床から30cm以内に設置します。
詳しい設置方法が知りたい場合は、『引用元:ガス警報器設置マニュアル』をご覧ください。
ガス漏れが発生したとき、プロパンガスは下に溜まるので危険度が高まります。
都市ガスとプロパン(LP)ガスの警報器の義務化について、違いがあります。
- ガスの警報器の義務化の違い
- 都市ガス…警報器の推奨はありますが、設置義務はありません。
- プロパンガス… 3戸以上のマンションならば、設置義務があります。
➡集合住宅でプロパンガスを利用している場合は、5年ごとに交換するようになっています。
空気よりも軽い都市ガスと空気より重いプロパンガスという知識があると、いざガス漏れが発生したときにどこに逃げるべきかわかるので、とても大事です。
③火災警報器
火災警報器の設置場所は、各市町村の火災予防条例で定められた場所に取り付ける必要があります
火災時の煙を感知し、音と光で知らせてくれます。
ガスや火(熱)には感知しません。
住宅用火災警報器の取り換えの目安は、約10年となっています。
まとめ 都市ガスの給湯器配管接続の施工費用
今回のガス配管工事は、約2時間ほどで終了しました。
最後に行ったガス漏れの法定点検が30分以上かかったので、長く感じました。
この点検のおかげで、家中のガス接続機器に関して漏れがないことが確認できました。
安心してガスを使用できるということです。(*・∀・)ヨカッタ-
ガス配管工事は、合計14,000円でした。
工事内容については、以下の通りです。
- メタルホース管の延長は、約8m
- 屋内のガス配管と接続するため、外壁に1か所だけ穴を開けました
- ガス鋼管を1本交換して、継手エルボを1つ使用
- 屋外に配管したメタルホースは、サドルバンドで外壁に固定
- 切断したガス鋼管は、廃棄処分
- 全てのガス機器の点検
ガスメーターの移設を検討するなら
ガスメーターの移設について、かんたんに出来るのか?
ガス工事中に尋ねてみました。
この家のガスメーターは、波板で囲まれた屋内に設置されています。
家が建てられて時にはまだこの波板の囲いは無かったので、屋外に設置されていました。
その後増設して鍵付きの屋内に変身したので、毎月のガスの検針がとても面倒になっています。
ガス工事中に、ガスメーター移設は可能なのか聞いてみました。
- ガスメーター移設
- コンクリート埋設でないなら、配管の距離で費用が決まるということでした。
「今回のガス給湯器の配管工事の際に、移設すればよかったですね。」と、言われました。
確かに、今回はメタルホースを外壁に沿って屋外配管しています。
費用はわかりませんでしたが、ガス工事を行う場合は、まとめてやればコスト削減になるようです。
ガス工事を依頼する場合、業者を介するのではなく直接契約する都市ガスのガス会社にやってもらいましょう。
ガス給湯器は、これですべて取付完了です!
- 施工済み水道配管の取り付け ➡DIYで取付完了
➡ 水道配管編
- 施工済み電気配線の取り付け ➡DIYで取付完了
➡ 電気系統編
- ガス配管
施工済みガス配管の延長と取り付け ➡ガス会社に依頼➡ 今回の内容ですべて完了!
依頼した費用は、14,000円でした。➡ ガス接続工事の資格があれば、施工できます。
『ガス可とう管接続工事監督者 』
いかがでしたか?
ガス給湯器は安くて寿命も10年程ですので、コスパが良いと思います。
少しでも節約できれるように、あなたも出来る範囲でやってみてくださいね。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では 。
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