屋根上のUHFアンテナが転倒した原因は!?経年劣化による取付金具の錆びだった!!
wata-siroです。
最近、自宅の屋根上のアンテナを気にして見たりしていますか?
しっかり立っていますか?
あまり見る機会はないと思いますが、時々点検が必要です。
何故かって・・・
屋根上のアンテナは雨風にさらされやすいので、取り付け金具が錆びて劣化しているかもしれないのです。
目視だけでもいいので、一度確認してみてください。
外に出た時、何気なくいつもと違う景色に違和感を感じた・・・
あれっつ!?
屋根の上のUHFアンテナが倒れている!!!
ずりずりと落ちかけた様子で、何とか途中で止まっている。
しっかりとアンテナが立っていた時はこんな様子だった。
それが、今はなんと危険な状態に倒れている。
今にも落下してきそうな、しないような・・・
( 後からわかったことだけど、落下防止のために番線で2点張りが施されていた。)
ちょうど台風前の時期だから、飛んでいかなかったのは幸いだと安堵した。
この家で使用していたUHFアンテナは、いわゆる八木式アンテナ。
早く手立てを考えて、屋根上のアンテナを撤去しなければ!
前回の記事

人生初の屋根上に登って、転倒したUHFアンテナを撤去する!
記事のもくじ
ド素人の私が屋根上に上がるための準備
屋根上に登るのは、初めてのこと。
地域柄、雪が積もることはほとんどないので、屋根に登って雪掻きをするなんて経験もなく・・・
でもいつの日かこの家を制覇するためには、屋根上に登るという難題を避けることは出来ないのだろうな、という想いがずっとあった。
だから、今がその時なんだろうなと、腹をくくった。
これでもかなり臆病者の私。
屋根の上に登った時の気持ちを想像してみる。
なんとか登りきってみたものの、降りることが出来ず立ちすくむ私。
やっとのことで屋根上に辿り着いたけど、作業道具が必要になって愕然とする私。
脚立が倒れてしまっていて、降りるすべが無くなってしまう私。
マイナス思考炸裂!!!
想像したことが現実になりそうで、ぞっとするっ!
屋根の上を仕事にしている職人さんたちは、足場を組んだりと安全第一に準備を整えている。
経験も知識もない私が屋根上に登るのは、それなりの覚悟が必要。
転倒して大怪我したり、まさかとは思うけど・・・帰らぬ人になってしまわないよう、
ちゃんと万全の準備をしておこう!
1-1. 準備する物を揃える
屋根上に限らず作業するときは、まず安全な身なりを整える。
基本的なことを怠るものは・・・怪我をする。
心配性の私は、何事もまずは準備から・・・(。-∀-)
➀滑らないためのゴム底靴
屋根の上は瓦なので、とても滑りやすい。
転倒防止のために底がゴムになっている靴を履く。
②作業しやすい服装
身動きしやすい体に密着するような格好にする。
もちろん、長袖・長ズボン。
何かに引っ掛かりそうな、ヒラヒラした服はNG!
③作業道具を入れる腰道具入れ
屋根上では両手を塞がないように、手ぶらの状態で登る。
作業道具は、最小限で腰ベルトを装着する。
④帽子・ヘルメット
転倒・落下したり、思わぬ物にぶつかる恐れがあるので、頭を保護しておく。
また、屋根上は暑いので帽子があると日よけになる。
出来るだけ涼しい時間帯に作業する。
⑤滑り止め用の作業手袋
屋根の材質は様々だけど、この家の瓦は間違いなく滑りやすい。
軍手よりも安全性が高くて、滑りにくい、ビニール素材の作業手袋を準備する。
⑥脚立・はしご
滑り止めや安全ロック機能がついた商品がよい。
登るときより、降りるときのぐらつきがかなりの恐怖。
⑦その他
その他にあると尚、安全性の高いもの。
・膝当てパッド
・安全帯
瓦はとても硬い。膝を打って屋根上で怪我をしてしまったら、無事に降りれなくなることもあり得る。
膝パットや安全帯は、安全のためにあるとよい。
1-2. 安全に作業する条件
屋根上に登らなければいけなくなる時は、台風や地震で瓦が落ちて雨漏りがするとか、緊急の時が多いと思うけれど・・・
今回は、特別に緊急という訳ではない。
接続されているアンテナ線が切れない限りは、今のところアンテナ自体が飛んでいく様子はない。
屋根上は不安定で慣れない危険な場所なので、出来るだけ安全に作業が出来る条件を選ぶ。
- 風の強い日は危険なので避ける。
- 雨降りの後は瓦が濡れて滑りやすいので、NG!
- 急な天候の変化で屋根上で慌てると危険なので、天気の良い日を選ぶ。
準備と条件が整ったら、いよいよ屋根上に登ってみる。
アラフォー女が平屋の屋根上に登ってみた!
いよいよ屋根上へ登ってみる。
そうそう、もうひとつとても大事なことがある。
屋根上に登るときは、
絶対に一人で行動しないこと!
なぜなら、不測の事態に陥ることだってあるから。
例えば、
足を滑らして転倒し、最悪骨折するかもしれない。
慣れない場所では、予測不可能なことが起こりがち。
いざという時に助けてくれる人がいたほうが安心だから。
必ず一人で行動せず、2人以上の誰かと作業をすること
2-1. 脚立の位置を見定める
家の周りを見渡して、どこから屋根に登ったら一番安全なのだろうか?
屋根は軒先とケラバという部分がある。
ケラバって???
ケラバ
屋根の場所を示す名前。
切妻屋根や片流れ屋根で、斜めになっている側の外壁から出ている部分を「ケラバ」という。わかりやすくいうと、屋根の「雨樋が付いていない側」のこと。 - 建築用語 –
基本的に、梯子を掛けるときはこのケラバには掛けない。
ケラバは傾斜部分なので安定せず、梯子が滑り落ちてしまうから。
なので、必ず軒先から登ることが重要。
屋根上に登る際に、気を付ける注意点がとてもわかりやすいサイトを見つけたので、こちらをオススメ。

考えたらわかる事でも、知識として頭に入れておくと作業は捗る。
まずは、軒先を見渡す。
アンテナが転倒している所から一番近い軒先がある。
平屋といえど、初心者の私にはとても高く感じた。
家にある一番大きい脚立でも、登れそうにない。
この脚立を広げて、梯子にすればいいのだろうけど・・・・
梯子は安定性がないので外れたら怖いし、私にはハードルが高すぎると感じた。
( 梯子は絶対にムリ。。。脚立の状態で登れる場所を探そう! )
この家には、車のカーポートで使われるポリカ波板が雨除けに施工されている場所がある。
なのでこの波板の上を通って、軒先に向かう。
玄関の軒先からだと屋根上に登ることが出来そう!
よしっ、ここに決めた!!!
人間が波板の上に直接乗ると間違いなく危険なので、この上には合板か厚い幅広の板を乗せておく。
板が骨組みの上に掛かるように、長い板を選ぶ。
以前、外壁工事をお願いした時に、業者さんが簡易的に足場を確保していたのを見て覚えていた。
プロのやることは実用的になる。
だから、わたしはこっそりと見ている。(笑)
2-2. 屋根に登る
この日は、父と母に同行してもらった。
父はもう高齢者なので屋根上に登らせるのは危険。
それでなくとも、庭の剪定で脚立から落下したことがある。
父が屋根上に登ると言い出したときは、必死で止めた。
だから、今回は脚立を支えてもらうことにした。
そして、母は傍観者として居てもらう。

じゃあ、行ってくるよ!

気を付けてね!
不安げな私の背中を見送りながら、脚立をしっかりと握りしめる父。
私は高所恐怖症というわけではないので、脚立を登っていくことは問題なかった。
これまでも脚立の作業は色々とやっていたし、怖くなかった。
ただ、波板の上に足を掛けるときは、骨組みがグラグラと揺れてたので多少の力が入った。
厚い幅広板を乗せておいたのは、やっぱり正解だと思った。
軒先から瓦屋根に足を踏み入れてみる。
不慣れな傾斜面を歩くことと、滑りやすい瓦の上は、自然と体が緊張して中腰になる。
余計な力が入ってバランスを崩してしまい、膝をついてしまった。
痛たたっっっ!!!
屋根上では膝当てサポーターが必要なわけだ!
痛みをこらえながら、なんとか倒れたUHFアンテナまで到着!
近くで見るとアンテナは意外と大きくて、重量もある。
こんなものが屋根上で何年もの間固定されていたんだなぁ~と、改めて感動する。
なるほど、なぜアンテナが転倒してしまったのか、すぐに判明した。
取り付け金具がボロボロになって錆びている。
たとえ錆びにくい金具を使っていたとしても、大雨や台風など過酷な環境にも長年耐えていれば、経年劣化は避けられないと思う。
古いUHFアンテナはこれで役目を終える。
これから、このアンテナを地上へ降ろす。
アンテナを固定しているのは、取り付け金具だけではなかった。
アンテナ線とワイヤーケーブル2本。
あわせて3本の線が、地上への落下を食い止めていたわけだ。
念のため・・・
瓦に破損が見られないか確認してみたけど、大丈夫だった。
腰道具入れに備えておいたロープを取り出して、アンテナの先端に括りつけた。
魚の骨みたいな部分。
それから、持ってきたペンチでアンテナ線とワイヤーケーブルを断線した。

今から降ろしていくから、受け取って。
そう父に言って、アンテナを手に持って恐る恐る軒先まで移動した。
ひいぃ~っ!
少し移動しただけなのに、登る時よりも降りることの怖さを感じた。

いいよ~、ゆっくり降ろして~
ロープを持ってきたのも正解。
大きなアンテナを投げ降ろすわけにもいかないし。
なんとか無事に地上に降ろし終えて、屋根上のアンテナの撤去は出来た!
もう一度戻って、錆びついた取り付け金具をドライバーで撤去する。
ほとんどネジが利いていない状態で、簡単に取れてしまった。
断線したワイヤーも風でバタつかないように、結束バンドで始末しておいた。
よしっ、これで終了!
はじめて登った屋根上の緊張から、ゆっくりと辺りを見る余裕もなかったので、
改めて遠くを見渡してみた。
住宅が立ち並んだ上からの景色。
平屋だから大したことはないけど・・・ちょっと新鮮だった。
さて、私も地上に戻ろう。
2-3. 屋根から降りる
屋根から降りるときは、登るときより3倍は時間が掛かったと思う。
つい足元を見て、すくんでしまった。
軒先から波板の上を通過しなければ、脚立に足が届かない。
波板の上に体を委ねる勇気がなくて・・・動けない。
わたしの重力に耐えることが出来るのか不安で、
グラグラ揺れる波板が恐ろしくなり、足を乗せることが出来ない。
屋根上で緊張していたせいか、足の筋肉がプルプルしだす。
( もしかして、足が震えてる???)

しっかり支えているから、大丈夫!ゆっくり、ゆっくり。
後ろ向きに恐る恐る、足をとぉ~くに伸ばしてみる。
登るときには感じなかった恐怖を感じていた。
( やっぱり怖いよ~ (T_T) 。。。)
それでも地上に帰還するためには、一度、波板の上に乗って脚立に足を乗せなければならない。
これ以上、このままでいるわけにはいかない。
波板の上に置いた幅広板を頼りに、勇気を出して一歩進んでみる。
それから先は、力が入って息が出来ない・・・
脚立の上に足が届いた瞬間、緊張がほぐれた。
あぁぁぁ~ やっと戻れた!
後から確認したら、カーポートの骨組みが緩んでいるでは!?
やけにグラついていたのは、一部のネジが全く効いていなかったせいだった。
その後、ホームセンターでステンレスのネジを購入してきて、付け替えた。
最初に確認して、気づいておくべきだったなぁ~。
改めて、安定した足場の確保がとても大事なことを身にしみて感じた。
力が入りすぎていたせいか、体のあちこちが筋肉痛で・・・(。-_-。)イタイ
瓦で足を打ったところは、アオジミになっていた。。。
もっと体力付けないと・・・
アンテナを処分する
今でも、八木式アンテナを屋根上に設置している家は数多い。
屋根の上は比較的干渉が少ないので、電波が届きやすい。
でも私は、再び屋根上に登ってアンテナを設置することは、辞めようと思っている。
その理由は、もうUHFアンテナを使わないことにしたから。
なので、今まで使っていたUHFアンテナは、廃棄処分することに。
指定ゴミ袋には入りきれないので、粗大ごみになる。
粗大ごみは有料だし、シールを貼って指定日に回収場所まで運ぶ・・・など手間がかかる。
軽トラックで近所を回っている廃品回収車に、無料で引き取ってもらった。
ほとんどがアルミ素材なので、資源になるものは無料で持って行ってくれる。
出来るだけ、ゴミ処分にはお金をかけずにやっていきたい。
今回初めて屋根上に登ってみましたが、当然自分でアンテナの撤去をしたので費用は掛かりませんでした。
業者に頼んだ場合、相場としては5,000円~15,000円くらいです。
条件によっても変わってきますが、平屋か二階建てかによって値段が変わるし、危険手当とか処分費、交通費が別途加算される場合などあります。
一歩間違えば危険な目に遭うかもしれませんが、自分には可能な範囲か判断してチャレンジしてみることも大事なことだと思います。
年配の方や運動不足の場合は、体の筋肉がつったりすることもあるので、絶対に無理しないでください。
もちろん、事前に作業の段取りをしっかり準備して、くどいようですが安全対策を万善にしてからチャレンジしてみてくださいね。
というわけで、今回は以上です。
これからもブログとTwitter で、DIY&リフォームを発信していきます。では
DIYでアンテナ設置!最新のTVアンテナを屋根裏に設置してみる。
アラフォー女でも平屋の屋根上のアンテナ撤去は可能だった。でも、最低限の準備は絶対必要!
屋根上に登るときは、一人で行動してはいけない。不測の事態に備えて誰かに付き添ってもらう。
屋根上に登るときよりも、降りるときのほうが慎重に!最後まで油断してはいけない。
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